父をさがして三千人

タカラインハルト

占い師だった本当のお父さん(脚本)

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〇高級マンションの一室
  あやかの父親は
  
  「お前の本当のお父さんは別にいる」
  
  と遺言をのこして、他界してしまった。
  そこであやかは『本当のお父さん候補』の募集を開始した
  
  今日も『本当のお父さん候補』があやかの元を訪ねてくる
あやか「あなたが本当のお父さんですね?」
だいじろう「はいそうです」
あやか「本当のお父さんである証拠はあるんですか?」
だいじろう「お父さん実は占い師なんだけど、占いができます」
あやか「へえ!そうだったんだ!」
あやか「じゃあ私の恋愛運を占ってみて?」
だいじろう「わかったよ! あやかちゃんに いやあやかに彼氏はいるの?」
あやか「うーん。。。 本当のお父さんに自分の彼氏のことは言いにくいなあ」
だいじろう「それじゃあ占えないなあ」
あやか「あ!そんなコト言うなら本当は占い師じゃないんだ ていうか占い師なら彼氏がいるかどうか見ただけで分かるもんじゃないの?」
だいじろう「いつもなら分かるんだけど、きょうはイマイチ調子が悪くて見抜けないよ」
あやか「へえ~。。。 そうなんだあ~ なんか怪しいなあ~」
だいじろう「えーい! 占ってくれるわあ!」
あやか「ほんと? じゃあ結果をおしえて!」
だいじろう「いまあやかが付き合っている彼とは。。」
あやか「ごくり。。。 うん。。」
だいじろう「結婚することになるよ!」
あやか「残念! わたしに彼氏はいませんでした!」
だいじろう「ふざけんなあ!」
あやか「でも、ハズレてるって本当に占い師なの? 本当のお父さんなの?」
だいじろう「本当のお父さんだよ! それじゃあ、あやかの性格や個性を占ってあげよう」
あやか「おお! そんなことが分かるんだ!」
だいじろう「うん! あやかは優しいけど、いたずら大好きで他人をだますのが大好きみたいだね」
あやか「おお! 当たってるすごい!」
だいじろう「これでようやく本当のお父さんだと分かってもらえるんだね?」
あやか「だいぶ本当のなのかなって思えてきた!」
だいじろう「だろ? お父さんは天才占い師で、インドとかハワイとかずっといろんなところで占っていたんだ」
あやか「すごーい! こんなすごいお父さんが私のお父さんで良かった!」
だいじろう「ただお母さんにもあやかにも迷惑かけたよ ずっとあやかを探してて、やっと見つけてよかった」
あやか「うん! わたしもこんなすごいお父さんが本当のお父さんで良かった!」
だいじろう「これからはいっしょに楽しく暮らしていこうな! 占いも必要なら毎日やってあげるよ!」
あやか「うん!ずっといっしょだよ! ただ最後にもう1つ占ってほしいことがあるんだけど、いい?」
だいじろう「いいとも!」
あやか「本当のお父さんがどこにいるか占ってみて?」
だいじろう「分かった! ・・・本当のお父さんはここから南東の方に居るみたいだね」
あやか「え? あなたが本当のお父さんじゃなかったの?」
「バレたか! 撤収!」
あやか「今日もまた本当のお父さんは現れなかったか。。」

コメント

  • 募集するとやってくるお父さん候補、、、あやかさんに、世界的な才能とか、莫大な財産とかがある感じなのでしょうね。次々と来るお父さん候補、楽しそうやら恐ろしそうやらですね!

  • お父さんは自分の死期を感じ、彼女を悲しませないためにわざとそんなことを言ったのでは?と思いました。そのことが本当でもそうでなくても、彼女が希望をもって父親探しができたらいいですね。

  • あやかが偽のお父さんを最初は褒めて持ち上げて、最後にその嘘を暴いて論破するという展開がスカッとしますね。次はどんな候補者が現れるのか気になります。

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