気付いたら何でコウナッタ?

ネルネル

目覚めると…(脚本)

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〇一人部屋
  朝、眠っていた中松 島後は上半身だけ起こしてゆっくり背伸びをする
中松 島後「もう、朝か」
中松 島後「春が近くなって暖かくなってきたなぁ~」
中松 島後「なぁ、ユン・・・・・・にしては大きくないか?」
  明らかに小型犬とは思えない大きさに一瞬固まるが、すぐに布団を捲った
ユン「・・・・・・Zzz」
中松 島後「・・・・・・んぁ? 誰?」
中松 島後「ん~~~(ほっぺをつんつん)」
ユン「う~~に~~Zzz」
中松 島後「何故ウニ? 肩揺すってみるかな ゆさゆさ~」
ユン「ん~~ん~~Zzz」
中松 島後「起きない・・・・・・ご飯(ボソッ)」
ユン「ん~~ごはん~~食べりゅ~~ふぁ?」
中松 島後「起きた」
ユン「あ、ご主人ご飯食べる~」
中松 島後「おはよう、所でユンでいいのかな?」
ユン「?何を言っ・・・て・・・・・・って、あれ?」
  ご飯の声で目を覚ましたユンは、自身に起きた異変に気付き体を見まわす
ユン「えっ? えっ? 何が起きて・・・・・・何これ?」
中松 島後「うーん、人間の女の子? それとも女性? になっちゃた?」
ユン「何でご主人はそんなに落ち着いてるの?!」
中松 島後「んー驚いているような驚いていないような・・・・・・どっち?」
ユン「私に聞かれても?! 絶対驚いていないよね?!」
  その時、賑やかに階段を登る足音が聞こえて来た
中松 理奈「ちょっと! 朝からうるさ・・・い・・・・・・へっ?」
中松 島後「おー理奈おはよう。朝から元気だな」
中松 理奈「・・・・・・・・・・・・・・・」
  絶賛、固まっている理奈
ユン「あのー理奈ちゃん大丈夫?」
中松 理奈「・・・・・・お」
中松 島後「お?」
中松 理奈「お・・・・・・お兄ちゃんが女の人連れ込んであんなことやこんにゃこちょしてるー!!」
  階段を駆け下りる理奈
中松 島後「待て! あんなことやこんなことはしていないと思うぞ?! 後、何でそんな所を嚙むんだ?!」
ユン「ここで驚きますー?! しかも、ツッコミみまで?! あっ、置いていかないで、私も降りま…! ふぎゃ?!」
  1階に降りた2人を、追うため立ち上がるユン。だが、犬の時と体の感覚が違い顔面から転けてしまう
ユン「いたたた~あっ?! 待って~」

〇豪華なリビングダイニング
中松 理奈「お父さん! お母さん! お兄ちゃんが大変を連れ込んでる~?!」
中松 有朋「理奈、落ち着きなさい。何を言っているんだ?」
中松 菜々子「あら、お兄ちゃん起きた?」
中松 理奈「だから・・・・・・あの、そのね・・・・・・」
中松 島後「落ち着け理奈、父さん、母さんおはよう」
中松 有朋「おはよう」
中松 菜々子「おはよう~」
中松 理奈「だからね、そうのんきにあいさつしてる場合じゃあ・・・・・・」
ユン「あの~おはよう・・・ございます。ユンです~」
  上手くバランスをとれないので、壁やドアを使い体を支えて表れたユン
中松 有朋「へっ?」
中松 菜々子「あらあら~」
中松 有朋「えぇぇぇぇぇぇぇーーー?!?!」
中松 理奈「えぇっユン?! お兄ちゃんが連れ込んだ女の人ではなく?!」
中松 菜々子「まぁまぁ~可愛らしい女の子になったわね~」
中松 理奈「お母さん、受け入れるの早すぎない?!」
中松 有朋「本当にユン・・・・・・なのか?」
ユン「はい、ユンです。朝起きたらこの姿になっていました」
中松 菜々子「でも、ちょうど良かったわ~」
中松 理奈「えっ? 何が良かったの、お母さん?」
中松 菜々子「うっかり朝ご飯作り過ぎちゃって~ユンちゃんが、この姿ならドッグフードじゃなく食べられるものね~」
中松 理奈「そう言う問題?!」
中松 菜々子「ユンちゃん~お箸使える~?」
ユン「えっ? 使えないです」
中松 菜々子「なら、スプーンとフォークにしましょうね~」
ユン「あっ、はい」
中松 理奈「お母さん、何でそんなに落ち着いてるの?」
中松 島後「早くこっち座ってご飯食べようぜ。腹減ったよ」
中松 有朋「そうだな、まずはご飯食べようか」
中松 理奈「いつの間にか座ってる?!・・・・・・はぁ、もういいよ。ご飯たべよ」
中松 理奈「ユン、手を貸してあげる。まだ、上手く歩けないんでしょ」
ユン「あっ、うん。ありがとう」
中松 菜々子「お兄ちゃん、ご飯運ぶの手伝ってちょうだい~」
中松 島後「はいよ」
  島後が料理を運びお父さんが受け取り机の上に並べている。ユンと一緒に席に座った理奈は
中松 理奈「ユン、スプーンの持ち方教えてあげる」
ユン「ありがとう」
  持ち方、使い方を教えてあげていた
  こうして、ちょっと変わった日々が始まるのでした
中松 理奈(ん? そう言えば、お兄ちゃんいつの間に服着替えたの?)

コメント

  • うちの犬は結構な年齢なので、朝起きた時おじいちゃんが横で寝ているかと思うとちょっとウッとなりました。ユンちゃんは可愛いし、理奈ちゃんもおませな面白い子ですね。ほんわかした一家に和みます。

  • このハプニングに対するわちゃわちゃした賑やかな反応から、普段の家族の仲の良さが伺えてイイですね!お母さん、理解と適応が早すぎww

  • お母さんの順応力がハンパないですね。母強しの所以かもしれません笑
    動物が人間になったら確かにご飯の食べ方一つでも変わりますものね。かなりリアリティがあるなぁとも感じました!

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