新たな世界にいた君は

Riru.🐈‍⬛

エピソード2(脚本)

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〇森の中
赤石 紗良「ここでいつも会議してるの」
赤石 紗良「ここなら,優衣さんにも会えるわよ」
草薙 優斗「え!?優衣に!?」
赤石 紗良「ええ。直に来るわ」
桜木 優衣「皆,集まったか?」
赤石 紗良「はい」
桜木 優衣「そいつは何者だ」
草薙 優斗「俺のこと,覚えてないのか!優衣!」
桜木 優衣「・・・新入りか・・・?」
渡辺 透「おいお前!優衣さまに向かってなんだその口は!」
草薙 優斗「・・・ッ・・・!」
桜木 優衣「透,よい。下がれ」
渡辺 透「・・・し,しかし・・・」
桜木 優衣「よいのだ。下がれ」
渡辺 透「御意・・・」
桜木 優衣「で,お前は」
草薙 優斗「ッ・・・優衣・・・!」
桜木 優衣「この声・・・!」
草薙 優斗「なんだこれ・・・ちょっと可愛い・・・」
桜木 優衣「何をしている!そいつに近づくな!」
草薙 優斗「・・・え・・・?」
桜木 優衣「離れろ!」
  優衣はそう言いながら,小型の銃を取り出した
草薙 優斗「・・・優衣・・・!今のは一体・・・!」
桜木 優衣「[優斗に近づく]」
桜木 優衣「馬鹿か!サラームに近づくなんて!」
草薙 優斗「さ,サラーム・・・?」
桜木 優衣「もう,帰れ・・・」
草薙 優斗「・・・ッ・・・!」
桜木 優衣(少し・・・言いすぎたかも・・・しれないな・・・)
渡辺 透「優衣さま」
渡辺 透「会議を始めましょう」
桜木 優衣「・・・」
桜木 優衣「・・・あぁ・・・」

〇山の展望台
草薙 優斗「優衣・・・」
草薙 優斗(本当に俺のこと,忘れちまったのかよ・・・)
草薙 優斗「・・・」
赤石 紗良「はい」
草薙 優斗「・・・どうして・・・?」
赤石 紗良「なんかほっとけないのよ」
赤石 紗良「それに,これは優衣さんご自身の判断よ」
草薙 優斗「・・・え・・・?優衣が・・・?」
赤石 紗良「うん」
赤石 紗良「あたし,あんたのこと知らないけどさ,」
赤石 紗良「なんかあったのなら話してみな」
草薙 優斗「・・・」
  ──俺は紗良さんに話してみることにした
赤石 紗良「・・・なるほどね」
赤石 紗良「でも,あんたがこっちの世界に来たのには,何か理由があると思うの」
赤石 紗良「でも一つ思うのは・・・」
赤石 紗良「あんたの目覚める直前の出来事を思い出してみて」
草薙 優斗「えっと・・・」
草薙 優斗「あ,そうだ!!」
草薙 優斗「建物と一緒に吹っ飛ばされて・・・! 頭を打って・・・その時に!」
赤石 紗良「それだ!!」
赤石 紗良「じゃあ頭に衝撃を与えたら!」
赤石 紗良「そしたら帰れるよ!」
草薙 優斗「・・・」
赤石 紗良「どしたの?」
草薙 優斗「・・・まだ・・・帰れない・・・」
赤石 紗良「・・・?どうして・・・?」
草薙 優斗「・・・優衣を・・・」
草薙 優斗「優衣を置いて帰るなんて出来ません!」
赤石 紗良「・・・」
赤石 紗良「・・・そっか・・・」
赤石 紗良「流石だね」
赤石 紗良「良いわ。あたしも協力する」
赤石 紗良「だから・・・しっかりやりなさいよ!」
草薙 優斗「は,はい!!」

コメント

  • ”新たな世界” について、主人公とともに読み手が断片的情報から理解していく感じの展開ですね。世界設定など気になるので今後が楽しみです。

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