リビングデッド・イン・マイリビングルーム

餅-mochi-

リビングデッド・マイシスター(脚本)

リビングデッド・イン・マイリビングルーム

餅-mochi-

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〇おしゃれなリビングダイニング
鹿場 護「もぐもぐ」
鹿場 寧々「ぱくぱく」
鹿場 恒雄「母さん、醤油とってくれるか?」
鹿場 護「なんで・・・」
鹿場 礼「はいどうぞ」
鹿場 寧々「あ、わたしも〜」
鹿場 護「なんでこうなった・・・!!!」

〇シックな玄関
  1時間前────
鹿場 恒雄「ただいま〜」
鹿場 礼「お父さんおかえりなさい」
鹿場 寧々「こんばんは〜!!」
鹿場 礼「・・・この子は?」
鹿場 恒雄「ほら、自己紹介できるか?」
鹿場 寧々「えっと・・・寧々っていいます!」
鹿場 寧々「今日からここに住まわせてもらいます!」
鹿場 恒雄「てことだから」
鹿場 恒雄「まあ詳しいことは護も入れて話すよ」
鹿場 礼「・・・・・・」
鹿場 寧々「よろしくね★」
鹿場 礼「・・・」
鹿場 礼「ほんとに!?こんなに可愛い子!」
鹿場 寧々「えへへ〜」
鹿場 恒雄「よかったな寧々!」
鹿場 礼「ここは自分のお家だと思ってね」
鹿場 寧々「やった!じゃあパパとママだ!」
鹿場 恒雄「そうだな!」
鹿場 礼「寧々ちゃんよろしくね」
鹿場 寧々「うん!」

〇おしゃれなリビングダイニング
鹿場 恒雄「もぐもぐ」
鹿場 恒雄「寧々の部屋だけど・・・」
鹿場 恒雄「おじいちゃんの部屋だったとこ空いてるよな?」
鹿場 寧々「え!お部屋あるの!」
鹿場 礼「当たり前でしょう?家族なんだから」
鹿場 寧々「うれしー!」
鹿場 寧々「可愛いベッド欲しい!」
鹿場 恒雄「ははは!落ち着け落ち着け!」
鹿場 護「いや説明!!!!」
鹿場 恒雄「ど、どうした護」
鹿場 礼「ママびっくりしたわ」
鹿場 護「なんで俺がおかしい感じになってんの!」
鹿場 護「この人誰!!?」
鹿場 護「なんでうちいんの!!?」
鹿場 護「てか人!???」
鹿場 護「全部わからん!!」
鹿場 護「あと怖い!」
鹿場 恒雄「そ、そうか・・・ 寧々が馴染みすぎててつい・・・」
鹿場 礼「わたしもすっかり・・・」
鹿場 寧々「もうパパもママもおっちょこちょい〜」
鹿場 護「パパ!!!?ママ!!!?」
鹿場 恒雄「焦るな護」
鹿場 恒雄「一つずつ話してこうな寧々 まず君は誰?」
鹿場 寧々「うん!」
鹿場 寧々「私は寧々!」
鹿場 恒雄「じゃ、なんでうちに?」
鹿場 寧々「えっと・・・」
鹿場 恒雄「おおすまん それは俺の方がわかってるか」
鹿場 恒雄「ほらお父さん、 クローン技術を研究してるだろ?」
鹿場 恒雄「そこの実験の過程で生まれたのが寧々なんだけど・・・」
鹿場 恒雄「まあ色々あってうちで預かることになってな」
鹿場 寧々「色々あったね〜」
鹿場 恒雄「で、最後か」
鹿場 恒雄「寧々ちゃん、君は人なのかい?」
鹿場 寧々「んーん!違うよ!」
鹿場 寧々「なんやかんやで生まれた 生きながらしにして死んでる個体!」
鹿場 恒雄「まあ、今ある概念で言うと」
鹿場 恒雄「生ける屍、リビングデッドに近いかな?」
鹿場 寧々「そ!ゾンビじゃないよ!」
鹿場 礼「なんだかかっこいいわねぇ」
鹿場 恒雄「護、あとわからないことは?」
鹿場 護「わからないことだらけだっつーの」
鹿場 寧々「そっかぁ・・・ ママはすぐわかってくれたのに」
鹿場 礼「寧々ちゃんの目を見ればわかるもの とってもいい子だって」
鹿場 寧々「へへへ」
鹿場 護「あんたの順応性がバグってんだよ」
鹿場 礼「まーくん、そんなに難しく考えないで?」
鹿場 礼「突然可愛い妹ができた、 それだけのことよ」
鹿場 寧々「よろしくね!お兄ちゃん!」
鹿場 護「おにッ・・・!」
鹿場 恒雄「あ!照れてるな護!」
鹿場 護「て、照れてねぇ!!」
鹿場 礼「いいじゃない! 嬉しいのよねまーくん?」
鹿場 護「う、うるせえ!!」
鹿場 寧々「行っちゃった・・・」
鹿場 恒雄「思春期だもんな・・・無理もないか」
鹿場 寧々「思春期?」
鹿場 礼「大人と子どもの間で思い悩んじゃう時期のことよ」
鹿場 恒雄「いつか寧々もわかるよ」
鹿場 寧々「え〜歳とらないのに?」
鹿場 恒雄「確かにわかんないかもな!」
「ははははは!」

