絶対あいつは、ドッペルゲンガー?? 2

キリ

オリジナル(脚本)

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キリ

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〇教室
  陽早詩は、昨日まで景杜が
  座っていた席を見つめた
西澤 陽早詩(どうして急に..)
西澤 陽早詩(まさか、本当にドッペルゲンガーだった?)
西澤 陽早詩(...このままじゃ、わたしっ)
西澤 陽早詩(一生、東浦くんのことが気がかりで よく分からない罪悪感を引きずるよ...)
西澤 陽早詩(あ、そうだ)
西澤 陽早詩(そういえばわたし...)

〇黒
西澤 陽早詩(うう...)
西澤 陽早詩(勝手にくるなんて、どうかと思ったけど)
西澤 陽早詩(乗り込むぞ!)
西澤 陽早詩「ふっ!」
西澤 陽早詩「・・・」

〇シックな玄関
東浦 景杜「はい」
東浦 景杜「って、西澤か」
東浦 景杜「なんだよとつぜっ...」
東浦 景杜「うおっっ!」
  陽早詩は景杜の姿を見て安心したと同時に
  景杜の腰に両腕を回して、胸に飛び込んだ
西澤 陽早詩「急に学校辞めたってなんで? ? !」
西澤 陽早詩「わたしっわたしっ、東浦くんが急に 学校辞めたって聞いてっ...責任感じて...」
東浦 景杜「・・・?」
東浦 景杜「"辞めた"って、なんのことだ?」
西澤 陽早詩「ふえっ?だって、クラスメイトたちが そう言ってたんだけど...?」
東浦 景杜「はあ・・・」
東浦 景杜「単にからかわれたんだろうよ、それ」
西澤 陽早詩「っ?」
東浦 景杜「なあ、それより」
東浦 景杜「そろそろ俺を解放してくれ?」
  陽早詩はふと顔を上げると、至近距離に
  景杜の顔があって、視線がぶつかり、
  景杜の腰から両腕を放し、顔を赤らめた
西澤 陽早詩「うわあっ!ごごごごめんっ!」
東浦 景杜「いっいや...別に」
東浦 景杜「ここで立ち話もなんだし、中入れよ」
西澤 陽早詩「う、うん...」

〇高級マンションの一室
東浦 景杜「俺が不登校だって知ってるだろ?」
西澤 陽早詩「う、うん」
東浦 景杜「俺さ、内職して稼いで学費を支払いつつ、 大学に在学してるんだ」
東浦 景杜「成績上位なら、免除してもらえるけど 学年トップなんてレベル、 到達できっこねえし」
東浦 景杜「でも、どうにかこの大学通いたくてさ」
東浦 景杜「そしたら、特別に席を置いておくが 授業はリモートでってことで 学校にはあまり登校しなくて済んでるんだ」
西澤 陽早詩「あーそれで不登校なんだね」
東浦 景杜「でも、クラス替えって 俺はじめてのことでさ」
東浦 景杜「どんな感覚なのかを知りたくて」
東浦 景杜「あの日、久しぶりに学校に行ったんだ」
西澤 陽早詩「そうだったんだ...」
東浦 景杜「けど、お前が家に訪ねてきて、 俺...話すの夢中になっててさ」
西澤 陽早詩「・・・」
西澤 陽早詩「えっ」
東浦 景杜「しばらく話すようになっていったら、 正反対のドッペルゲンガーかよってさ」
東浦 景杜「それドッペルゲンガーじゃねえし 笑」
東浦 景杜「はじめは、興味無かったけど湧いたわ」
東浦 景杜「短い期間だったけど、一緒に授業受けて」
東浦 景杜「すげぇ好きになっていった」
西澤 陽早詩「・・・」
西澤 陽早詩「・・・お前って?」
東浦 景杜「お前だよ、西澤」
西澤 陽早詩「ええっ!」
東浦 景杜「フフッ」
東浦 景杜「住所間違えられたりとか、好きなことが お互い真逆だったりで」
東浦 景杜「西澤といて飽きねえなって」
東浦 景杜「ずっと西澤の近くにいたいと思った」
西澤 陽早詩「・・・っ」
東浦 景杜「お前が学校にいるのに、俺辞めると思う?」
西澤 陽早詩「・・・思えない」
東浦 景杜「・・・」
東浦 景杜「さっきの、あれって相当 心配してくれたよな?」
東浦 景杜「俺の自惚れかもしれねえけど...」
東浦 景杜「西澤も俺のこと...」
西澤 陽早詩「・・・っっ//」
西澤 陽早詩「自惚れなんかじゃないよ...」
西澤 陽早詩「東浦くんと話すこと、 わたしとは正反対だから」
西澤 陽早詩「でも、わたしが苦手な夜道とかは 東浦くんは平気だし、猫も」
西澤 陽早詩「だから、東浦くんが近くにいてくれたら わたしが苦手なもの、全部助けてくれる」
西澤 陽早詩「だからっ...っ!」
西澤 陽早詩「わたしも!東浦くんの隣にいれたらなって 自惚れてたからっっ!」
東浦 景杜「フフッ」
東浦 景杜「なんだ、まさか一致することが あったなんてな」
東浦 景杜「...やっと見つけられたな、 正反対じゃないとこ」
西澤 陽早詩「そうだね」
東浦 景杜「西澤...いや、陽早詩」
東浦 景杜「好きだ」
西澤 陽早詩「うん」
西澤 陽早詩「わたしも、景杜くんのこと好き!」
  こうして、正反対のドッペルゲンガー同士
  共に一心同体となり、結ばれましたとさ

