絶対に俺の彼女が犯人だよな!?(脚本)
〇殺人現場
俺と俺の彼女の香織を含めた6人はペンションの居間に集まっていた。
6人といっても、そのうちの1人は既にこの世にはいないのだが。
皆んなが集まる中心で、女性は胸にナイフを刺されて死んでいた
男A「嘘だろ・・・さおり!!」
この男は、おそらく刺された女性の彼氏だろう。まさか旅行に来てこんなことになるとは思ってもなかっただろう。
男A「誰が殺したんだ!!お前か!?」
男B「わ、私な訳がないだろう!辛いのはわかるが一旦落ち着きたまえ!」
この人は朝会った時も、気持ちの良い挨拶をしてくれたいい人だ。一人で旅行に来たらしい。
一人で来た旅行者と言えば、
謎の男「・・・・・・」
この男。何度かこのペンションで顔を合わせることがあったが無口で不気味な男だ。
え?俺がどうしてこんなに落ち着いているのかって?
それは、、
香織「高史ぃ、怖いよお。なんでこんなことになってるのぉ」
香織「この中に殺人犯がいるなんて信じられない・・・」
高史「そ、そうだな」
これが彼女の香織。
十中八九、香織が犯人であるからだろう。
なんだろう・・・もう一周回って落ち着いてるよね。
どうして俺がそう思うのか、話は昨日の夜に遡る。
〇古めかしい和室
ドン!!
高史「なんだ!?今の音!」
香織「ハァハァ・・・はははは!こんなうまくいくのね!」
高史「な、なにが??」
香織「たかし!?」
香織「・・・」
香織「なんか・・・すごい興奮するね」
高史「え!?え!?え!?」
香織「高史・・・」
高史「ちょ、まって・・・」
〇殺人現場
そして起きたら居間で騒ぎが起きており彼女が死んでいたわけだ。
香織「高史ぃ・・・」
それで、俺の裾を掴んでいる香織の手には乾いた血痕がついている。
証拠隠滅が雑すぎないか!?
それに、殺した後によくあんなに興奮できたなこの女は!?
だがしかし、俺は香織が殺人犯だとしても香織を愛し続ける。これが本当の「愛」だろう。
なんとか香織が犯人だとバレないようにしなければいけない。
それに今の状況はうってつけだ。
男B「しかし殺人事件だとしても、この台風のせいでこのペンションには警察もしばらく来れないだろう」
男B「私たちだけで犯人が暴けるのだろうか」
男A「お前ら男の誰かだろ!香織にナンパでもして振られた腹いせに殺したんだ!」
男B「いったん君は落ち着きなさい!」
いいぞ!このまま無茶苦茶なっている間に証拠さえ隠滅できれば・・・
謎の男「私は探偵です」
終わった
そりゃ、いるよな。いなきゃおかしいもんな
男A「探偵だと!?」
謎の男「はい、実はこのペンションに連続殺人鬼が現れるという噂を聞きつけやってきたんです」
連続殺人鬼?
そういえば昨日の夜の営みの途中・・・
〇古めかしい和室
「ハァハァ//」
香織「もうすぐで20人だよ//」
高史「な、なにが?」
〇殺人現場
呼吸が乱れてきそうだ。
香織「高史ぃ」
泣くな連続殺人鬼。どの面を下げて泣いてるんだ貴様は。
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こういった殺人事件がおきたときに、探偵さんがタイミングよくいるってまるで名探偵コナ○じゃないかと突っ込みながら読みました!しかも名推理。犯人は雑すぎて逆に潔い!!
面白かったです。探偵登場で詰む瞬間が一番笑えました。香織さんとはどう知り合ってどう恋人になったんでしょうか…わりと初見からそれなりにヤバさが出てそうですが…なにげにそこにもミステリーを感じます。
あっさりとしていて、読みやすかったです。これだけ簡単にバレるってことは、どこかでそろそろ捕まえてほしいっておもってたのかも…!?