マリリリリリリリリリリン!!

小潟 健 (こがた けん)

弱肉定食おかわり自在!!(脚本)

マリリリリリリリリリリン!!

小潟 健 (こがた けん)

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〇宇宙空間

〇地球
???「────フフッ」

〇草原
???「クククッ、フハッ──」

〇黒
???「ハーッハッハッハッハーーッ!!」

〇荒地
マリリン「──」
マリリン「──完了」
マリリン「遭☆難☆完☆了!!」
マリリン「がーっはっはっはっはっ!」
ミー君「マリリン──やっちまったな」
マリリン「はっはー・・・」
ミー君「こんにちは──未開の惑星」
ミー君「さらば──生活基盤」
マリリン「た──」
ミー君「どうした?──笑えよ?」
マリリン「助けて~~!?アディ~~~~!!」

〇黒

〇森の中
  ─2年後─
???「ふんふ~ん」
???「ふふふのふっふふ~ん」
???「ふんが?」
コットンベアー(仮称)「きゅ~~ん!?」
???「うわッ!? コットンベアーだ!」
コットンベアー(仮称)「くぅ~ん?」
コットンベアー(仮称)「グぅオおぉぉ?」
???「──やった」
???「今夜はモツ刺しだ~!」
???「本部、こちら1号! 我コットンベアー討ち取ったり!」
無線機「おぉ、今夜はモツ刺ですね!」
1号「ハイ、その為応援を求めます」
無線機「それでは2号と3号を向かわせますね」

〇森の中
1号「2号~!ここだよ~!」
2号「お~ッ!大物じゃん!」
3号「コレは最大サイズ更新」
1号「3号!」
2号「ヨ~シ早速バラバラにして──」
3号「駄目だ、止めろ馬鹿ちん」
2号「なんだとてめえ!?」
3号「コイツは心臓を一撃で仕留めたから皮の状態が良い──」
3号「最高のオフトゥンが作れるぞ」
2号「なんだそういう事かよ!」
1号「それじゃあ──」
1号「剥ぐぞ~!」
「お~~!!」
「うはははは~~!!」

〇黒

〇地下実験室
転送装置「ボックス内に送りたいアイテムを入れてね」
マリリン「岩ッ!ドーーン!!」
転送装置「ボックスの蓋を閉じてね」
転送装置「準備はいいかな?」
マリリン「おっけい!!」
転送装置「それじゃあ、転送を始めるよ」
転送装置「転送が完了したよ!」
マリリン「ようし──はかせ、どうでっしゃろ?」

〇研究所の中枢
はかせ「フムフム──うん」
はかせ「やはりコレは未知の物質だったね」
はかせ「ククッ──やはりソコは素晴らしい星だ」
アディ「はかせ、今度はアンタが送る番だろ?」
はかせ「おっと、いけない」
はかせ「ホイ、はかせ特製の違法農薬と──」
はかせ「プライスター=サン55」
はかせ「ソフトは珠玉のはかせセレクションだ」
アディ「マリリン、農薬はともかく遭難生活にゲームを要求したのかい?」

〇地下実験室
マリリン「いやいや『退屈は猫をも必殺』と言うしね」
アディ「格言を捏造するんじゃあないよ」
ミー君「アディ、そのゲームは俺の要求だ」
アディ「え?──は?」
アディ「ミー、お前──猫、だよな?」
ミー君「あぁ、そして退屈だからゲームもする」
アディ「猫なら──ほら──その、ボールとか猫じゃらしめいたヤツとかで遊んで──」
ミー君「俺をいつまでもガキ扱いするんじゃないよ」
アディ「いや──ガキ扱いというか猫扱いなんだが」
はかせ「──さあ、転送したよ」
ミー君「うむ──確かに受け取った」
マリリン「これで害虫ともおさらばだぜ」

〇研究所の中枢
アディ「代えの服は送らなくても良かったのかい?」
マリリン「だいじょび!」
マリリン「さっき小(こ)マリリンがコットンベアーを仕留めたって報告があったんだよね」
マリリン「その毛皮でオニューの服をこさえるのさ!」
アディ「それなら良いんだけどね──」
はかせ「今の所クローンちゃん達は従順みたいだね」
アディ「──何か引っ掛かる物言いじゃないか」
はかせ「マリリン君の意向で小マリリンズの思考リミッターは排除したけれども──」
はかせ「それって反乱抑制のプログラムも解除される代物なんだよね(^ω^)」

