私の家族

ソフト太郎

私の家族(脚本)

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私の家族
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〇おしゃれなリビングダイニング
  いただきます!
  私達は血の繋がってない家族です
  薗田 萌絵(そのだ もえ) 20歳
  進藤 海斗(しんどう かいと) 24歳
  豊南 奏太(ほうな そうた) 28歳
  そして私
  八重菊 沙奈絵(やえぎ さなえ) 16歳
  そんな苗字も年齢違う4人で暮らしています
  そして...
豊南 奏太「そういえば」
豊南 奏太「海斗また今度の大会弁当持ってく?」
進藤 海斗「おお!作ってくれるなら持っていきたい!」
豊南 奏太「それじゃあ準備しとくね」
薗田 萌絵「奏太」
薗田 萌絵「私もまた今度の展覧会の時お弁当持っていきたいんだけど...」
豊南 奏太「解った、準備しとくよ」
豊南 奏太「確か萌絵の展覧会の日って俺もイベントある日だから丁度いいし」
薗田 萌絵「ありがとう!」
豊南 奏太「沙奈絵もまた今度のライブの時お弁当持ってく?」
八重菊 沙奈絵「うん!お願いしたいな」
  私達は全員配信者です
  やまい。 登録者260万人
  絵師でキャラクターの二次創作からアイコンや立ち絵の依頼まで幅広い活動で人気を呼んでいる
  そらねこ 登録者310万人
  ゲーム実況者で実況は勿論ゲームの腕も確かで世界大会などにもよく参加している
  弥生 夕月 登録者230万人
  雑談者で特にお悩み配信はとてつもない同接数を誇り、ある配信サービスでは同接数歴代1位という記録を持っている
  チャオチャオ 登録者360万人
  歌い手で歌ってみたやオリジナル楽曲で人気を博している、バーチャルライブも定期的に開催している
  それぞれ違うジャンルでの活動だけれど、それでも配信者という共通点もあり相談などもできとてもいい環境です

〇おしゃれなリビングダイニング
薗田 萌絵「お腹いっぱーい」
八重菊 沙奈絵「ちょっと良いかな?」
  第42回 文化祭お知らせ
豊南 奏太「へー文化祭か!」
薗田 萌絵「懐かしいな〜」
進藤 海斗「俺、文化祭参加したことねえや」
(あ...これ絶対海斗の地雷だ...)
八重菊 沙奈絵「そ、それより」
八重菊 沙奈絵「今回の文化祭もし良かったら皆にも来て欲しいなって!」
薗田 萌絵「いいね!私も行きたいな」
豊南 奏太「そうだね、俺も行きたいな!」
進藤 海斗「俺も行ってみたいな!」
八重菊 沙奈絵「それじゃあ決まりね!」
八重菊 沙奈絵(...家族が行事に来てくれるなんて何時ぶりだろう)

〇文化祭をしている学校
  〜文化祭当日〜

〇テーブル席
クラスメイト「文化祭の準備間に合って良かったね!」
クラスメイト「学食使ってメイド喫茶とかよく思いついたよね沙奈絵」
クラスメイト「そういえば今日家族来r...あ...」
クラスメイト「ちょっと!あんまりそういうことは沙奈絵の前では...」
八重菊 沙奈絵「ふふ...それがね!」
八重菊 沙奈絵「今年からは新しい家族が来てくれるのです!」
クラスメイト「そうなの!?」
クラスメイト「そういえば新しく家族できたって言ってたもんね」
  これより第42回 文化祭を開始します
  各クラス事にお店開店して下さい
八重菊 沙奈絵「あ!もう始まちゃった!」
八重菊 沙奈絵「私厨房だから2人とも接客頑張ってね!」
「うん!」
クラスメイト「...沙奈絵凄く嬉しそうだね」
クラスメイト「...うん!...良かったね」

〇広い厨房
  3時間後
八重菊 沙奈絵「よーし!」
八重菊 沙奈絵「シフト終わった!」
八重菊 沙奈絵「もうみんな来てるかな?」

〇まっすぐの廊下
八重菊 沙奈絵「そういえば」
八重菊 沙奈絵「クラス何処か伝え忘れてた...」
八重菊 沙奈絵「どうしようか...」
  スゲー!
八重菊 沙奈絵「何だ何だ?」

〇射的コーナー
進藤 海斗「ゲームとなればこっちのもんさ」
八重菊 沙奈絵(うわ大人気な...)
進藤 海斗「お!沙奈絵!」
進藤 海斗「よかったよかった!」
進藤 海斗「合流できないかと思った!」
八重菊 沙奈絵「声がデカイ!」
八重菊 沙奈絵「ほら行くよ!」
進藤 海斗「え...まだ景品貰って...」
八重菊 沙奈絵「い・く・よ」
進藤 海斗「...はい」

