進級テスト(脚本)
〇雲の上
ここは落下星
落下星ではあらゆるものが落ち続ける
そして、彼、『落内(おちない)くん』は
落第する瀬戸際に立っていた
落市先生「落内、これがダメだったら落第だ」
落内くん「落ちたくねぇよ、落ちるのは身体だけで十分だっつうの!」
落市先生「俺だって落としたくない・・」
落市先生「だが、お前の楽観的な普段の過ごし方」
落市先生「すぐ寝落ちする授業態度」
落市先生「落とし所として最後のチャンスを与えているワケだ」
落市先生「腑に落ちるだろ?」
落内くん「うっ・・」
落市先生「時間は60分、いつも通り回答用紙を手放したらそこで終了だ。しっかり握りしめとけよ」
落市先生「では、先生は100m上空で待機してるから」
落市先生「質問があれば、ハンドサインをしろ」
落市先生「では、テスト開始」
落内くん(くっ、始まりやがった)
落内くん(落ち着け、俺!! まずは問題をチェックだ!!)
重力加速度を9.8として、以下の問題に答えよ。なお、空気抵抗は考えないものとする。
落内くん「今こんなに感じてんのに考えるなって無理だろ!!」
落内くん(つーか、全然わかんねぇわ)
落内くん(単位的にギリギリだから一個も落とせねぇのに)
落内くん(ハァ・・これは落第かもしれねぇな)
落内くん(落第して学年違ったら2000m離れてっから)
落内くん(アイツらの事、目視すら出来なくなっちまうな・・)
落内くん(落ち込むぜ・・)
落内くん(・・いや)
落内くん(落ち込むのはまだ早い)
落内くん「一問も落とさなきゃいいだけだ!!」
落内くん「落ちて・・」
落内くん「たまるかよっ」
落内くん「ウォォォォォォォォォオ!!」
頑張れ『落内くん』
落ちないために死力を尽くせ
・・
ちなみにこの話に
”オチ”はない
落下を続ける星という摩訶不思議な世界観、いったいどんな結末が待っているのか……
…オチ、無い…?
…………イントゥーザスカイ
は、早すぎる!!( ゚д゚)
コンテスト始まってないのに……!
落ちてるのにオチがないという締め方も素晴らしい!!
参考にさせていただきます!!(*゚▽゚*)
はやい!スゴい!面白い!もう運営様から依頼されて作った公式作品と考えて良いですよね😄TikTokやyoutubeで流されて爆発的に人気がでるんじゃないでしょうか!流石、序盤神!字数制限を感じない面白い作品でした☺️