エピソード11(脚本)
〇撮影スタジオのセット
鼻にティッシュを詰めているの円城寺。
その前には祐子。
円城寺敏郎「っつ。あいつ、本気で殴りやがって」
丸山祐子「大丈夫? 口切ってない?」
円城寺敏郎「それよりどうでした? 俺の演技は」
宮本吾郎「いやー良かったよ。円城寺君」
円城寺敏郎「まじっすか!」
宮本吾郎「あの唾吐くの。 あれで佐伯君のスイッチが入ったね」
円城寺敏郎「はい。 松田に気持ちを乗っけたら自然と吐いちゃいました」
宮本吾郎「それより、大丈夫? その鼻」
宮本吾郎「それに、その髪も。 予定だと5ミリのはずだったんだけど・・・」
円城寺敏郎「ああ。こんなの全然平気っすよ。 血も止まりますし、髪はすぐ生えますんで」
丸山祐子「その髪は少し問題ありね。 しばらくは仕事お休みかな」
円城寺敏郎「勘弁してくださいよー」
〇CDの散乱した部屋
スマホをテレビの画面に向け、写真を撮る円城寺。
法被姿の円城寺が映っている。
「今日の『僕の村へようこそ』に出演しました。
みんな見つけられたかな?
#僕の村へようこそ #お祭り
#泊まり込み撮影」
と入力し投稿ボタンを押す。
〇CDの散乱した部屋
スマホの画面にはスーツ姿の円城寺が移る写真が表示されている。
「『In My Dream』の最終回に出演。
友人役で結婚式に参加だったんだけど、見つけられたかな?
#InMyDream #最終回 #結婚式」
と入力し、投稿ボタンを押す。
円城寺敏郎「お! フォロワー増えてる!」
『フォロワー数1573人』と表示されている。
〇ラーメン屋
〇ラーメン屋のカウンター
円城寺と美紀が並んでラーメンを食べている。
カウンターの向こうには店主
円城寺敏郎「おっちゃん。おあいそ」
店主「あいよ。 ラーメン2つに餃子1枚で1,500円ね」
円城寺敏郎「1人750円だって」
安田美紀「・・・え」
〇ラーメン屋
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