脱獄

相園菜乃花

五章 抗争と食堂(脚本)

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〇黒
  五章
  抗争と食堂

〇学食
アルマ「これは・・・・・・」
ガルド「ふん、これで最後だ」
ジョナサン「うっ・・・」
囚人「おい、看守の口から血が出てるぞ!しかも倒れた!」
囚人「ガルド、行け!」
囚人「こんな看守、コテンパンにしろよ!」
ガルド「言われなくてもそうするに決まってるだろうが!」
ガルド「ほら、手踏まれて痛いでちゅか?ガハハハ」
ジョナサン「ふざけるな・・・まだ俺は戦える!」
ガルド「いい加減諦めろよ」
ガルド「弱っちい奴が俺様に勝てるとでも思ってる?」
ジョナサン「くっ・・・」
ガルド「ほら、起き上がってみろよ」
アルマ(虐められている看守が誰かと思えば、ジョニーか)
アルマ(助けなくてもいい気がする・・・)

〇謎の部屋の扉
ヒロヤ「食堂で起きてる騒動、止めてほしくて」

〇学食
アルマ(行くしかねぇ!)
ジョナサン「俺はまだ負けてない!」
ガルド「チッ、しぶとい奴だな!」
ガルド「これでもくらえ!」
ジョナサン(もう、ダメだ・・・)
ガルド「誰だ?」
アルマ「やめろよ!弱いものいじめを見てると腹が立ってくる!」
アルマ「強い者が弱い者をただ殴るだけ」
アルマ「お前にプライドはあるのか?」
ガルド「プライドだと?そんなものねぇが?」
ガルド「俺様とやるつもりか!」
アルマ「ああ、お前を殺す!」
ガルド「やれるものならやってみろよ」
アルマ「でもこんな場所だ。殺さないように手加減してやる」
アルマ「ほら来なよ」
アルマ「素手で勝負してやる」
ガルド「うざいガキだな!」
ガルド「食らえ!俺のパンチ」
ガルド「ううっ・・・」
アルマ「あっ、やりすぎた」
アルマ「死んでないから大丈夫か」
ジョナサン「た、助けてくれて・・・・・・ゴホゴホ」
アルマ「あんま無理するなよ」
ジョナサン「あ、ああ・・・」
  壁にもたれかかる
ジョナサン「お前・・・・・・ハアハア・・・優しくなったな」
アルマ「別に・・・・・・あいつに頼まれたんで。礼とかはいらない」
ジョナサン「そうか」
ジョナサン「その人と仲良くなったんだな、良い進歩じゃないか」
アルマ「・・・」
ジョナサン「あ、行っちゃった・・・」

〇学食
アルマ(さて、あいつのところに戻るか)
ヒロヤ「追いついた」
アルマ「ふうん、そっちから来てくれたか」
ヒロヤ「階段上ってきたら疲れちゃった」
アルマ(息が荒くて赤らめてる・・・エロいな。あとで襲おう)
アルマ「そう」
ヒロヤ「ところで虐められてた看守は?」
アルマ「ジョニーだった。死にそうなところを助けてやったさ」
アルマ「でも完全にガルドを殺したわけじゃないからな。いつまた挑んでくるのか分からない」
アルマ「もしあんたを狙ってきたら、俺が守ってやる。約束する」
ヒロヤ「うん」
ヒロヤ(アルマくん、かっこいい!好きだな)
ヒロヤ(でも、裏切られてたらどうしよう?敵になったら厄介だよな・・・)
アルマ「そうだ」
アルマ「夕飯取りに行くからさ。場所確保してくれない?」
アルマ「混み合うと思うけど、頑張ってね」
ヒロヤ「え?」

〇学食
ヒロヤ「確保しろって言われてもな」
ヒロヤ「場所の取り合いがたくさん発生していて、難しいな」
ルイ「あれ?トイレで出会った方ですよね?」
ヒロヤ「こんばんは」
ヒロヤ「もう一人の方は?」
ルイ「ああ、彼ならガルドを担いで医務室に行きましたよ」
ルイ「ガルド本人は嫌がっていたみたいですが」
ヒロヤ「へえ・・・・・・そうなんですか」
ルイ「そういえば夕飯食べましたか?」
ルイ「私もまだでしてご一緒にどうですか?」
ルイ「アシスは来ないと思いますよ。貴方のことが嫌いですので」
ヒロヤ「えっと・・・」
ヒロヤ(ここでOKしたら場所が確保できるかもしれないけど、アルマが黙っちゃいないよね)
ヒロヤ「ごめんなさい・・・連れがいるので」
ルイ「そうですか」
ルイ「ふふ、背が低くて可愛いですね」
ルイ「私、好みです・・・ヤりませんか?」
ルイ「いえ、独り言なので気にしないでください。それじゃ」
ヒロヤ「ん?なんか変なこと言われたような・・・?気のせい?」
ヒロヤ「よし、自力で席確保するか」
ヒロヤ「って言っても、ずっと英語は流石にキツくなってきたな。正直苦痛・・・」
?「そこの君、席でも探してる?」
ヒロヤ「え?」
ヒロヤ(この人、僕が看守だって知ってる人だ・・・逃げよう!)
?「待ちなよ」
?「おにいさん、凄くいい匂いがするね」
?「僕ドキドキしてきちゃった」
ヒロヤ「離してください!僕には連れがいるんです!」
?「さあ、行こうよ」
?「たくさん血を吸ってあげる」
ヒロヤ(え?連れて行こうとしてる!離れなきゃ!)
?「うっ・・・」
ジョナサン「くっ・・・・・・また助けてしまった」
ヒロヤ「ジョニー!?大丈夫なの?」
ジョナサン「まあなんとか」
ジョナサン「こいつはかなり危険な奴だ。近づくなよ」
ヒロヤ「わかりました」
?「クク・・・それで僕が倒せるとでも思ったか?」
?「お前のようなA型の血液はもう用済みだ」
ジョナサン「他の看守から借りた電撃棒で攻撃したはずなのに!」
ジョナサン「おい、逃げ」
ジョナサン「っていない・・・」

〇学食

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