Odyssey

シロニ

「家族」で始める自分探しの旅(脚本)

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〇黒
  大丈夫よ・・・
  大丈夫・・・何があっても・・・が守るからね・・・?
  大丈夫・・・貴方は私が守ってみせる・・・!!
  ・・・みんな守れなくてごめんね・・・?
  ごめ・・・んね・・・?

〇一人部屋
リキ「兄ちゃん!!朝だよ!!起きて!!」
ジン「・・・!!」
ジン「起きた、起きたから大きな声で騒ぐのは止めてくれ・・・!!」
ジン「またあの夢か・・・」
リキ「どうしたの?悪い夢でも見た?」
ジン「ん・・・いや、なんでもない」
リキ「そっか・・・それより今日は「縁祭り」だよ兄ちゃん!!」
ジン「あ、そうか今日は祭りだったか」
リキ「そうかって・・・一昨日から早起きして一緒に祭りに行こうって約束したじゃんか?」
ジン「・・・ごめん」
リキ「もぅ・・・」
リキ「オイラが起こした事に感謝して欲しいよ」
ジン「ハハハ・・・ありがとな!」
リキ「まぁいいよ・・・」
リキ「それより早く準備しよ!!」
ジン「分かったよ」

〇おしゃれなリビングダイニング
桜子「二人共ー!!準備は良い?もう出かけるわよ!!」
ジン「準備出来てるよ桜さん」
リキ「出来てるよ!!」
桜子「こらこら、家の中では走らないの!」
リキ「ご、ごめんなさい・・・」
ジン「まぁまぁ・・・早く行こうよ?」
桜子「そうね、早くお祭りに行きましょうか!!」
リキ「うん!!早く行こう!!」

〇川沿いの公園
  バスに乗り約数十分
リキ「着いたー!!ユニバースタウン!!」
リキ「ねぇどこから行く?グルメ巡り!?それとも音楽フェス!?」
桜子「んもぅ・・・はしゃぎすぎよリキ君?」
ジン「ハハッ!まぁそれだけ楽しみだったってことだね」
ジン「でも少し落ち着きな?時間は持て余すほどあるんだぞ?」
リキ「んん〜!!でも異世界文化が詰まってる初めてのお祭りだから楽しみなんだよぉ!!」
桜子「あらあら・・・」
桜子「でもちょっと待ってね?美空と警察さん達のお手伝いを交代しないとなの」
リキ「あ、そっか・・・美空お姉ちゃんを迎えに行かないとだった」
リキ「じゃあ早く行こうよ!!お姉ちゃんを迎えに行っていっぱい食べよう!!」
桜子「あ、こら!!」
桜子「もぅ・・・」
ジン「ハハッ!元気が有り余ってるなぁ〜」
ジン「桜さん、僕達も見失う前に早く行きましょう?」
桜子「そうね、あのモフドラちゃんを追いかけないとね?」

〇街中の交番
リキ「美空お姉ちゃん!!」
美空「リキちゃんおはよう!!」
リキ「ノアもおはよう!!」
ノア「ピルピッ!!」
美空「あれ?二人は?」
リキ「・・・あ!?」
リキ「置いて来ちゃった・・・」
美空「おやまぁ置いて来ちゃったかぁ〜」
ノア「ピルッ!」
美空「なぁにノア?あそこに・・・お?」
ジン「ゼェ・・・ハァ・・・」
ジン「あぁ疲れた・・・」
美空「お疲れ様ジンちゃん!!」
リキ「ごめ〜ん兄ちゃん・・・」
ジン「あぁ・・・いいよ、初めてのお祭りだもんな?」
ジン「早く楽しみたい気持ちは理解出来るよ」
リキ「次からは気をつけるよ・・・」
ジン「それじゃあ下ろすよ桜さん・・・」
桜子「ありがとねぇ・・・」
美空「それじゃあそろそろ母さんと警察のお手伝い交代か?」
桜子「そうね、でも昨日の前夜祭からずっとノアとお手伝いしてるでしょ?」
桜子「無理して回らなくて良いのよ?」
美空「大丈夫!ちゃんと寝たから元気いっぱいだよぉ!」
桜子「そぉ?なら良かったわ」
桜子「じゃあノアちゃんは私が見とくわね」
美空「うん、じゃあ後はよろしく〜」
美空「じゃあ行こう二人共!お祭り楽しむよ!」
リキ「やった〜!!」
ジン「それじゃあどこから行く?」
美空「あ、そろそろ音楽ステージでライブがあるんだけどまずそこに行かない?」
リキ「良いよ〜」
ジン「おっけ、まずは音楽を楽しむか」
美空「おっし!!じゃあ行こう!!」
リキ「おぉ〜!!」
ジン「おぉ〜・・・」
ジン「・・・?」
ジン「なんか・・・周りが騒がしくない?」

