〇美しい草原
　　いった！
「いってぇ・・・・・・って、なんだこれ？」
シャル「なんだ・・・・・・これは？」
イシス「傷がある・・・・・・やられたのか？」
イシス「とりあえず手当てだ。シャル、包帯と消毒液あるか？」
シャル「いつも所持して・・・・・・」
シャル「ｯﾁ、服が変わっててどこにあるか・・・・・・」
シャル「あった、」
イシス「ん、ありがとう」
イシス「シャルは誰か来たら俺に教えてくれ」
シャル「ようするに見張りか？」
イシス「だめかな」
シャル「ぐっ・・・・・・」
シャル「終わったら撫でろ・・・・・・」
イシス「了解」
イシス「さて、手当てするか」
イシス「いったいった、！」
イシス「え、雷・・・電気か」
イシス「ん～・・・・・・怪我の場所は手か、」
イシス「深くない・・・・・・気絶か？」
イシス「よかった～・・・・・・」
イシス「よし、じゃぁこいつは大丈夫か」
イシス「じゃぁ次は・・・・・・」
イシス「こいつは・・・ん～水か？」
イシス「よし、怪我の場所は・・・・・・背中の切り傷？」
イシス「包帯だな」
イシス「嫌かもしれないが我慢しろよ～」
イシス「・・・・・・・・・よし」
イシス「あと一体か」
イシス「なんだろう、この一体だけは本当に治しかたがわからん・・・・・・」
イシス「スライム・・・？みたいなやつだよな」
イシス「え、水・・・・・・かければいいか？」
イシス「傷も見当たらないし」
イシス「え、治った・・・・・・」
イシス「うん、訳がわからん」
イシス「っていうか全然忘れてたけど、ここ絶対違う世界だよな」
イシス「まぁシャルがいればそれでいいんだけど」
　　おーいイシス
シャル「終わったか？」
イシス「おう！」
シャル「ｼﾞｰ」
イシス「あ、そうだったな」
イシス「よしよし、ありがとうな。お疲れ様」
シャル「別に・・・・・・言われただけだし」
イシス「そうかそうか～」
　　ｳｩｩ
「なんだ!?」
「え、誰ですか」
イシス「くくww」
リフス「あ、手にこれやったの貴方ですか」
イシス「あぁ、はい」
イシス「いりませんでしたかね？」
リフス「いや・・・・・・言葉が通じても魔物は敵認識されるのでちょっと驚いただけです」
シャル「あ、あぁイシス・・・・・・兄が手当てしたやつか」
イシス「ところでなんでそんなボロボロに？」
リフス「実は・・・・・・」

〇寂れた村
リフス「またどうせ敵認識されるでしょ」
村人「また魔物が来たぞ！」
村人「打て！切れ！女子供は避難しろ!!」
リフス「ｯﾁ」
村人「追い詰めろ！」

〇美しい草原
リフス「ってことがあって、」
リフス「まぁ俺らも頑張って抵抗したんですけど」
リフス「返り討ちにあいまして・・・・・・背後取られたり遠距離武器でやられたり・・・・・・」
リフス「頑張って逃げてきたんですけどこの様で、」
シャル「その人達は話を聞こうともしなかったのか？」
リフス「あぁ・・・・・・まぁ今まで敵対してたやつが同じ言葉を話して近付いて来る方が怖いわな」
シャル「だが話くらい聞いてもいいんじゃないか？」
リフス「仕方ないさ、俺ら魔物と人間は倒し倒されの世界だったからな」
イシス「そうなのか」
リフス「でもお前らは別だな！治療してくれたし」
リフス「お前らはなんなんだ？」
シャル「ただの兄弟だ」
イシス「最強のな！」
リフス「仲がいいことで・・・・・・」
イシス「だろ！」
シャル「そういえばお前の仲間は起こさなくていいのか？」
リフス「いや、あいつらは自分で起きるから」
シャル「そうか」
リフス「お前らは俺らの仲間だな！」
リフス「助けてくれたしな！」
「そんなことで仲間って決めていいのか!?」
リフス「いいんだよ！」
リフス「じゃぁ他の魔物達に知らせてくる」
「え？」
シャル「いや本当にいいのか？」
リフス「あぁ！気に入った奴は紹介すると言われていてな」
リフス「まぁ上司みたいなやつにだけどさ」
イシス「こっちの世界まで上下関係あるんだな」