告白大会と化した最終回を欠席してしまった人

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〇魔界
わたし「魔王を倒せば長かった旅も終わる。 がんばろうね、みんな!」
戦士ヘンゼル「この日のために剣技を磨いてきた。 戦士の誇りに賭けて、俺はこの世界を救う!」
僧侶エトナ「たくさんの犠牲、あった。 私、忘れない。魔王、ゆるさない」
毒蛇の巫女ミコト「触れたもの全てを侵してしまう”毒の呪い” けして消えぬ毒に縛られていた私を 皆さんが助けてくれました。 絶対忘れません」
怜兎「急にこの世界に飛ばされて、こわくて何度も泣いたけど、みんなと一緒に帰るって決めたんだ!」
櫻田「そうだ。僕らは生きて帰らなければ。 この戦いが終わったら、皆に告白することもあるしね!」
女神レスティーヌ「奇遇ね 私も伝えたいことがあるの。 そのためにも、チャチャっと勝っちゃいましょ!」
原「──本官が撃ち抜いてみせる」
地球防衛軍ベガ「地球防衛軍も忘れないでね メガ宇宙理論を適用すれば、この世界と私たちの世界、2つの宇宙を救う戦いになるはずよ」
最終兵器TAS「全兵装装填完了。 いつでも発射可能です」
三騎士ブルー「魔王に全てを奪われた我ら三騎士、 必ずや首を取ってみせる!」
佐助「自分が何人もいたら──なんて思ったこともあったけど、今持ってる力で戦うしかないって、この旅で学んだんだ!」
佐助「みんな、いくぞ!」
  ドクン!
わたし「み、みんな、ごめん わたし、こんな時に・・・・・・」
佐助「仕方ない。お前は休んでろ。 最終決戦は、俺たちだけで行くぜ!」
戦士ヘンゼル「オレたちの戦いはこれからだ!!」

  結局、わたしが戦いに参加しないまま、
  みんなは魔王を倒した
  魔王が倒されたことで、異世界に飛ばされたわたし達は元の世界に戻った
  そして今日、こっちの世界で、
  みんなと再会する!
  みんな元気かな?