〇男の子の一人部屋
鹿場 寧々「お兄ちゃん!何のゲームしてるの?」
鹿場 寧々「寧々もやりたい!」
鹿場 護「うるさい」
鹿場 寧々「貸してよ〜!」
鹿場 護「離れろ」
鹿場 寧々「貸してくれないんだ・・・ それなら・・・」
  ガブっ!
鹿場 護「ぎゃ!」
  ガブグチャグチョ・・・
鹿場 護「ぎゃーーーーー!!」

〇男の子の一人部屋
鹿場 護「は!!」
鹿場 護「ゆ、夢・・・?」
鹿場 護「最悪・・・なんなんだよ・・・」
鹿場 護「・・・・・・もう朝か」

〇おしゃれなリビングダイニング
  悪夢を引きずったままリビングに降りると・・・
鹿場 寧々「いけ!死ね!」
  生ける屍がゾンビゲーをしていた
鹿場 護「なんでだよ」
鹿場 寧々「お兄ちゃん!おはよー!」
鹿場 護「・・・あ、ああ」
鹿場 護「明るいな!昨日あんな逃げ方したのに」
鹿場 寧々「寧々はお家にいてって!パパが!」
鹿場 護「そ、そうか・・・」
鹿場 護「あいつもこれを外に出したらヤバいのはわかってるか・・・」
鹿場 寧々「学校行きたいな〜 友達いっぱい作るんだ!」
鹿場 護「何を学ぶんだよ」
鹿場 寧々「そういえばお兄ちゃん・・・」
鹿場 寧々「学校は?」
鹿場 護「え?」
鹿場 寧々「ふつー学校かお仕事行くんでしょ?」
鹿場 寧々「パパもママもお仕事行ったよ?」
鹿場 護「お、俺は・・・」
鹿場 寧々「・・・あ!ご、ごめん・・・」
鹿場 寧々「だ、大丈夫!」
鹿場 寧々「人間には色々あるの知ってるから!」
鹿場 護「ぐ・・・」
鹿場 護「気を使わせてしまった・・・」
鹿場 護「てか気遣いできるんかい」
鹿場 護「こいつの方が人間ができてる・・・ いや人間じゃないけど」
鹿場 寧々「・・・・・・」
鹿場 寧々「お兄ちゃん? 寧々に言ってもいいんだからね?」
鹿場 護「え?」
鹿場 寧々「寧々は解決してあげらないと思うけど ちょっとでも楽になるなら・・・」
鹿場 護「そ、そんなこと・・・」
鹿場 寧々「もちろん話したくなったらでいいよ!」
鹿場 寧々「あ!そうだ! ママがご飯、冷蔵庫にあるって!」
鹿場 護「じ、実は・・・」
鹿場 寧々「え?」
鹿場 寧々「・・・・・・うん」

〇教室
智樹「や、やめてよぉ・・・」
A「口答えすんじゃねー!」
B「ギャハハ!」
鹿場 護「おい、智樹が嫌がってんだろ」
A「あ?」
B「何?カッコつけてんの?」

〇おしゃれなリビングダイニング
鹿場 護「次は俺がターゲットになって・・・」
鹿場 護「学校に行けなくなって! 外も出れなくなって!」
鹿場 護「それで・・・」
鹿場 寧々「お兄ちゃん」
鹿場 護「あ!ご、ごめん」
鹿場 護「聞きたくなかったよな」
鹿場 寧々「いーんだよ」
鹿場 寧々「寧々、 お兄ちゃんのこと何でも知りたかったから」
鹿場 護「寧っ・・・そうか ごめん」
鹿場 寧々「ちなみにさ、 そのいじめっ子ってどんな人?」
鹿場 護「どんな?えーっと・・・」
鹿場 護「こいつらだけど」
鹿場 寧々「へー・・・・・・」
鹿場 寧々「あ!ご飯食べないと冷めちゃうよ?」
鹿場 護「ああ・・・」
鹿場 護「全部喋ってしまった・・・」
鹿場 寧々「おら!死ね!」
鹿場 護「危うく受け入れそうになったが・・・」
鹿場 寧々「死にさらせ!ゾンビ風情が!」
鹿場 護「さすがにまだ、妹とは認められない・・・」
鹿場 護「・・・今日はもう部屋いよう」

〇住宅地の坂道
A「ぎゃはは!この動画やばすぎ!」
B「だろ?マジ炎上確定」
鹿場 寧々「ねえ君たち♪」
B「は?」
B「ひ、ひぃ!!!」
A「ななななんだお前!」