〇地下実験室
はかせ「クローンが反乱を起こす例や物語なんて世にありふれているだろう?」
マリリン「そんなの聞いて無かったんだが!?」
はかせ「ハハッ──小マリリンズの機嫌に気を付けると良いよ」
マリリン「いやいや!」
マリリン「小マリリンの姉であり母であり神であるマリリンに向かって反乱なんて──」
はかせ「ジャイアントキリングってロマンあるよね」
マリリン「オーマイガッ!」
アディ「小マリリンは今何人居たっけ?」
マリリン「小マリリンは6人──と追加で3人培養中」
アディ「反乱されたら勝ち目は無いね──諦めな」
マリリン「ガッデム!?」
小マリリン1号「マリリン様、狩猟班帰還しました!」
マリリン「おっ、おう──お帰り」
マリリン「ヒッ!」
小マリリン2号「デカいクマだったぜ!」
マリリン(や──殺られちゃう!?)

〇森の中の小屋
マリリン「おお~~ッ」
マリリン「でっかい毛皮だ」
マリリン(これだけ立派な毛皮なら──)

〇幻想空間
  あんな服や
  こんな服も

〇森の中の小屋
マリリン「ぬふふふっ」
小マリリン1号「その──実はマリリン様にお願いがあって」
マリリン「ん?なんじゃらほい?」
小マリリン1号「あの──その」
小マリリン3号「オフトゥンにしたいから毛皮下さ~い」
小マリリン1号「け、毛皮を私達のお布団にさせて下さい!」
マリリン「え──コレはマリリンの服に──」

〇研究所の中枢
はかせ「クローンの反乱」
アディ「勝ち目は無いね」

〇森の中の小屋
マリリン「──」
マリリン「ええで!」
マリリン「お前ら仲良くオフトゥンを被りな!!」
小マリリン1号「マリリン様、ありがとうございます!」
小マリリン3号「ママリリン太っ腹」
マリリン「かまへんで!」
マリリン(マリリンの服が~ッ!)
マリリン(しかし命には代えられん)
マリリン(うおお~~ん!)

〇怪しいロッジ
ミー君「フム──これでトロコンだ」
小マリリン4号「ミー君凄~い!上手!」
ミー君「なかなか面白かったぞ──誰かやるか?」
小マリリン6号「ハイ!ハイ!あたしやりたい!」

〇怪しいロッジ
小マリリン5号「ちくちく」
小マリリン5号「ぬいぬい」
小マリリン5号「マリリンちゃん、良かったのですか?」
マリリン「ちくちく──何が?」
小マリリン5号「マリリンちゃんの服、大破してたから──」
小マリリン5号「毛皮で服を作りたかったのかな?──って」
マリリン「まぁ、見られて恥ずかしい相手も居ないし」
マリリン「寒期もまだ先だし、後でもだいじょびさ」
小マリリン5号「ウフッ──ありがとうマリリンちゃん」
マリリン「ふふふのふん──どう致したまへ」
小マリリン3号「ふふふのふ──計算通り」
小マリリン3号「何だ?──外?」
マリリン「な、なんだあ~~!!?」

〇森の中の小屋
マリリン「外に何──が」
小マリリン1号「マリリンさ──ま」
ミー君「ほぅ、コレは──」

〇アマゾンの森

〇森の中の小屋
マリリン「農薬──昼間に撒いとけば良かった」
ミー君「このサイズに効くかは怪しいがな」
マリリン「ミー君どうにかできませんかね?」
ミー君「あのデカさだ、俺が体内に潜り込んでズタズタにして回ってもすぐには死ぬまい」
ミー君「仕留めきるまでの家の安全は保証できんな」
マリリン「新築1年、まだローンが残っているのに!」
ミー君「奥さん──保険は?」
マリリン「入っていませんでした」
ミー君「保険って、大事ですか?」
マリリン「めちゃくちゃ大事ぃ!」
マリリン「ここから入れる保険って──」
ミー君「無い──転送装置だけ持って離れてろ」
マリリン「3号?そっちは危ないぞ」
マリリン「みんなで転送装置を持って避難するぞ」
小マリリン3号「大丈夫──」
マリリン「ちょ!?3号、何持っているんだよ!?」
ミー君「何だ?」
マリリン「はかせが前に転送してきた爆弾──」
マリリン「『地図チェンジャー』だッ!!」
ミー君「なんだと!?」
ミー君「宇宙船の下に隠したハズだろ?」
小マリリン3号「こんな事も在ろうかと1本拝借してたのさ」
小マリリン3号「という訳で──さようなら」
マリリン「まさか──止めろ!戻れ3号!!」
ミー君「まさか──特攻するつもりかよ!?」
小マリリン3号「大丈夫、私が死んでも替わりは造れるから」