〇黒
  景杜と再会した日の夜、陽早詩はまた
  あの犬の夢を見た

〇ソーダ
??「・・・」
「・・・」
「・・・かげ・・・と・・・?」
??「・・・」
??「・・・・・・」

〇黒
西澤 陽早詩「クマ? !」
西澤 陽早詩「じゃない、わたしなんで景杜のこと...」
西澤 陽早詩「そういえば、どことなく景杜に似た犬...」
西澤 陽早詩「あ!」

〇地下街
西澤 陽早詩「でね!その夢に出てくる犬が、 クマにも似てるけど、」
西澤 陽早詩「景杜?って聞いたら、うなずいててさ」
西澤 陽早詩「あの犬、景杜なんじゃないかなって!」
西澤 陽早詩「毎回景杜に会うと、その夢みるしっ!」
東浦 景杜「あぁ...そ」
東浦 景杜「俺、犬派じゃねえっての」
西澤 陽早詩「ほらだからぁ」
西澤 陽早詩「夢の中でもあべこべになってるなって♪」
東浦 景杜「・・・」
東浦 景杜「かわいいな...」
西澤 陽早詩「え?なんて?」
東浦 景杜「かわいい」
西澤 陽早詩「え? ?」
東浦 景杜「いや、ぜってー聞こえてんだろ?」
西澤 陽早詩「え?」
東浦 景杜「・・・」
東浦 景杜「今日、水族館行くか?」
西澤 陽早詩「え、わたし動物園がいい」
東浦 景杜「ほら聞こえてんじゃん」
西澤 陽早詩「あっ...」
東浦 景杜「フフッ」
東浦 景杜「動物園行くか」
西澤 陽早詩「うんっ!」

コメント

  • 人間って自分と似てる人か正反対の人に惹かれるというけれど、陽早詩と景杜は後者だってことですね。あの意味深な夢はまだちょっと気になりますが、とにかくハッピーエンドでよかった。

  • 続き嬉しいですー!😭転校してなくてよかった!正反対なふたりが好きという気持ちだけぴったり会うのがつい頬が緩んでしまいました!

  • 本当にモヤモヤしてました!
    なんで転校してしまったんだろうって…。
    本当じゃなくてよかったですし、お互いが好きって言い合うところ、ニマニマしてしまいました。

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