スーパーヒーロークインプレット

どんぐり

五つ子はスーパーヒーロー(脚本)

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〇閑静な住宅街
  ここは、閑静な住宅街。この街に、ある五つ子が両親と共に暮らしている。

〇綺麗なリビング
戸川昭雄「おはよう」
  父、戸川昭雄。職業、会社員
戸川すみれ「おはよう。そろそろあの子たちも来るわね」
  母、戸川すみれ。職業、漫画家
「ほら来た!」
「おはよう」
  勉、隆一、隆二。
  高校一年生。
「おはよう」
  理沙、咲。
  同じく高校一年生。五つ子は同じ学校に通ってるのだ。
戸川昭雄「おお、早起きじゃないの」
戸川すみれ「朝ごはん食べちゃいなさい」
戸川勉「わかった。そうするよ」
戸川隆二「で、母さん、例の漫画のアイデアは浮かんだの?」
戸川すみれ「月刊漫画描いてるから何とか順調よ」
戸川隆一「帰ったらゆっくり読むよ」
戸川咲「勉強の方も部活も順調よ」
戸川理沙「今日も頑張るわ」
戸川昭雄「そうかい。今日も頑張るんだよ」
  この五つ子、ごく普通だが、秘密があるのだ。

〇大きな木のある校舎
  五つ子が通う高校。
戸川勉「今日は俺が一位だな」
戸川隆二「ちょっと待てよ。昨日は俺が1位だったぜ」
戸川隆一「ビリだったよ・・・」
戸川咲「私は2位だったけど」
戸川理沙「とにかくけんかはなし!」

〇学校の下駄箱
永山はじめ「おはよう」
戸川勉「おはようございます」
クラスメイト「勉、おはよう。お前も大変だな、五つ子で」
戸川勉「まあね。誕生日も同じだしね」
戸川隆二「そろそろ急がなきゃね」
戸川隆一「そうだね」

〇教室
クラスメイト「おはよう」
「おはよう」
クラスメイト「それにしても五つ子って大変ね」
戸川咲「別にそうでもないわよ」
戸川理沙「そういえば美山さんは末っ子だったわよね」
クラスメイト「そうよ。2人兄がいるから、お姉さんや妹が欲しいなって、いつも思うわ」
戸川勉「ところでさ、母さんのマンガ読んだ?」
クラスメイト「ああ。僕は読んだよ。君たちも読んでるんだろう?」
戸川隆二「ああ。ちゃんと読んでるよ」
戸川隆一「何せ人気作だからね」
戸川隆一「先生が来るぞ!」
教諭「えー、それではこれよりホームルームを始める。黒板を見てくれ」

〇理科室
  理科室では、生物の授業が行われた。
教諭「それでは、さっそく始めていきましょう」
「わかりました」
教諭「ではこちらをご覧ください」
「はい」
  生徒たちは集中して臨んでいた。

〇学校の屋上
  昼休み。
戸川勉「外で食べる弁当は実にいいな」
戸川隆二「ああ、そうだな」
戸川隆一「しかも快晴だしね」
戸川理沙「この間の小テストも悪くない結果だったわ」
戸川咲「そうね」
戸川勉「そういえば、成長するにつれ部屋も別々にしたもんなぁ」
戸川咲「3人部屋と2人部屋、そして個室に分けて正解だったわね」
戸川理沙「そうね。 成長するにつれ色々と大変だもんね」
  その時だった!
  彼らの身に着けているスマートウォッチが鳴り響いた!
戸川勉「これは!」
  勉は、スマートウォッチをチェックした。
戸川理沙「事件が起きてる!きっとあの悪の組織の仕業だわ!」
戸川勉「こうなったら、一斉に変身するぞ!」
戸川隆二「ああ!」
「了解!」

