BLUE BLOOD LINE

ゆでたま男

エピソード4(脚本)

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〇古びた神社
碧雷「なんだ、汚ない寺だな。もぬけの殻だ」
  敷地の一部に納骨堂があった。
  大量の古い骨壺が散乱している
  暗いため、碧雷は、左手の上に球体の電気玉をつくる
碧雷「なぁ、なんなんだよ」
鬼月弥生「うるっさいわねー。あんたも探してよ。咲子って名前の骨壺」
碧雷「この中から!?冗談だろ、一晩かかるぜ」
  碧雷がため息をついて、柱に手をつくと、梁が頭の上に落ちてきた。
鬼月弥生「何やってんのよ」
碧雷「痛ってー、あっ!」
  しゃがみこんだ碧雷のめの前に咲子と書いてある骨壺があって。
碧雷「あったぞ」
鬼月弥生「え!やるじゃない」
  弥生は、碧雷の腕に拳をお見舞いし、納骨堂を出ていく
碧雷「痛いって、ちょっとー。傷ついたらどうすんのよ。まだ、婿入り前なのに」
  弥生の後を追った

〇荒廃した街
紅煉「だめだ。このままでは勝ち目がない」
鬼月弥生「お待たせ」
紅煉「何やってたんだ、お前」
  弥生は、抱えていた骨壺を置いて、蓋を開けた。目を閉じ合掌する
鬼月弥生「お願い咲子さん。いるなら返事して」
修羅法師「これで最後だ、くらえ!」
  その瞬間、骨壺が光り辺りを包んだ。と、同時に弥生の体が咲子に変わった。
咲子「永秀、もうやめなさい」
修羅法師「さ、咲子なのか」
咲子「こんな事をして、何の意味があるのです」
修羅法師「俺は、咲子のために」
咲子「私はそんなこと望んでいません」
葛原「惑わされるな永秀。お前は修羅となったのだ。自分が受けた仕打ちを忘れたか」
修羅法師「うるさい!」
  葛原は、吹き飛ばされた
咲子「さあ、行きましょう。光に満ちた世界へ」
  修羅法師は、永秀に戻った
永秀「はい」

〇荒廃した街
  咲子は、弥生の体を離れ、永秀と天に上っていった。空からたくさんの桜の花びらが降ってきた。
  体の力が抜け、ふらつく弥生。その場に倒れそうになるところを、紅煉が受け止める
「大丈夫か?」
鬼月弥生「うん、二人は?」
「行っちまったよ。天国に。これで二人はやっと幸せになれたんじゃないか」
鬼月弥生「よかっ・・・た」
  弥生は気を失った
  葛原がそろっと逃げようとする。
碧雷「どちらへ行かれるおつもりですか?」
葛原「いや、私は、その・・・あの・・・」
碧雷「たっぷりお仕置きが必要だな」
  葛原は観念した様子でひざから崩れ落ちた。

〇黒
  こうして、何千年もの時を越えた戦いは、幕を下ろした

〇渋谷駅前
雪野彩音「お姉ちゃん、あれ見て。可愛い服。 あれ、あのお店何だろう? あっち行ってみようよ」
鬼月弥生「はいはい、分かったわかった」
  彩音は大学生になり、今は鬼月家に居候している。両親ととのことは、これから少しずつ解決していくつもり
紅煉「おい、何で俺が荷物を持たないといけないんだ」
鬼月弥生「いいじゃない。どうせ暇なんだから」
紅煉「暇ってどういう意味だよ。それにこの服」
鬼月弥生「あんな変な格好してたら、怪しまれるでしょ」
紅煉「なんて失礼な」
雪野彩音「あっ!」
  空から桜の花びらがヒラヒラおちてきた。弥生が手のひらを差し出すと、その上に花びらがとまった。
鬼月弥生「咲子さん」
  気が付くと、辺りは花びらで包まれていた
  と、いうことで完結です。
  めでたし、めでたし

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