殺し屋サービス

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〇ビルの裏通り
哲斗「あ〜、あ。なんか面白い事ねぇかな・・・」
哲斗「・・・ん?なんだあの張り紙」
哲斗「またどうせ下らないバイトの募集だろうな。 悪いが俺はアットホームな職場でバイトしてんだ・・・って、え?」
哲斗「な、なんだこれは。えーと」
  「殺し屋サービス」!
  この電話番号に電話をかけて下さい☆
  それだけでしあわせになれます!!
  憎い人がいたらかけてみよう!
哲斗「なんだぁ?そんなの見た事も聞いた事も無いぞ?」
哲斗「でも、少し気になるな・・・」
哲斗「一応、メモを取っておくか」

〇安アパートの台所
  ━━━━━何日か経ったある日
哲斗「なんだよあの客!口を開けば文句ばっかり・・・そんなに文句があればさっさと帰れば良いんだよ!」
哲斗「・・・いや、まてよ」
哲斗「確か殺し屋サービスってのの電話番号をメモしておいたんだよな?」
哲斗「ここら辺に・・・あった」
哲斗「こ、これにかければ良いんだよな?ドキドキする・・・本当に電話がかかったら・・・」
???「はーい。殺し屋です」
哲斗「え!?ちょ、待てよ・・・」
???「張り紙を見てかけてくれたんだね? 嬉しいです〜」
哲斗「勝手に話が進んでねぇか?」
???「じゃあ早速、死んで欲しい人の名前を言ってください」
哲斗(あいつは確か八旗と名乗ったな)
哲斗「八旗って人です・・・」
???「かしこまりました!すぐにけちょんけちょんにしてみせます!」
哲斗「・・・あ、切れた」
哲斗「まあ、本当にそんな事起こるわけないだろう」
哲斗「今日はもう明日に備えて寝るか」

〇空き地
  翌朝
哲斗「いい天気だな、バイトはめんどくせーけど バイトさえ無ければなー・・・」
哲斗「って、は?」
哲斗「? 死体?」
哲斗「なんかこれ見た事あるな、誰だっけ・・・」
哲斗「そ、そうか。八旗だな!」
哲斗「まさか、昨日サービスを利用したから・・・」
哲斗「それにしてもなかなか酷いな。 顔色が変わってるし血だらけで・・・」
哲斗「と、とにかく警察に連絡した方が良いのか?」

〇安アパートの台所
哲斗「はあ、ただいま」
哲斗「・・・本当に殺してくれるとは思わなかったな。大丈夫なのか?あれ・・・」
哲斗「っと、電話?」
哲斗「はい、もしもし・・・?」
???「もしもし?哲斗さんですかー?」
哲斗「な、なんで俺の名前を・・・」
???「そんな事はどうでもいいじゃないですか。 申し遅れました、殺し屋サービスを営業しているカルテと言いまーす」
哲斗「は、はあ」
カルテ「サービスを利用してくれてありがとうございます♪どう?便利でしょう? またご利用下さいね〜」
哲斗「ちょ・・・あ、切れた」
哲斗「まあ確かに便利だが・・・使っちゃいけないタイプのやつだろ、これ」
哲斗「なんか疲れた・・・もう寝るか」
哲斗「って、は?また電話?」
哲斗「はい、もしもし・・・」
母「あ、哲斗?哲斗ね?なんかバイトしかやってないらしいけどそれじゃニートと同じようなもんだからね!?」
哲斗(お袋か。めんどくせーな・・・こっちは疲れて疲れて・・・)

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コメント

  • 明るい口調の殺し屋サービスさんに怖さを感じますが、それ以上に主人公の生命に関する倫理観に恐怖心を覚えました。ゾクリとするホラーですね。

  • 子供に殺意を抱かせるほど憎むべき母親ではないのに、こういう結末を迎えてしまうのは、サービスが存在するからなのか、それとも主人公の心が病んでいるからなのか、考えてしまいました。

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