ウチのお嬢が最強な件

月世乃ひよこ

エピソード3(脚本)

ウチのお嬢が最強な件

月世乃ひよこ

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〇玄関内
  2日後・・・
  大学に行くために玄関へ向かうと、母に呼び止められ、こんなことを言われた。
お母さん「身体にきをつけるのよ」
木下 朧「・・・何、朝からどしたの?お母さん・・・」
お母さん「朧は、好き嫌いが多いから心配で・・・」
木下 朧「ちょっと・・・どうしたのよ!?」
お母さん「いってらっしゃい朧・・・」
木下 朧「うん・・・いって・・・きます」
  明らかに母の様子がおかしいんだけど
  遅刻しそうなので、この件は帰ってから
  問い詰めることにしよう・・・

〇高級マンションのエントランス
  マンションの一階エントランスをあるいていると、見知らぬ男性に声をかけられた。
東海林 隼斗「失礼・・・木下 朧さんでいらっしゃいますね?」
木下 朧「・・・えっ・・・あー、はい」
東海林 隼斗「私は弁護士の東海林と申します」
木下 朧「弁護士さんですか・・・」
木下 朧「えと、ご用件は? ・・・学校、遅刻しちゃうので・・・」
東海林 隼斗「・・・朴 龍一をご存知ですね?」
木下 朧「・・・っ、はい」
東海林 隼斗「亡くなった朴氏の遺産相続の件でお話がございます。つきましては、ある場所までご足労願いたいのですが・・・」
木下 朧「(この人は、いったい何を言ってるんだろう・・・何で私に遺産相続の話しなんかするの?)」
「ご、ごめんなさい。私,行きません! さようなら・・・」

〇マンションのエントランス
  弁護士さんの横を通り外に出ると、数台の高級車がズラリと並んで止まっていた。
木下 朧「(何だ・・・この異様な光景は・・・)」
  その一台から若い男性が降りてくる
木下 朧「!?」
木下 朧「(あれっ?先日BARで会った・・・)」
舘野 仁「おはようございます・・・朧お嬢」
木下 朧「(えっと・・・確か) じん・・・さん。でしたよね?」
舘野 仁「覚えていて下さったとは・・・光栄ですね」
木下 朧「こんな所で何を?」
舘野 仁「東海林は何をしてるんだ?」
木下 朧「(何だかわからないけど、関わり合いたくない・・・)」
木下 朧「あのっ、私、学校行くので・・・失礼しま・・・」
前野 武尊「待ってねー」
  後ろから肩をガシッと掴まれ、じんさんの側に連れ戻される。
横溝 礼央「武尊。乱暴に扱ったらダメだよ?」
前野 武尊「乱暴なんてしてねーし」
木下 朧「(また1人増えた・・・もう、どうすればいいの?)」
東海林 隼斗「ああ、捕まえてくれてたね? じゃあ行こうか・・・」
横溝 礼央「お嬢、どうぞ」
  そう言って彼は車の後部座席のドアを開け
  私に乗るようにと促す・・・
横溝 礼央「・・・」
  こんなに周りを囲まれてしまったら、逃げようにも逃げられないし。仕方ないので言うことを聞いて車に乗り込んだ。
木下 朧「・・・ッ」
  私が乗り込んだ後から、じんさんが乗ってきた。
舘野 仁「すまないね、お嬢。 今日は学校休んでもらいます」
木下 朧「・・・あの・・・さっきから、『お嬢』って・・・ 私のことですか?」
舘野 仁「キミ以外に誰が?」
木下 朧「なぜ、そう呼ばれるのかが分かりません」
木下 朧「(そう問いかける私に、じんさんは耳を疑うような事を言い出した)」
舘野 仁「キミは、朴氏の娘だから・・・だよ」

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