〇魔法陣2
  彼らはジャスティスペンを取り出しこう叫んだ!
戸川勉「正義の力よ、この俺に宿れ!」
戸川勉「ジャスティスペン、始動!」
戸川勉「聖なる情熱を胸に! クインプレットレッド!」
戸川隆二「正義の力よ、この俺に宿れ!」
戸川隆二「ジャスティスペン、始動!」
戸川隆二「溢れる知性を胸に! クインプレットブルー!」
戸川咲「正義の力よ、この私に宿れ!」
戸川咲「ジャスティスペン、始動!」
戸川咲「輝く個性を胸に! クインプレットイエロー!」
戸川隆一「正義の力よ、この僕に宿れ!」
戸川隆一「ジャスティスペン、始動!」
戸川隆一「安らぐ気持ちを胸に! クインプレットグリーン!」
戸川理沙「正義の力よ、このあたしに宿れ!」
戸川理沙「ジャスティスペン、始動!」
戸川理沙「お淑やかな気持ちを胸に! クインプレットピンク!」
  そう、メンバーはジャスティスペンで魔法陣を描き、スーパーヒーローに変身するのだ!!
「聖なる力で果敢に挑む!」
「スーパーヒーロークインプレット、参上!」
戸川勉「それじゃあワープ開始だ!」
  クインプレットレッドは、ジャスティスペンとジャスティス手帳を使い、さっそくワープを開始した。
「出発だ!」
「了解!」

〇雑居ビル
  繁華街にて。
敵幹部「このまま一気に暴れてやりますかね」
下っ端「ああ」
「アイアイサー!!」
  街は悲鳴の嵐!!
敵幹部「おおこれは愉快愉快!」
  ちょっと待った!
敵幹部「あれは!?」
戸川勉「クインプレットレッド!」
戸川隆二「クインプレットブルー!」
戸川咲「クインプレットイエロー!」
戸川隆一「クインプレットグリーン!」
戸川理沙「クインプレットピンク!」
「スーパーヒーロークインプレット、」
「5人揃って今宵参上!!」
敵幹部「スーパーヒーロークインプレットめ! やっちゃいなさい!」
「アイアイサー!」
戸川勉「これでも喰らえ!」
  クインプレットレッドは、ジャスティスペンとジャスティス手帳を使い、戦いに挑んでいく!
戸川勉「行くぞ!」
戸川勉「それっ!!」
「あー!」
  出した剣で次々に敵を薙ぎ倒すクインプレットレッド!
戸川理沙「これならどうかしら?」
  クインプレットピンクはジャスティス手帳にジャスティスペンでマイクの絵を描きマイクを召喚。歌を歌い出した。
  歌に惚れる怪人たち。
戸川理沙(チャンス到来!)
戸川理沙「それっ!!」
「あー!!」
  歌で油断させ一気に畳み掛けた!
戸川隆一「これならどうだ!!」
  クインプレットグリーンはジャスティスペンとジャスティス手帳を使い攻撃を開始した。
戸川隆一「今だ!!」
戦闘員「わー!!」
戸川隆二「行くぞ!」
  クインプレットブルーはジャスティスペンでジャスティス手帳に絵を描き始めた。
戸川隆二「これでも喰らいな!!」
下っ端「くそっ!!」
戸川隆二「このボウガンの矢には敵を蝕む猛毒が含まれてる!!」
戸川咲「こっちも行くわよ!!」
  ジャスティスペンとジャスティス手帳を使い絵を描くクインプレットイエロー。
  ラブリーアローを繰り出した。
戸川咲「ラブリーアロー、発射!!」
戸川咲「やったわ!!」
敵幹部「くー!」
「とどめを刺すぞ!」
「了解!」

〇星
  5人はペンを手にこう叫んだ。
戸川勉「情熱の赤き星!!」
戸川隆二「知性の青き星!!」
戸川咲「輝く黄色い星!!」
戸川隆一「平穏な緑の星!!」
戸川理沙「上品な桃色の星!!」
「5つの力を一つにして、」
「今ここに輝かせる! スーパークインプレットカシオペアアターック!!!」
「わー!」
下っ端「うわー!!」
敵幹部「覚えてなさーい!!」
「スーパーヒーロークインプレット、」
「今回も大圧勝!」