〇地下実験室

〇森の中の小屋
小マリリン3号「ママリリン、ミー君──愛してたぜ」
マリリン「行くな3号!!」
ミー君「あの──バカが」

〇アマゾンの森

〇黒

〇森の中の小屋
マリリン「3号~~ッ!!」
「うわ~~~~ん!!」
はかせ「あいや、しばらく!!」
マリリン「その声は──はかせ?」

〇地下実験室
マリリン「はかせ──3号の特攻のおかげで、この施設は無事だったよ」
はかせ「うむ、事情はカメラで見ていた」
はかせ「そんな君達に──朗報だ」
マリリン「は?──朗報だと?」
はかせ「ああ、朗報だ──」
はかせ「小マリリン3号は──死んでいないからね」

〇森の中の小屋
  ─1ヶ月後─

〇研究所の中枢
アディ「はかせ、アンタだいぶヤバい奴だよね」
はかせ「てへッ(・ωく)」
アディ「脳記憶をクラウドにバックアップして──」
アディ「クローンの脳に再現する」
はかせ「転生、あるいは擬似的な不老不死になるね」
アディ「この技術が誰かに知られたら──」
はかせ「世界中から狙われちゃうね( ^∀^)」
アディ「勘弁しておくれよ」

〇地下実験室
マリリン「いろいろ問題が在るかもだけれど──」
マリリン「それでも3号の復活は嬉しいよ」
はかせ「それでは、感動の再会だ」
マリリン「9号の体にダウンロードしたんだよね?」
はかせ「ああ──通常の新個体と違って9号は3号の人格、記憶を持った状態で目覚める」
マリリン「それでは──カプセル御開帳!」
マリリン「さぁ、目覚めるのだ──3号・改よ!!」
小マリリン3号・改「うおぉー!くたばれ蜘蛛野郎がーッ!!」
マリリン「あべし!?」
小マリリン3号・改「ってあれ?──ママリリン?」
はかせ「成る程、最期のセーブが特攻中だったか」
マリリン「へへッ──腰の入った良いパンチだったぜ」
マリリン「お帰り、3号──もう勝手に特攻すんなよ」
小マリリン3号・改「おお──3号は復活したのですね!」
小マリリン3号・改(ふふふのふ──計算通り)
マリリン「おっと──7号と8号も目覚めた様だ」
マリリン「3号・改、お前とは後でゆっくり話そう」
マリリン「おはよう──小マリリン7号、8号」
「──」
「うおぉー!くたばれ蜘蛛野郎がーッ!!」
マリリン「へ?」
マリリン「ほぐうッ!?」

〇研究所の中枢
アディ「クロスラリアットーーッ!?」
アディ「強烈なツープラトン!!」
アディ「マリリンの首が吹き飛んだかと思ったよ!」
はかせ「おお!目覚めたばかりなのに」
はかせ「3号・改の動きに触発されたのか?」

〇地下実験室
小マリリン3号・改「なんと──やりますね7号、8号」
小マリリン3号・改「私は小マリリン3号・改、どうぞ良しなに」
「・・・・・・」
小マリリン3号・改「おや?──どうしました?」
「私──小マリリン3号なんですが」
小マリリン3号・改「────はい?」

〇地下実験室
マリリン「今の格闘能力──間違い無く3号のもの」
マリリン「はかせ──どういう事」
マリリン「ガクッ──」
アディ「マリリーーン!?」
アディ「はかせ!コレはいったいどういう事だ!?」
はかせ「う~ん」
はかせ「──お?なるほど」
はかせ「どうやら設定ミスで3体のクローン全てに3号をインストールしてしまったようだね」
アディ「なんだとーーっ!?」
(コレはさすがに予想外)
「ど、どうしよう?」

コメント

  • 転送装置が、すごくハイテンション🤣

    モフモフで可愛いコットンベアーが……😱
    いや、いいお布団にはなりそうですが😅
    小マリリンたちが、わちゃわちゃしていて可愛かったです!

  • ミッキーか、はたまたジョーカーか。
    はかせからの転送だと喋らんのかい、とどこかあの狂気を期待している自分がいました。TapNovelのボイス可能性を感じられて楽しかったです。
    本編の世界観、無人島サバイバルな環境は楽しそうで好きです。しかし転送装置がやはり強すぎる。

  • めちゃ面白い🤣

    トンデモの名にふさわしい作品でした。
    クローンでも微妙な性格かわるとか、簡単に命令を聞く存在ではない設定とか、トンデモ作品ながら細部をフォローしているあたりも好きです。

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