〇男の子の一人部屋
たかし「ああ、入金日の前日なのにお金がない。20万円足りない」
たかし「これじゃあクレジットカード止められちゃうよお。大変だよお。助けてよお」

〇男の子の一人部屋
犬太郎「助けません」
　　ペットの犬太郎が言いました。

〇男の子の一人部屋
たかし「お前に言ってんじゃねーよ。この犬公があ!!」
　　ドガーーーーンッ!!
　　犬太郎は動かなくなりました。

〇男の子の一人部屋
たかし「へっへっへっ！こうなったらコンビニ強盗してやるぜ」
たかし「よおし、そうだな。包丁でも持っていくか」
たかし「ホチョーーッ!!」
犬太郎「包丁だけに、ホチョーーッ!!」

〇マンションの共用廊下
たかし「よおし、コンビニに行くぞお」

〇コンビニのレジ
　　コンビニに着くと、私は包丁を突きつけて叫んだ。
たかし「ホチョーーッ!!」

〇コンビニのレジ
コンビニ店員「かか、金ですか。今準備しますから待ってください、、ひひぃいい」
　　コンビニの店員は焦っている。
たかし「ホチョーーッ!!」
コンビニ店員「か、金ですよね。はいはいはいはい」
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
警察「警察だ!!手を上げろ!!」
　　いつの間にか警察を呼んでいたようだ。あの店員め。小賢しい。ちと目をやると、拳銃を構えているではないか。怖いですね。
警察「包丁を置いて手を上げろ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
警察「早く置けえ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
　　おかしい、体が言うことを聞かない。
警察「撃つぞ!!」
　　警官がこっちにピストルを向けている。
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
　　なんなんだ....『ホチョーーッ!!』としか叫ぶことができないぞ....
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
　　バーンッ!!
　　威嚇射撃だ。天に向かって威嚇射撃した。
警察「次は撃つぞ!!おい、撃つぞ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
　　大変だ!!殺される!!警官が狙いを定めるのが見える。
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
たかし「ホチョーーッ!!」
　　ガルルルルルーッ!!
　　犬が私の手から包丁を払い落とした
　　チャリンチャリーン!!
　　犬太郎が助けに来てくれてのだ
　　包丁が床に転がった。その瞬間私は万歳をし、床に寝そべる。体の自由が効くようになったのだ。
警察「強盗未遂、現行犯で逮捕する」
たかし「ははーっ!!」

〇空っぽの部屋
　　裁判に向け、私には弁護士がつけられました。
たかし「ですから、私は包丁に操られていたんです。太郎さん。私は包丁に操られて『ホチョーーッ』しか言えなくなっていたんです」
太郎弁護士「全く、何言ってるんですか。本当に」
たかし「本当なんです。あの包丁を握ってくださればわかります」
太郎弁護士「証拠品なんて触れませんよ」
たかし「ビニールの上からでもいいですから。頼みます」
太郎弁護士「うーむ。まあ、一回だけですよ」
たかし「ありがとうございます」
太郎弁護士「ホチョーーッ!!」
太郎弁護士「ホチョーーッ!!」
太郎弁護士「ホチョーーッ!!」
たかし「ほらそうでしょ？」
太郎弁護士「ホチョーーッ!!」
太郎弁護士「ホチョーーッ!!」
太郎弁護士「ホチョーーッ!!」
　　バシッ!!
　　
　　私は弁護士の手から包丁を叩き落とした
太郎弁護士「はあ.....はあはあ..... なんて....なんて恐ろしい包丁なんだ....」
たかし「ほら、私は操られていたんですよ」
太郎弁護士「疑ってすみませんでした。無罪、あなたは無罪だ!!」

〇魔法陣2
　　裁判が始まった....
太郎弁護士「...........よって被告人たかしは無罪。包丁に操られていたため無罪です」
根元検事「意義あり!!そんな話信じられません!!」
太郎弁護士「信じられませんが事実なのです。ほら、根元検事も包丁を握ってみてください」
根元検事「うーむ。いいでしょう」
根元検事「ホチョーーッ!!」
根元検事「ホチョーーッ!!」
根元検事「ホチョーーッ!!」
　　バシッ!!
根元検事「な、なんてことだ......」
太郎弁護士「言ったでしょう。たかし被告は無罪なのです」
根元検事「く....くっ....」
太郎弁護士「裁判長、判決を!!」
村上裁判官「ふむ...ホチョーーッ!!と叫び続けたのは確かに包丁のせいだろう。しかし、コンビニまで包丁を持って行ったのは彼の意志だ」
村上裁判官「よって有罪。死刑!!」
たかし「ホチョーーッ!!」