読切(脚本)
〇綺麗な一戸建て
これはもしや・・・・・・
瀬戸 桜奈「夢にまで見た異世界!?」
瀬戸 桜奈「やったぁぁぁ!」
瀬戸 桜奈「あれ?家がある・・・・・・」
おーい桜奈!
瀬戸 愛華「ここどこだか分かる?」
瀬戸 桜奈(ん?お姉ちゃんがいる?)
瀬戸 桜奈(・・・・・・・・・まさか家族全員で来た!? 家もついでに)
瀬戸 愛華「おーい桜奈?」
瀬戸 桜奈「あ、ごめんごめん」
瀬戸 桜奈「僕が趣味で作ってたやつでもここの背景は記憶にないなぁ。 あ、何作ってたかは秘密ね?」
瀬戸 愛華「いや何作ってたのよ」
瀬戸 桜奈「まぁそんな訳で僕にもこの世界わかんない!」
瀬戸 愛華「だよねー」
瀬戸 桜奈「今日は周囲探索してみる?」
瀬戸 愛華「いや、今日はこのこと伝えて家でゆっくりするわ」
瀬戸 愛華「頭が追い付いてなくてね、」
瀬戸 桜奈「わかった!」
〇森の中
瀬戸 桜奈「へぇ・・・・・・家が建った・・・というか移動してきた場所は森の近くなんだ」
トナカイ「?」
瀬戸 桜奈「あ、新しく越して来た・・・・・・って言うのかな」
瀬戸 桜奈「よろしくね!」
桜奈!
瀬戸 龍生「お前何やってんだ?」
瀬戸 桜奈「ここら辺の探索!」
瀬戸 龍生「ゲームじゃないんだから・・・」
瀬戸 桜奈「お兄ちゃんは?」
瀬戸 龍生「同じく探索!」
瀬戸 桜奈「僕のこと言えないじゃんw」
瀬戸 龍生「バレたw」
瀬戸 桜奈「何かあった?」
瀬戸 龍生「なんかいた気がしたけど」
瀬戸 龍生「なんだっけ」
瀬戸 桜奈「忘れたんかい」
瀬戸 龍生「とりあえず今日は帰るかぁ」
瀬戸 桜奈「おー!」
(というか早く帰らないと絶対怒られる)
瀬戸 桜奈「あ、お兄ちゃんちょっと待ってて!」
〇けもの道
瀬戸 桜奈「鳥さーん!狼さーん!」
狼「グルル?」
青鳥「ピィッ?」
瀬戸 桜奈「ほんとに来た・・・・・・ ファンタジー系の世界か」
瀬戸 桜奈「また遊びに来るね!」
「・・・・・・」
〇明るいリビング
「ただいまー!」
瀬戸加奈「いやいやただいまじゃなくてね」
「あ、おかえり?」
瀬戸加奈「違うわよ」
瀬戸加奈「まぁお帰りなさい」
瀬戸加奈「こんな遅くまでいったいどこで何をしてたのかしら?」
瀬戸 龍生「桜奈と一緒に」
瀬戸 桜奈「森で探索してたの!」
瀬戸加奈「探索はいいんだけど、怪我は?」
瀬戸 桜奈「ないよ!」
瀬戸 龍生「俺もないかなぁ」
瀬戸加奈「な、ならいいけども」
瀬戸加奈「まぁ森でも時間は確認できるわよね?」
瀬戸加奈「・・・多分」
瀬戸 龍生「いやー、なんか家でもスマホ圏外」
瀬戸加奈「え、嘘!?」
瀬戸 桜奈「いや違う世界なんだし・・・・・・Wi-Fiはないと思うよ?」
瀬戸加奈「やっぱそうよねぇ・・・・・・」
瀬戸加奈「これからどうしましょうか」
瀬戸 龍生「あ、じゃぁ先にどんな世界か観察しに行くのは?」
瀬戸 桜奈「それいいと思う!行こ!」
瀬戸加奈「あ、じゃぁお願いできるかしら」
瀬戸加奈「分かったことがあったら帰ってきてね」
瀬戸加奈「もう遅いし今日は寝ちゃいなさい」
瀬戸 龍生「分かった。おやすみ母さん」
瀬戸 桜奈「おやすみママ!」
瀬戸加奈「だから家電が使えなかったのよ・・・・・・まったく」
瀬戸加奈「冷蔵庫にあるものは早めに消費しとかないとなぁ」
〇簡素な一人部屋
瀬戸慎吾「ん~困ったな」
パパ!
瀬戸慎吾「あ、あぁ桜奈どうした?」
瀬戸 桜奈「どうしたの?困ってたけど」
瀬戸慎吾「さっきからパソコンが全然動かないんだよ・・・」
瀬戸慎吾「反応がないんだ」
瀬戸 桜奈「あれ・・・・・・ここ異世界なの聞いてなかった!?」
瀬戸慎吾「い、異世界 ?」
瀬戸慎吾「桜奈がよく読んでる?」
瀬戸 桜奈「そこは今は触れないでいいよ」
瀬戸 桜奈「なんか家ごと来ちゃったみたい」
瀬戸 桜奈「今日は遅いから寝ろってママが言ってたよ」
瀬戸 桜奈「おやすみなさいパパ!」
瀬戸慎吾「・・・よく分からないが、おやすみなさい桜奈」
瀬戸慎吾「・・・・・・」
瀬戸慎吾「とりあえずこの現状を受け入れておくか」
家も家族も一緒に移動というのは、漫画の「漂流教室」をちょっと彷彿とさせますね。これからのこの家族の生活を考えると、サバイバル・ホラーみたいな展開になる可能性もありそう。
家ごと!?ワープの入り口広かったんだろうな。家具あるのは嬉しい😆
俺も異世界転生したい……
えっ、家族全員で!?家ごと!?家具家電完備で!?
桜奈さんが思い描いた異世界転生とは様相が全く違うようですが、コレはコレで楽しそうですね!