魔法少女 破滅★前夜

バババルトス

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〇名門の学校
  22時30分
?「ヘッヘッヘ! 見つけたぜ、明日架! さぁ、きっちり払って貰おうか!」
明日架「しゃらくせぇですわあああ!!」
明日架「Jur・・・・・・!」
アスカ「telejenesma’reto!!!」

〇炎
?「グワアアアア!!」

〇黒
  【アスカ】
  (なんでこうなったんですの!?
  私はただ)

〇宇宙船の部屋
  3時間半前
明日架「あれ? 部屋にいたはずですのに。 ここ、どこですの?」
?「ぬううう!!」
?「どこの誰か知らぬが、許可なく、 魔王たる我を異世界に飛ばすなど! 許せん!」
明日架「なんか、痛い変態がいますわ」
明日架「おもしれ〜から、 写真撮って、晒してやるですわ!」
魔王「ぬううう、許せぬ!」
魔王「あっ、やば、キレすぎて、 持病が悪化し・・・・・・」
  魔王は、血を吐いてその場に倒れ伏した。
明日架「えっ、ちょ!? 大丈夫ですの!? 変態さん?」
明日架「・・・・・・」
明日架「死んでますわ」
?「は〜、これで魔王召喚、成こ──」

〇血しぶき
?「って、死んでるぅ!?」

〇宇宙船の部屋
?「転送事故か? どうすりゃ良いんだ」
明日架「貴方、誰ですの?」
?「一般人? いや、もしや──」
?「やっぱりな。 “ジャー”に高反応! 予備プランは成功してたか!」
?「だが、思っていたより 良識がありそうな人だな。 なら──」
明日架「何なんですの?」
蓮「おっと、俺の名前は三上蓮」
蓮「急いでるから、唐突で悪いんだけどさ。 まず、君に伝えなきゃいけない事が 3つあるんだ」
明日架「何ですの?」
蓮「まず1つ」

〇魔法陣2
  【蓮】
  この場所は、君から言えば、
  魔術や異能が実在する並行世界なんだ

〇宇宙船の部屋
明日架「つまりは私、異世界召喚されましたの!?」
蓮「まぁ、君の世界と大した差はないけどね。 異能の存在が隠されてるから」
蓮「そして、2つ目」

〇流れる血
  【蓮】
  君を召喚したのは、
  ある『非人道的な魔術組織』を滅ぼすのに
  力を貸して欲しいからだ

〇宇宙船の部屋
明日架「リズムゲーで鍛えた 私の動体視力と反射神経を 貸して欲しいと!?」
蓮「違うが、とりあえずそれで良い」
蓮「そして3つ目。 これが、急いでる理由」

〇闇の要塞
  【蓮】
  今回の対組織計画は、
  元々、異世界魔王に
  やってもらう予定だったんだ

〇宇宙船の部屋
蓮「ただ魔王が死んだ以上、 代わりは君しかいない」
蓮「だけど、君は予備戦力としての 召喚だったから、その──」
蓮「この世界に居られるのは、 『今日限り』なんだ 俺が呼べるのも1回切り」
蓮「しかも、今19時だから 5時間しか残ってない」
明日架「いや、短ぇですわ!?」
蓮「そうなんだ。 だから、すぐにでも力を貸して欲しい。 無茶なのは承知の上だ」
明日架「本当に、5時間ですの?」
蓮「あぁ、日を跨いだらもうおしまいだ」
明日架「それなら、面白そうだからやりますわ〜」
蓮「ありがたいけど軽くない!? 下手すれば命懸けだよ?」
明日架「面白そうな事は、 “とりあえずやったれ”の精神ですわ!」
蓮「そ、そうなんだ──」