〇男の子の一人部屋
鹿場 護「もう夜か・・・」
  ピピピピピ!
鹿場 護「電話・・・?俺に?」
鹿場 護「!!? 智樹!」

〇教室
智樹「や、やめてよぉ・・・」

〇男の子の一人部屋
鹿場 護「あれ以来か・・・」
鹿場 護「えっと・・・ご、ゴホン」
鹿場 護「もしもし」
  も、もしもし!?護くん!?
鹿場 護「智樹・・・ひ、久しぶり」
  ごめん・・・ずっと連絡してなくて
鹿場 護「いや、全然・・・ どうした?」
  実はさ、アホ二人から連絡があって・・・
鹿場 護「アホ二人?」
鹿場 護「ああ、あいつらか」
  もう護くんに何もしないから
  許してくれって・・・
鹿場 護「・・・・・・は?」
  そ、それで・・・護くんにも伝えてって!
  すごい慌てた感じで!
  ゾンビに殺される!
  とか言いながら
鹿場 護「ゾンビ?」
  ボクもよくわかんないけど・・・
  とにかくもう大丈夫だよ
  だからまた学校きてよ
  ボクもちゃんと謝れてないし・・・
鹿場 護「あ、ああ・・・」
  じゃ!また学校でね!
鹿場 護「ああ・・・」
  ピッ
鹿場 護「ゾンビ・・・って・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
  慌ててリビングに行くと・・・
鹿場 寧々「リビングデッドあるある!」
  生ける屍が短尺動画を撮っていた・・・
鹿場 寧々「寝不足の日はいつもより内臓出がち!」
  規約引っかかるだろ
鹿場 護「なあ・・・」
鹿場 寧々「あ!お兄ちゃん!」
鹿場 護「お前・・・外出たのか?」
鹿場 寧々「あ、バレちゃった?」
鹿場 護「智樹・・・ 俺の前にいじめられてたやつから電話きたよ」
鹿場 寧々「お!あの二人ちゃんとやったんだ!」
鹿場 寧々「作戦だいせーこーだね!」
鹿場 護「その・・・」
鹿場 護「襲ったのか?」
鹿場 寧々「ちょっと脅しただけだよ!」
鹿場 寧々「お兄ちゃんに嫌な思いさせてるやつが 許せなくて・・・」
鹿場 護「そっか・・・その・・・」
鹿場 寧々「寧々、余計なことしちゃったかな・・・」
鹿場 護「ありがとな・・・寧々」
鹿場 寧々「・・・えへへ〜あったりまえじゃん!」
鹿場 護「こいつ・・・ 見た目が怖い自覚があるんだな・・・」
鹿場 護「それなのにこんな笑って・・・」
鹿場 寧々「あ!ごめん! 寧々、動画撮ってるんだった!」
鹿場 寧々「絶対バズり散らかすから!」
鹿場 護「ね、寧々・・・」
鹿場 護「コンビニ行くけどなんかいるか?」
鹿場 寧々「お!ついに外に出るんだ!」
鹿場 護「ついにって・・・」
鹿場 護「確かに半年ぶりだけど」
鹿場 寧々「じゃあ・・・人肉?」
鹿場 護「あるかよ」
鹿場 寧々「へへへ! まあ生ける屍ギャグはさておき・・・」
鹿場 寧々「寧々アイス食べたい! ハルゲンダッツね!」
鹿場 護「お前そんな高いの・・・」
鹿場 護「まあ借りがあるか」
鹿場 寧々「やったー!」
鹿場 護「てか昨日から思ってたけど・・・」
鹿場 護「お前普通のもん食べるんだな」
鹿場 寧々「当たり前じゃん!」
鹿場 寧々「ゾンビとかと一緒にしないでよ!」
鹿場 護「いや詳しい区分わかんないけど・・・」
鹿場 護「じゃ、行ってくるから」
鹿場 寧々「気をつけてね〜!」
  こうして・・・
  最高に怖くて可愛い妹との生活が始まった
鹿場 寧々「リビングデッドあるある!」
鹿場 寧々「死なないくせに 人が死ぬドラマでめちゃ泣く!」

〇魔法陣のある研究室
?????「どうだね?被験体NN-01は」
鹿場 恒雄「ええ、ひとまず 我々の生活には馴染んでいます」
?????「そうか・・・だが気を抜くなよ」
?????「約束を忘れたわけではあるまい」
鹿場 恒雄「もちろんです」
?????「被験体に生かす価値が認められなければ、即刻処分」
鹿場 恒雄「・・・・・・」
鹿場 恒雄「問題ありません」
鹿場 恒雄「必ず寧・・・NN-01が」
鹿場 恒雄「人類にとって有益であることを証明するので」

コメント

  • リビングデッドあるあるを撮っているのに笑いました!あと、ゾンビゲームに「ゾンビ風情が!」って言ってるのにも笑っちゃいましたね😂✨

    怖いのにものすごく可愛い妹ちゃんですね✨😊🌸

  • 見た目はゾンビでも気遣いができたり普通の会話も食事もできるし知能も高そうで、クローンの生成に成功してる!と思いました。何より本人がゾンビのような見た目を武器にして楽しんでいる様子が良かったです。

  • 寧々は見た目以外は普通の子で、むしろ普通よりもお兄ちゃん思いのいい子なんですね。でも人間の都合で生み出された不自然な存在だし社会に居場所もないわけだから、これからの展開には悪い予感が・・・。鹿場家が最後にどんな判断を下すのか気になります。

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