晩酌

いとう

エピソード1(脚本)

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いとう

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〇シックなバー
瀬谷奈々実「・・・?こんなとこにバー・・・?」
  からんからん──
露「いらっしゃいませ」
瀬谷奈々実「あ・・・はい」
露「どうぞお座りください」
瀬谷奈々実(店内暗・・・)
露「どうされました?」
瀬谷奈々実「あっいえ!」
露「どうされますか?」
瀬谷奈々実「あっ、ハイボールで」
露「かしこまりました!」
露「・・・暗い顔してますね・・・?」
瀬谷奈々実「えっ・・・!?」
露「あっすいません」
瀬谷奈々実「いえ・・・」
露「なんかありました・・・?」
瀬谷奈々実「なぜ・・・わかるの?」
露「なんとなくですよマスターの勘的な感じです」
瀬谷奈々実「なにそれ」
露「ははは」
露「とりあえず相談あったら気軽に言ってください」
瀬谷奈々実「えぇ」
  酔いが回りはじめる。
瀬谷奈々実「おにーさん・・・聞いてよ」
露「はい」
瀬谷奈々実「会社・・・ブラックすぎんのよね・・・」
露(酔が回るとグダグダタイプ・・・か・・・)
露「それは大変、聞きますよ」
瀬谷奈々実「残業時間ながいしぃ〜・・・残業手当ほとんどねぇし・・・おにーさんもーいっらい!」
露「大丈夫ですか」
露「高いですがスペシャルです」
瀬谷奈々実「うお、やった・・・」
  ごくごく──
瀬谷奈々実「体楽になってくわ・・・」
  ガタガタッ
瀬谷奈々実「なんか力湧いたわ。代金置いとくね〜!」
露「はい」
  カランカラン──
  数分後
露「・・・今頃ぶったおれてんな」
露「ふん・・・」
露「別に死ねばいいよ。知らないから」
露「君も一杯・・・どう」

コメント

  • 表層的な対応や表情、言葉と本音が違うというのは、酒場でのあるあるですよね。酔客は本音を曝け出し、店員は本音を隠す、そんなワンシーンの世界に引き込まれますね

  • 続きが気になります

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