いつかの話2(脚本)
〇シックなバー
ペータ「と、まあこんな感じです」
───
ペータ「え?思っていたよりも盛り上がりにかけた?」
ペータ「ふふ、どんなお話を期待してたんですか?」
ペータ「こんな平凡なBARでそうそう漫画の世界のような事なんて起こりませんよ」
ペータ「毎回すごいお話なんて用意できません」
ペータ「ですが、たまには当たり障りのない普通の話も良いでしょう?」
───
ペータ「彼女のその後ですか?」
ペータ「彼女は──」
パイセン「その後は普通の生活に戻ったそうですよ」
パイセン「このBARにはあまり来られなくなりましたが最後はとても晴れやかな顔をされてました」
ペータ「だそうですよ」
ペータ「あ、カクテルが無くなりましたね。追加で注文を承りましょうか?」
───
パイセン「かしこまりました。ではこちらが本日のお代になりますね」
───
ペータ「では、またのお越しをお待ちしていますね」
パイセン「ありがとうございました」
〇シックなバー
パイセン「はいはい、今日はお疲れ様」
マッキー「お疲れ様です」
ペータ「お疲れ様でした」
大福「お疲れ様です」
パイセン「それじゃあ、今日は俺が猫憑丸さんに報告する日だから先上がってていいよー」
全員「お先に失礼します」
パイセン「・・・・・・」
パイセン「はぁ・・・・・・」
「まだ報告を受けてませんよ?」
猫憑丸「お疲れ様です」
パイセン「ああ、お疲れ様です」
猫憑丸「本日は何事も無く業務は進んでいたような気がしますが」
猫憑丸「何かありましたか?」
パイセン「猫憑丸さんなら分かってるでしょう?」
猫憑丸「まあ、大体は把握してますよ?」
パイセン「・・・・・・」
猫憑丸「今からでも彼女を迎え入れましょうか?」
パイセン「前も言ったけど」
パイセン「その提案は受け入れられない」
猫憑丸「おや?良いのですか?」
パイセン「・・・あんなんでも家族だからな」
猫憑丸「家族一緒にいられるなら尚更いい提案だと思ったのですが」
パイセン「もう、終わらせた事だからいいんだよ」
猫憑丸「まぁ、貴方が良いならいいですよ」
猫憑丸「今日はあがっていいですよ」
猫憑丸「お疲れ様でした」
パイセン「・・・お疲れ様です」
猫憑丸「・・・・・・」
猫憑丸「うーん、まだやっぱり良く分からないなぁ」
猫憑丸「ま、いっか。特に支障はないし」