〇大衆居酒屋(物無し)
  佐助くんがメールで指定したのは、この店だ
戦士ヘンゼル「元気にしてたか? 病欠さん!」
わたし「え、裸・・・・・・?」
戦士ヘンゼル「銃刀法違反だとか不審者だとかで、没収されちまったんだ!」
戦士ヘンゼル「叩っ斬ってやればよかったぜ」
わたし「戦いで必死だった頃はかっこよかったけど、 平和になると危険人物だ!」
戦士ヘンゼル「///」
わたし「露出して嬉しそうにしないで・・・・・・」
原「こちら、大将のおまかせ握りです」
わたし「ありがとうございます。 パクッ。 うん、おいしい!」
わたし「ってあれ? 自衛官の原さん。 すごく手慣れた給仕」
原「私、ホテルマンなんです あっはっはっ」
原「趣味のサバゲー中に異世界に飛ばされまして」
原「折角なのでクールな自衛官になりきってみました!! あっはっは」
わたし「エンジョイ勢じゃん。 え、無骨なプロだと思って何回か命預けちゃった」
三騎士ピッチャー「元気だったか」
わたし「三騎士のみなさん! その格好は?」
三騎士"大貴族"「野球選手になったのだ」
わたし「野球・・・・・・」
三騎士ブルー「私はセカンドです」
三騎士ピッチャー「オレ、キャッチャー」
わたし(キャッチャーのピッチャー)
三騎士"大貴族"「私はだいき」
わたし「!?」
三騎士"大貴族"「本名は隠していたがだいきだ」
わたし「今言うこと!?」
わたし「あれ? 大貴族、じゃなくてだいきさんだけユニフォーム違うね」
三騎士ピッチャー「一緒のチームでプレイしたくないって言った」
わたし「三騎士の絆は・・・・・・」
櫻田「なんや騒がしいと思ったら。 久しぶりやな」
わたし「あれ、この人もなんか雰囲気が」
櫻田「僕な、実はこの世界を裏で牛耳る マフィアの若頭やねん」
わたし「告白したいことってそれですか びっくり」
櫻田「いや、本題は別にあるんや。 な?」
最終兵器TAS「ご無沙汰です。 櫻田の女です」
わたし「TASちゃん! 女? 女って、ええ!?」
わたし「ちょっと待って、その格好は?」
最終兵器TAS「この世界で、アイドルになりました。 ファンは百万人です」
わたし「百万人のアイドル(元地球防衛軍の最終兵器)が、マフィアと付き合ってる!! しかもどっちも知り合い!!」
僧侶エトナ「ひさし、ぶり」
わたし「あれ? 前は僧侶だったのにその格好、 転職したの?」
僧侶エトナ「うん。わたし、コスプレイヤー。 この世界に来た」
わたし「斜め上・・・・・・!」
佐助「シュタッ!」
わたし「今度は忍者が来た。 あれ? 佐助くんだ。これも、コスプレ・・・・・・?」
佐助「ニンニン! 拙者、素性を隠していたが忍者の末裔でござる」
佐助「分身の術!」
わたし「コイツ、自分が何人もいたらとか言ってたな。 できんじゃねえか。 使えよ・・・・・・」
僧侶エトナ「ちなみに、わたし、佐助と、付き合ってる」
わたし「ここも!?」
地球防衛軍ベガ「お帰りなさいませ。 追加の巻物です」
わたし「ベガさんも変わっちゃってる。メイドさん?」
地球防衛軍ベガ「萌え萌えキュン♡」
わたし「萌えで返事しないでよ。 メガ宇宙理論は何処へ」
毒蛇の巫女ミコト「へいお客さん わたしの寿司はどうだい?」
わたし「ミコトちゃんが握ってたの!?」
わたし「えっ? お前毒じゃん・・・・・・!!」
魔王「大変美味で、感動致しました」
わたし「魔王!!!? パジャマ着とる」
僧侶エトナ「生き別れの、父」
わたし「衝撃の事実!」
三騎士ブルー「生き別れの」
三騎士ピッチャー「双子だった」
わたし「察してたよ!」
最終兵器TAS「ブルーの女です」
わたし「ブルー・TASおまえらもか! え、櫻田さんとも」
櫻田「でかい男は気にせんよ」
わたし「あっ櫻田さん。いまさら糸目関西弁キャラ 目指すのやめてください」
女神レスティーヌ「元気そうね」
わたし「髪色変わった?」
女神レスティーヌ「白髪染めたの。太客付かないから」
わたし「アイドル、メイド、お次はキャバ嬢 こんくらいで驚かねーぞもう」
怜兎「俺様の女に手出すんじゃねーぞ」
女神レスティーヌ「怜兎さん♡♡♡」
わたし「犯罪の匂い!!」
赤ちゃん「おんぎゃあ おんぎゃあ」
怜兎「泣くなレス兎 パパもママもいるからね」
わたし「!?」
わたし「!?」
わたし「!?」
わたし「わたしの知ってるみんなは、 もうどこにも──」
魔王「しかし、 変わらないものもあるのでは?」
原「ご飯がおいしいこととか、ね」
  ドクン!
わたし「こ、この発作は──」
毒蛇の巫女ミコト「私の料理の毒だったんです」
わたし「お前のせいかよ!!」
魔王「元凶は吾輩です」
魔王「ごめんネ」
わたし「もういっぺん勝負しろ──!!」
  おしまい

コメント

  • このカオスな空気感には笑わずにはいられません。全員ネタまみれのオールボケ集団って、、、主人公が唯一の良心、というか唯一のツッコミですねw

  • カオスで勢いのあるツッコミの連発に爆笑しました🤣
    仲間多すぎ(笑)しかも全員クセ強🤣

  • 賑やかで面白かったです。
    ずっと突っ込んでた主人公の突っ込みがまた的確で!
    ネットでは素性を隠してたりもしますが、命預けるパーティーで素性を隠してたりするのにはびっくりしました!

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