〇総合病院

〇街中の交番
美空「え・・・病院が・・・燃えてる!?」
美空「あんなに遠くからでもはっきり見えるくらいの規模で・・・?」
リキ「あ・・・にいちゃ・・・あれ・・・」
ジン「なんだあれ・・・!!」

〇川沿いの公園

〇川沿いの公園
  ?「ギャハハハハハ!!最っ高だぁぁ!!」

〇街中の交番
ジン「んだよこれえぇぇぇ!!」
ジン「・・・とにかく安全な場所まで逃げないと!!」
ジン「二人共!!桜さん達連れて早く逃げ・・・?」
リキ「あ・・・」
リキ「ア・・・」
ジン「ダメだ!!リキ!!」
リキ「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」
リキ「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」
リキ「ア゙アアア゙ア゙!!!!!!ょグもォォォォォ!!!!!!」
ジン「うわぁぁぁ!!」
ジン「・・・!!美空さん!!逃げて!!」
美空「何もかも・・・燃えて・・・」
ジン「美空さん!!」
ジン「・・・クソォ!!」
ジン「スマホが・・・」
ジン「なんだこれ・・・」

〇撮影スタジオ
皇帝「やぁ愚かな豚の餌共、俺からのプレゼントはどうだ?」
皇帝「俺は大日本帝国の皇帝様だ」
皇帝「なぁんも気にせず幸せを謳歌していたら、いきなり全てを奪われる気分はどうだァ?」
皇帝「悲しいよなァ?苦しいよなァ?許せないよなァ?」
皇帝「ギェヘェッ・・・」
皇帝「ギャハハハハハ!!!!」
皇帝「最っ高だねぇ!!幸せな顔をしてる奴らを潰すのはたまらねぇ!!」
皇帝「そんな可哀想なお前らに俺が嬉しいお知らせ!!」
皇帝「これからお前らを末代まで永遠に苦しめてやるからよォ!!」
皇帝「せいぜ・・・」
皇帝「・・・?」
皇帝「・・・!?」

〇川沿いの公園
???「・・・!?」

〇撮影スタジオ
皇帝「おい!?なんで「怒り」の奴の炎が消えてんだァ!?奴の炎は雨程度じゃ消えねェはずだろうが!?」
皇帝「テメェ俺の命令を無視しやがったのか!?」
  声「そんな!皇帝様の命令には一つの誤字も無く従っております!!」
皇帝「じゃあなんで奴の炎が消えてんだよォ!?」
  声「わ、私には分かりません!!」
皇帝「わかラねェだとォ・・・?」
皇帝「そうか・・・じゃあお前要らねぇ」
皇帝「奴の炎は海を秒で干上がらせる事が出来る不滅の「怒り」だぞ・・・?」
皇帝「奴は「感情神」あいつがそう言ったんだぞ・・・!?」
皇帝「じゃあなぜ・・・?」
皇帝「・・・!!」
皇帝「他の「感情神」だとォ!?」
皇帝「クソがァ!!!!おい!!これ聞いてるお前ら!!撤退だ!!さっさとしろォ!!」

〇街中の交番
ジン「感情神・・・?あいつ何を言って・・・」
ジン「・・・!!」
ジン「リキ!!美空さん!!」
リキ「・・・zzZ」
美空「あ・・・れ・・・私、何をして?」
ジン「喋らないで!!怪我が・・・!!」
ジン「怪我・・・が・・・」
ジン「・・・?」
ジン「大火傷が影もなく治ってる!?」
???「ウフフ・・・何故治っているのか知りたいのかしら?」
ジン「何だこの声!?どこから聞こえてるんだ!?」
???「私は「愛情」そしてかつて貴方だった物」
???「かつての主よ、大切な物を、大切な家族を守りたい、そして記憶を取り戻したくばおいで?」
???「「母」は貴方達を愛しています、そして貴方達を待っています」
???「それじゃあ「扉」の向こうで会いましょう?」
ジン「・・・」
ジン「・・・一体これからどうなるんだ」
  to be continued

コメント

  • 最後に現れた母の存在、その彼女の言葉がとても意味深く色々なストーリー展開を想像させてくれます。悪と正義の戦いのような、家族愛のような、続きを楽しみにしています。

  • タイトルのオデッセイは長い旅の冒険物語という意味だから、これからジンの旅が始まるのかな?冒頭のシーンはかつての戦いの記憶の名残みたいだし・・・。ジンの「旅人」としての記憶はいつ蘇るのかとか、お祭りを楽しみにしていたリキの変身や最後の謎の声など、気になる事ばかりです。

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