〇病院の待合室
残念ちゃん「私は銀行強盗なんてやっていません!!」
残念ちゃん「トイレを借りたくて、寄っただけなのに・・・」
残念ちゃん「犯人は」
残念ちゃん「ポコちゃんです!!」
「新米刑事『ツトム＆マモル』参上！」
残念ちゃん「刑事さん聞いてください」
残念ちゃん「私は元々が悲劇のヒロイン体質でして」
残念ちゃん「産まれた瞬間、 母親に通報された女です！」
残念ちゃん「そしてこの17年間、１日たりとて職質されなかった日はありません・・・！」
ツトム「無罪！」
マモル「無罪じゃない！」
マモル「アナタねえ、このキャワイイ犬が 銀行強盗なんか出来るハズ無いでしょ！」
ハナコさん「・・・恐怖の大王」
ハナコさん「野須の寅さんが予言していたハナシは真実じゃった！」
ハナコさん「人類は、コヤツに滅ぼされるゥ!!」
ハナコさん「エロイムエッサイムー！」
残念ちゃん「ノストラダムスのことォー!?」
慌てんぼう銀行員「お客様、落ち着いて下さ〜い！」
慌てんぼう銀行員「私は見たっス！ この女が包丁持って脅してきたっス!!」
慌てんぼう銀行員「犯人はコイツDETH！」
残念ちゃん「オ、オマエが先に落ち着けェー！ そして、話をメガ盛りにするな!!」
残念ちゃん「私は善良な、し・み・んダアアーッ!!」
残念ちゃん「アッ！ポコちゃん!!」
残念ちゃん「秒で金の延べ棒盗んでるッ!?」
残念ちゃん「刑事さん！ 今の、見ましたよね!?」
残念ちゃん「居眠りするなやあッ!!」
残念ちゃん「アッ！またポコちゃんが!?」
残念ちゃん「ヤバッ!? 刑事さん、銃！銃！」
ツトム「20!?」
残念ちゃん「10+10=は聞いてねーよ！」
ツトム「Niji●（ニジユー）!?」
残念ちゃん「アイドルの名前でもねーよ！」
ツトム「グワッ・・・」
残念ちゃん「刑事さァん！」
マモル「きっ、キサマ〜！」
マモル「罪の上に罪を上塗りしよって！」
残念ちゃん「今の状況を見ていなかったの!?」
ツトム「安心しろ、マモル」
残念ちゃん「生きてた!!」
ツトム「あの銃はな」
ツトム「実弾が怖くて、ＢＢ弾にすり替えていたのだよ！」
残念ちゃん「ザンネン刑事──!!」
ツトム「しかし、今ので謎は解けた！」
ツトム「犯人は」
ツトム「この女か ポコちゃんだ!!」
残念ちゃん「１択が２択になっただけだろ!?」
ツトム「今流行りのVAR判定をして検証だ！」
残念ちゃん「サッカーでやっていたヤツな！」
残念ちゃん「それなら無実が証明できそう！」
ツトム「なんと」
ツトム「どちらもラインからハミ出ている！」
残念ちゃん「そもそも銀行にサッカーのライン引いてあった!?」
マモル「待って！ツトム、よく見て!!」
マモル「やや白線の内側にハミ出しているわ！」
残念ちゃん「基準が微妙!!」
ツトム「サッカーの時もそう思ってた!!」
残念ちゃん「それは言わない約束！」
ツトム「ということは！」
ツトム「アウトな犯人は・・・」
ポコちゃん「ポコちゃんです!!」
ポコちゃん「バレちゃ仕方無い・・・」
ポコちゃん「実は」
恐怖の大王「ワタシがポコちゃんを操っていた のさッ！」
恐怖の大王「愚かなニンゲンども・・・覚悟しなッ」
ツトム「いや〜参ったネ！」
マモル「分からなすぎて、今夜は寝られないかと思った！」
残念ちゃん「最初から言っていただろー！」
慌てんぼう銀行員「てへ☆」
ハナコさん「私の見立ては正しかった！」
恐怖の大王「え？恐怖の大王が喋っているんですけど？」
恐怖の大王「全キャラ無視とかありえないッ!!」
恐怖の大王「ワタシが恐怖の大王だよー!!」
恐怖の大王「誰かァ、誰かワタシを構ってチョ!!!!」