エピソード1(脚本)
〇安アパートの台所
黒川暗奈「いってきます」
黒川美里「ちっ。早くいってこいよ。 邪魔なんだよ」
黒川暗奈「ご、ごめんなさい」
黒川美里「今日、あの人来るから」
黒川暗奈「え、あの人来るの・・・」
黒川美里「何💢なんか文句あるの!」
里美は手を振り上げた
黒川暗奈「ごめんなさい!ごめんなさい!」
黒川美里「早くどっか行け!!」
黒川美里「ちっ💢」
〇アパートの玄関前
黒川暗奈「はぁ」
黒川暗奈(殴られなくてよかった)
唐突だけど、私は神様を信じてない
黒川暗奈「学校行かなきゃ・・・」
〇通学路
黒川暗奈(学校嫌だな・・・)
もし神様がいるのなら
園児「お母さん!早く行こ!」
お母さん「はいはい笑」
みんなに優しくしてくれるはずだから
黒川暗奈(あの親子は仲良さそうでいいな)
〇教室
いや、神様はいるのかもしれない
如月哨子「あら、黒川さんおはよう」
黒川暗奈「おはよう・・・如月さん」
如月哨子「如月様だろーが!!」
バンッ(暗奈の机を蹴る)
黒川暗奈「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
如月哨子「謝ったら許されると思うなよ!!」
ただ
黒川暗奈「ごめんなさい!!許してください!!」
如月哨子「うるせーんだよ!!」
ボコッ(暗奈の腹を殴る)
黒川暗奈「ごめんなさい!!」
私のことは愛してない
〇教室
キーンコーンカーンコーン
高橋由紀「起立、気をつけて、礼」
「ありがとうございました」
田中学「みんな、寄り道せずに帰るんだぞー!」
「はーい」
黒川暗奈(帰りたくないな)
高橋由紀「ねぇ、暗奈さん」
黒川暗奈「何か用でしょうか。 委員長」
高橋由紀「由紀でいいよ」
高橋由紀「ちょっと話したいことがあるんだ。 一緒に帰らない?」
黒川暗奈「分かりました。 荷物をまとめるので少し待っててください」
高橋由紀「分かった! 下駄箱のところで待ってるね!」
〇学校の昇降口
黒川暗奈「お待たせしました」
高橋由紀「じゃあ、帰ろうか!」
黒川暗奈「はい・・・」
〇開けた交差点
黒川暗奈「それで、話って言うのは?」
高橋由紀「そうだったね!」
高橋由紀「暗奈さん・・・」
高橋由紀「性的虐待をうけてるでしょ」
黒川暗奈「え」
黒川暗奈「ど、どうして?」
高橋由紀「たまたま暗奈さんの家の前を通ったときに声が聞こえてきて」
高橋由紀「何だろうと、思って窓から中を覗いたら」
黒川暗奈「だ、誰にも言ってない?」
高橋由紀「言うわけないよ 暗奈さんも言われたくないでしょ」
黒川暗奈「うん。ありがとう」
黒川暗奈(もしかして、助けてくれるのかな あの地獄が、終わるのかな)
高橋由紀「みんなに言わないからさ、その代わり」
黒川暗奈「?」
高橋由紀「私の奴隷になってよ」
黒川暗奈「え」
高橋由紀「私さ、欲しかったんだよね! 奴隷!」
頭が会話に追い付けていなかった
高橋由紀「ちなみに、嫌だって言うんだったら」
黒川暗奈「これは・・・!!」
由紀さんが見せてきたスマホの画面にうつっていたのは
高橋由紀「従わないんだったら、この写真を学校中にばらまく」
そこにうつっていたのは、あいつから性的虐待を受けてるときの私だった
高橋由紀「それで?返事は?」
黒川暗奈「・・・・・・はい」
〇通学路
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人が生きる社会というものは際限がないほどどこまでも残酷なものになりうるという事実を突きつけてくる展開でした。これから暗奈に救いの光が射すのか、それともさらなる地獄が待っているのか、今後の展開に期待です。
まっすぐすぎて驚きました。次に期待ですね。