ウチのお嬢が最強な件

月世乃ひよこ

エピソード4(脚本)

ウチのお嬢が最強な件

月世乃ひよこ

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〇走行する車内
木下 朧「(いま・・・なんて?) ごめんなさい・・・意味がわからないです」
舘野 仁「意味・・・? そのままだと思いますが?」
木下 朧「(母の彼氏だと思っていたおじ様が、私の父親??いやいや、あり得ない!)」
木下 朧「(だって、父は私が子供の頃・・・亡くなったって・・・)」
木下 朧「あの・・・じんさん?」
舘野 仁「はい、お嬢」
木下 朧「何処へ行くの・・・ですか?」
舘野 仁「朴氏の屋敷です」
木下 朧「・・・そう、ですか」
  それ以上は何も聞く気になれなくて
  窓の外をずっと眺めていた。
  どのくらい車に揺られていたのか・・・
  いつの間にか眠りに落ちていた私は
  じんさんの声で現実に引き戻された。
舘野 仁「お嬢・・・」
舘野 仁「お嬢・・・長い時間、お疲れさまでございます」
木下 朧「はっ・・・すいません」
舘野 仁「お目覚めですね? では、参りましょうか」

〇大きな日本家屋
  じんさんに促され車から降りると、目の前には・・・何時代の建造物ですか?な・・・お屋敷が・・・
木下 朧「わぁ・・・すごっ」
  キョロキョロと辺りを見回しながら歩き始めると、いつの間にか私の前には・・・
  彼がいて・・・そして、私の後ろには・・・
  彼が、付かず離れずの距離にいて・・・
  そして私の横には・・・
舘野 仁「お嬢、足元・・・お気をつけて・・・」
  ピッタリと寄り添うように彼がいた。

〇広い玄関(絵画無し)
木下 朧「わぁ・・・ひっろ・・・すごっ」
木下 朧「(語彙力が壊滅的だけど、本当に広くて凄いのよ。一体ここに何人住んでますか?ってくらいに)」
  屋敷の1番奥の部屋まで通される
  そこで目にしたのは

〇広い和室
  (いつもニコニコ優しい笑顔で私と母に話しかけてくれていた、おじ様の遺影・・・)
木下 朧「ほん・・・とに・・・おじ様だ」
東海林 隼斗「正確には、貴方様の御父上でございます」
木下 朧「・・・ッ・・・私の父は、私が幼い頃に亡くなったと聞かされています」
東海林 隼斗「では、これをご覧ください」
  弁護士さんに渡された封筒の中には
  戸籍謄本が入っていた。そこで目にしたのは
  おじ様が私の父親であることと・・・
木下 朧「う・・・そ・・・」
木下 朧「これは、捏造ですか?」
東海林 隼斗「捏造する理由がありません。 正真正銘・・・ホンモノでございます」
東海林 隼斗「ご納得いただけないようでしたら、今から一緒に役所へ参りましょうか?」
木下 朧「・・・」
  私は力が抜け、膝が崩れ落ちそうになった
舘野 仁「・・・っお嬢! しっかり・・・」
  そんな私を支えてくれたじんさん。
木下 朧「・・・っうぅ」
舘野 仁「お嬢・・・」
  戸籍謄本の母は私の知らない名前が記され、そして大きくバツが書かれてあり死別となっていた。
木下 朧「(それじゃあ、今、家にいるお母さんは誰?21年間・・・母親と思っていたあの人は誰よっ)」

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