ハーレム塔から逃がさない

ふゆ

最終話.わらいながらまた会えるように(脚本)

ハーレム塔から逃がさない

ふゆ

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〇らせん階段
るるみ「姉さんとその男、あんたは恋心の象徴にしようとしたんや。違うか?」
リン「・・・」
「・・・・・・!」
錫仮面「クククッ・・・」
錫仮面「お笑い女の言う通りだ」
錫仮面「あんたら二人を、カップルにするために このゲームは仕組まれたのさ」
マチ「なに、それ」
タクト「じゃあ、俺たちは一体・・・」
錫仮面「ただのモブだ」
薫子「ひどい!」
錫仮面「そうか?」
錫仮面「甘い方だと思うがな」
錫仮面「あいつがやってなきゃ、 俺がお前らを滅茶苦茶にしてたぞ」
「・・・・・・」
マチ「でも、須藤さんが唯川さんを好きなんでしょう?」
錫仮面「ああ、本当に」
錫仮面「可哀想で馬鹿な奴だ」
リン「ち・・・」
リン「違う!」

〇オフィスのフロア
リン「もし先輩が部長が好きなら」
リン「私も部長を好きになっていました」

〇らせん階段
リン「だって、先輩は私の推しだから!」
リン「唯川さんは推しが好きな人だから それだけのことなんです!」
マチ(よく分からないけど)
マチ(でも、それって・・・やっぱり・・・)
リン「世界は、刺してくる」
リン「虐めたり、裏切ったり、利用したり」
リン「直にうけたら、どうなるの?」
マチ「・・・!」
リン「先輩!」
リン「私の恋は先輩しか叶えられないの」
リン「よく分からないと思うけど・・・・・・」
マチ「分かるよ!」
マチ「この塔で、あなたのことをたくさん知った」
マチ「あなたの痛み、私も痛かった」
リン(分かる?)
リン「・・・・・・」
リン(なんて、怖い言葉)
リン(確かめる手段なんて、ないのに)
リン(信じたくなる。けど)
マチ「須藤さん!」
マチ「私とゲームをしましょう!」
マチ「私が勝ったら、唯川さんと賞金は私のもの」
マチ「私が負けたら、あなたは主人公になるの」
リン「・・・」
マチ「あなたのおかげで、私も変われた」
マチ「だから、あなたも大丈夫!」
錫仮面「お前、何をする気だ」
マチ「唯川さん!」
唯川「は、はい」
マチ(頑張れ私)
マチ「ず」
マチ「ずっと前から、大好きでした!」
マチ「お願いします!」
唯川「・・・・・・」
唯川「君って人は・・・」
唯川「君のこと、気づかなかった僕は本当に馬鹿だ」
唯川「・・・けど」
錫仮面「おい、唯川!」
錫仮面「もう少し考えてやってもいいんじゃないのか!?」
唯川「何を言われても」
リン「やめて!」
リン「唯川さ──」
唯川「僕は、須藤リンさんが好きだ!」
唯川「ごめん」
マチ「・・・うん」
マチ「須藤さん、ゲームは私の負け──」
薫子「なに?」
タクト「地震!?」
  ──フロア5以下、切り離します──
錫仮面「まずいな」
錫仮面「リン・・・あの臆病者め」
錫仮面(幸い出口付近か)
錫仮面「お前ら、全員ついてこい!」

〇荒野
錫仮面「走れ!とにかく走れ!」
「あっ」
錫仮面「大丈夫か!?」
マチ「え、ええ」
タクト「あれ?」
タクト「と、塔が」
薫子「と、飛んでった」
るるみ「・・・どんだけハイテクなんや」
タクト「なんつう遺産力・・・くっ・・・」
タクト「逃した魚ぁ・・・」
(駄目だ。こいつ)
錫仮面「やれやれ。逃げちまったけど」
錫仮面「あんたの言葉、いつか伝わるさ」
マチ「・・・・・・」

〇ビルの裏通り
  半年後
部長「お疲れ様 今日は直帰でいいよ」
マチ「え、でも」
部長「報告書は僕が書いておくよ 今日はゆっくり休みなさい」
マチ「ありがとうございます。 お疲れ様でした!」
マチ(久しぶりの友達に連絡しようかな)
男「よお」
男「調子良さそうだな」
マチ「あ、また出た」
男「人を害虫みたいに言うな」
マチ「今日は何の用です」
マチ「錫仮面さん」
男「もう仮面じゃない」
男「なんだよ 妹のこと教えてやろうと思ったのに」
マチ「何か分かったんですか!?」
  錫仮面さんは、
  リンさんの生き別れた兄妹なのだと言う

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コメント

  • まさか……ハーレム塔の方が逃げていくだなんて!?
    完全に予想不可能な展開🤣

    全員(?)が1歩前に進めた大団円、良かったです!
    完結お疲れ様でした😆

  • 完結おめでとうございます。
    仮面さんの正体は分かったけど、タンドリーは正体不明のままなんですね💦
    誰も死ななくてよかったです。
    えっ、最後、唯川さんどうなったんですか!?😂

  • 完結お疲れ様でした。最後までリンの考え方は不思議でした。ちょっと間接的な両想いエンドでしたが、この先も普通の恋愛は望めなそうな二人でしたね。
    個人的にはデスゲームのスチルが凝ってるところが楽しかったです。デスゲームになってなくてもああいう謎解きのお話メインでも楽しそうだと思いました。

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