エピソード2(脚本)
〇明るいリビング
木下 朧「ただいまぁ・・・お母さん?」
家に着くと母は電話中・・・
その横を、そーっと通り冷蔵庫へ
ミネラルウォーターを出しグラスへ注ぐ
お母さん「はい・・・そう・・・ですか・・・っは、い・・・」
木下 朧「おかあ・・・さん?」
母の声が、震えている・・・
泣いてるの?
電話を終えた母に近寄り、背中を撫でながら話を聞いた。
木下 朧「お母さん、大丈夫?」
お母さん「ごめんね朧・・・ぅぅ・・・」
お母さん「朴さんが・・・亡くなった・・・と」
木下 朧「・・・えっ・・・うそっ・・・」
木下 朧「お母さん・・・」
朴さんとは、母の彼氏・・・
2年ほど前から、月に1、2度ウチに来て
食事したり、一緒に買い物に行ったり
もしかしたら、そろそろ母と結婚するのかな?なんて思っていた。
あまりに突然の訃報に、かける言葉がみつからない・・・
木下 朧「お葬儀・・・行くでしょ?」
お母さん「そ・・・うね・・・うん・・・」
お母さん、めちゃくちゃ動揺してる。
やっぱり・・・朴さんのこと好きだったんだね
今夜はお母さんの涙が止まるまで
そばにいてあげるからね。
好きなだけ泣いていいよ。