〇まっすぐの廊下
八重菊 沙奈絵「...ふう」
八重菊 沙奈絵「...とりあえず海斗とは合流出来た」
  うおー!
八重菊 沙奈絵「...今度はなんだ」

〇美術室
八重菊 沙奈絵(うわ才能爆発させちゃってる...)
美術部「あれ?絵柄がやまい。さんと一緒だ...」
八重菊 沙奈絵「ヤバいバレる...」
八重菊 沙奈絵「萌絵!行くよ!」
薗田 萌絵「あ!」
薗田 萌絵「沙奈絵!」
薗田 萌絵「よかった会えないかと思った!」
八重菊 沙奈絵「ほらそんなこと言ってないで行くよ!」
薗田 萌絵「はーい」

〇まっすぐの廊下
八重菊 沙奈絵「...はぁ」
八重菊 沙奈絵「なぜ2人とも違う所回ってんの...」
薗田 萌絵「沙奈絵探そうと思ってさ」
進藤 海斗「どうせなら別れて探した方が早いかなって思って...」
八重菊 沙奈絵「でもそれで違うことしてちゃ意味無いでしょ...」
「うっ...」
  ワアー!
八重菊 沙奈絵「...なんだなんだ」

〇グラウンドの水飲み場
運動部「...凄いな...口だけで部長達の揉め事収めるって」
八重菊 沙奈絵「お〜い...」
豊南 奏太「あ!沙奈絵」
豊南 奏太「やっと見つけた!」
進藤 海斗「お前何やってたんだ?」
豊南 奏太「ちょっと運動部の子達が揉めてたからさ...」
豊南 奏太「事実を述べた」
「...」
薗田 萌絵「まぁ...奏太に口で勝てる人なんて居ないから...」
八重菊 沙奈絵「流石人気雑談者なだけあるわ」
豊南 奏太「まあまあ」
豊南 奏太「これで全員集まったしいいじゃん!」
進藤 海斗「それもそうか!」
八重菊 沙奈絵「そうかじゃない!」
薗田 萌絵「まぁまぁ沙奈絵」
豊南 奏太「そうそう!」
八重菊 沙奈絵「も〜」
八重菊 沙奈絵「皆ったら...」
八重菊 沙奈絵「...」
八重菊 沙奈絵「ふふふ...」
八重菊 沙奈絵「アハハハハ!」
薗田 萌絵「え...沙奈絵大丈夫?」
進藤 海斗「まずい沙奈絵可笑しくなった!」
豊南 奏太「沙奈絵ダイジョーブか...」
八重菊 沙奈絵「ふふ...大丈夫だよ!」
八重菊 沙奈絵「ちょっと昔のこと思い出してさ!」

〇学校の廊下
  お父さんお母さんが生きてた頃
  初めて文化祭来てくれた時に
  今回みたいに2人とも迷子になってたなって思い出してさ...

〇グラウンドの水飲み場
八重菊 沙奈絵「なんか懐かしくなっちゃった」
薗田 萌絵「...そっか」
進藤 海斗「...何しんみりしちゃってんの!」
豊南 奏太「折角来たんだから!」
薗田 萌絵「そ、そうだよね!」
進藤 海斗「そうだ!」
進藤 海斗「今日沙奈絵に渡そうと思ってたものあったんだ!」
八重菊 沙奈絵「アルバム?」
進藤 海斗「そう!」
進藤 海斗「これからさ...また1から作っていきたいなって思ってさ...」
八重菊 沙奈絵「・・・」
八重菊 沙奈絵「ありがとう!」
進藤 海斗「...沙奈絵」
薗田 萌絵「お二人さん何いい感じになっちゃってんの!」
豊南 奏太「俺達もいるんだけど!」
進藤 海斗「悪い忘れてた!」
「海斗!」
八重菊 沙奈絵「あはは!」
八重菊 沙奈絵「早速皆で写真撮りたいんだけど...」
「撮ろう!」
八重菊 沙奈絵「...うん!」

〇おしゃれなリビングダイニング
薗田 萌絵「何見てんの?」
八重菊 沙奈絵「高校の頃のアルバムだよ!」
八重菊 沙奈絵「配信の時学生時代の話になってさ」
進藤 海斗「スゲ〜懐かしい!」
豊南 奏太「確か初めての文化祭の日全然回れなくて結局次の日も文化祭言ったんだよね」
進藤 海斗「あったなそんなこと...」
薗田 萌絵「本当色々あったよね」
八重菊 沙奈絵「うん」
八重菊 沙奈絵「でも...」
八重菊 沙奈絵「凄く楽しかったよ!」

〇グラウンドの水飲み場
  終わり

コメント

  • 若い男女の共同生活というとシェアハウスが思い浮かびますが、思い切って擬似家族になってしまうのもアリかもしれない。両親を亡くした沙奈絵を気遣って寄り添うように暮らす4人だけれど、それぞれが配信者というのがいかにも今の時代だなあ、と新鮮でした。

  • 家族というのは血の繋がりがなくとも心配したり、喧嘩したり、楽しんだり、思い出話をしたり…。色々なカタチがあってもいいと思います。こんなあったかいすごい家族はそうそういないかもしれませんが!

  • 血の繋がった家族であっても絆をもつことができないこともあると思います。彼らのように縁あって同じ屋根の下でくらし、心も通いあっていることに、本当の家族の意義を問いかけてもらったような気がしました。

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