読切(脚本)
〇遊園地の広場
A「ひっさしぶりだなー! 懐かしいなー! 思いっきり楽しむよー!」
A「初めて来たのは高校生の時だっけ。 グループデートってやつよねw そうそう、あの二人もうすぐ結婚式じゃない!」
A「お化け屋敷で涙目になってたアイツがねぇ・・・ 先を越されたとは言え親友二人が結婚するなんて嬉しいよね!」
〇keep out
これはひどい・・・
うっ・・・(うぐっ
トリアージ黒
こちらは!?
赤!急げ!!
〇綺麗なダイニング
A「こういうの憧れてたんだよね! ホームパーティーっていうの? ちょっとセレブな感じじゃない!?」
A「私たちも来年には式挙げるよ! 新居には皆んな呼んでパーティーしようね! 今日はその予習w」
〇海辺
A「私、海大好き! 海の見えるチャペルで結婚式なんて夢みたいだよぉぉぉ!」
A「もっと可愛い水着持ってくれば良かったな・・・ その前にもう少し痩せなきゃだ!」
〇山の展望台
A「海と言えば山でしょ! うわー!絶景だよー!」
A「人が○○のようだ!なんてねww 小さく見える街の中に、人の中に、 沢山の物語があるんだろうなぁ・・・」
A「私だって、ここからじゃ見えないくらいの存在だよね。 その中から私を見つけてくれてありがとう・・・」
〇地球
A「ここまで来ちゃう?ww ほぇぇぇ・・・ 私が住んでるとこはどの辺りかなー」
A「つーか!」
A「大気圏突破してるよ!!!」
A「えええええ!?」
A「そりゃぁ愛が奇跡を起こすなんて話は聞いたことあるけどさぁ」
A「いくらなんでもじゃない!?」
A「ちょっと!? 聞いてるの!?」
A「さっきから私一人で喋ってるんですけど!!」
〇落下する隕石
A「ん? 君たちどこから来たの?」
B「・・・(にこにこ」
C「・・・(にこにこ」
A「なんか凄いの見えるけど!?」
B「・・・(悲しそう」
C「・・・(悲しそう」
A「ちょっと!ぶつかっちゃう! 私たちの住む星にぶつかっちゃう!」
〇白
A「なんだったのよ・・・」
A「あれ」
A「真っ白だよ?」
A「何があったの!?」
〇山奥の研究所
ダメでした・・・
しょうがない
自分を責めるな
でも、この二人、ずっと手を繋いでて。
なかなか手が外れなくて。
・・・
どちらかだけが助かっても残された方がキツいだろ
そうですけど・・・
〇白
B「ママ」
C「ママ」
A「!!!」
A「今なんて?」
B「もうすぐ会えるから」
C「もうすぐ会える」
B「パパが待ってる」
C「一緒にいこ?」
A「え」
B「パパ待ってる」
C「待ってる」
B「ごめんて言ってた」
C「守れなくてごめんて」
A「うそ・・・」
A「いやぁぁぁぁぁぁ」
B「泣かないで」
C「泣かないでママ」
A「ママ・・・」
B「ちゃんと生まれてくるから」
C「またパパに会えるから」
B「それで僕たちが生まれるの」
C「私が先に生まれるよ」
B「だから泣かないで」
A「・・・」
B「大丈夫だから」
C「大丈夫」
A「え。 う、うん・・・」
〇空
20xx年4月、人類史上最悪の隕石が落下。
奇跡的に生き残った有志達が救助を続けるも最悪の状況だった。
そんな日の普通の女の子のお話し。
隕石で大惨事が起こらずとも、別れは突然やってくるものですよね。それをわかっておきながら、たまに大事な人と喧嘩したり、勉強を怠ったり、日常生活の中で意識し続けることはなかなか難しいです。親子の死に別れほど辛いものはないですが、現世で彼女が幸せいっぱいの女性であったと願いたいです。
彼女は生きている時は幸せを感じているけど、それも隕石が落ちてくるまでの時間だな。死んでから子供たちとの再会は切ないです。
子どもたちのちゃんと産まれるよという言葉に勇気を貰いますね。彼女がもう一度生きたときに希望を持って前を向けるように掛けた言葉に子どもたちの愛を感じました。