〇タワーマンション
  20時30分
明日架「ここですの?」
  【蓮】
  あぁ。
  【蓮】
  そこには、組織の運営に
  使われている魔術の核がある。
  【蓮】
  それを破壊して、
  活動が出来ないように欲しい。
明日架「なんか、思ってたより地味ですわ」
  【蓮】
  そうだが、魔術核への警備は厳重だ。
  一筋縄じゃ行かないぞ。
  【蓮】
  しかも、魔術核は並の火力じゃ壊せない。
  そこで、さっき練習してもらった──
明日架「Jur・・・・・・!」
アスカ「魔法少女モードですわ! これで勝つるですわ!」
  【蓮】
  いや、魔法少女じゃなくて、
  闇の魔道具”ジャー”と君の脅威的な相性が
  引き起こす突然変異──
アスカ「うるせぇですわ! 何か魔法っぽいの出せるから、 魔法少女なんですわ!」
  【蓮】
  な、なるほど?
アスカ「これで、早速凸りますわよ! 電話切りますわ」
アスカ「Aiares!」

〇空
アスカ「ここから窓を──」

〇魔法陣2
アスカ「ぶっ壊しますわ!」

〇謎の部屋の扉
アスカ「凸完了! ですわ!」
アスカ「って、なんですの、 この明らかに怪しい扉!?」
アスカ(鍵は、やはりかかってますわね)
アスカ「とりあえず、魔法で開けますわ」

〇歯車
アスカ「Rirones!」

〇標本室
アスカ(標本がこんなに──きな臭いですわ)
アスカ(というか、 核の形は聞いてなかったのですわ。 この中に紛れている可能性も?)
アスカ「・・・・・・」
アスカ(こうなったら、これ全部ぶっ壊しますわ!)
アスカ(身体能力も上がってる気がしますし、 素手で行けますわ!)

〇標本室
  30分後
アスカ「これ身体能力、上がってねぇですわね! 変身いらねぇですわ!」
アスカ「Kaselo・・・・・・」
明日架(さ、続けて破壊を──)
マッチョA「ぬ? 何事だ!」
明日架「あっ、やべですわ」
?「おっ? どうし」
?「って、なんだこりゃ!?」
?「嬢ちゃん、名前は?」
明日架「赤池明日架ですわ!」
?「知らねぇ名だな。 魔力もねぇが、ここに来れた所を見るに どこぞの魔術師の使いか」
?「ま、1つ言えるのは──」
?「あんたが、うちで取り扱ってる 魔道具を壊したって事だ」
キャルス「俺は、魔道具貸付専門の 魔術組織会長 キャルス」
キャルス「さぁ、キチッと弁償して貰おうじゃねぇか。 明日架」
明日架「さ、さらばですわ!」
キャルス「逃がすか!」

〇黒
  その後、明日架は変身して
  窓から逃げ出し──

〇炎
?「グワアアアア!!」
  ここに至る。

〇名門の学校
アスカ「ま、こんなもんですわ!」
キャルス「はぁはぁ──ジャーだと? そりゃ、俺がクソ野郎に貸し付けてる 魔道具じゃねぇか」
キャルス「そうか、分かったぜ。 事の元凶がよ」
アスカ「どう言う事ですの?」
キャルス「自らの利の為に、 一般人を道具にしたか── あのクソ野郎、もう許せん」
キャルス「なぁに、嬢ちゃん。 明日1人の人間の破滅が決まった。 そんだけの事だ」
アスカ「何やらですわ?」

〇宇宙船の部屋
蓮「頼む、上手くやってくれよ──」
蓮「そうすれば、奴らに借金して借りた 魔道具とこの研究施設、 どっちも俺の物になるんだから」

コメント

  • 面白いですね。
    魔王が?
    魔王より強い素晴らしい!
    続きは魔王復活?して

  • いやいやこれはたまげましたよ

  • 召喚してきた側が悪だったとは。
    でも、悪いことはできないみたいで、すぐにばれちゃいましたね。笑
    そんなことで死んでしまった魔王はどうなるの?とちょっと心配になりました。

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