〇雑居ビル
警察官「スーパーヒーロークインプレット、すごいわね」
警察官「また彼らに助けられましたね」
戸川隆二「時間になるな。そろそろ行こう!」
戸川隆一「そうだね」
戸川勉「それじゃ、ワープ開始だ」
「そうね!」
  メンバーは退却した。

〇グラウンドのトラック
  午後。部活動にも励む面々。
「せーの、ジャンプ!」
  理沙と咲はチアリーディング部に入っている。
チアリーディング部顧問「凄いわね!」
戸川咲「ありがとうございます!!」

〇柔道場
  そして所変わってここは柔道室。
戸川勉「受け身、行きます!!」
戸川隆二「それ!!」
戸川隆一「とおっ!!」
  勉たちは柔道部に入っている。
柔道部顧問「腕を磨いてるな!」
  彼らのこうした日々のトレーニングのおかげでスキルは磨かれているのだ。
戸川勉「ありがとうございます!」
柔道部員「子供の頃から続けてきて正解でしたね」
柔道部員「この勢いでブラッシュアップします!!」
柔道部員「はい!!」

〇綺麗なリビング
  夜。
戸川昭雄「ただいま」
戸川すみれ「お帰りなさい」
戸川昭雄「おお!もう直ぐ夕食だな」
戸川すみれ「今日は担当さんと打ち合わせがあったの。明日からネーム書いていくから」
  数分後。
戸川すみれ「夕食の時間よ!」
戸川昭雄「来たな!!」
戸川勉「一番乗りだ!」
戸川隆一「手洗いもしたしね」
戸川咲「今日も部活頑張ったしね」
戸川理沙「次の大会も楽しみね」
  メンバーは夕食を味わった。
戸川すみれ「学校での調子はどうかしら?」
戸川咲「チアリーディングではジャンプでタイミングを合わせたわ」
戸川隆一「こっちは受け身をやったよ」
戸川昭雄「なかなかのものだね」
戸川すみれ「そういえばまた昼間にスーパーヒーローが活躍してたわ」
戸川隆一「これをまた漫画のネタにするんでしょう?」
戸川隆二「出来たら見せてくれよな」
戸川すみれ「もちろんよ」
  両親は、スーパーヒーロークインプレットが自分の子供だとは知らないようである。

〇部屋の前
戸川勉「じゃあ、風呂にも入ったし明日の準備とかして寝ようよ」
戸川隆一「スーパーヒーローたるもの、勉強にも磨きをかけなくっちゃ」
戸川隆二「賢くなけりゃ敵にうまく勝てないもんな」
戸川理沙「そうね」
戸川咲「あの博士からだわ」

〇研究所の中枢
天才博士「スーパーヒーロークインプレットのみんな、今日もお疲れ様。また悪の集団、フィアーチームが現れたが、上手くやっつけたようだね」
天才博士「奴らはまたいつ出るかわからないから、油断は禁物だよ」
天才博士夫人「あなた、そろそろ寝ましょう」
アンドロイド「博士、私はそろそろ充電に入ります」
天才博士「みんな、そういうわけでおやすみなさい。また明日」

〇部屋の前
戸川勉「博士、おやすみなさい。また明日!」
  連絡を終えた勉たち。
戸川隆二「俺たちもブラッシュアップしようぜ。博士をがっかりさせないためにもな!」
戸川隆一「そうだね。戦闘力だけでなく知力も高くなけりゃスーパーヒーローの名が廃るしね」
戸川理沙「そうね。あたしももっと勉強とかに磨きをかけるわ」
戸川咲「そう来なくっちゃね」
戸川勉「そうだな。お休み、みんな!」
戸川隆二「おやすみ!また明日な!」
「お休みなさい!」
  スーパーヒーロークインプレットの活躍は、明日も続いていく。
  平和な世界は君たちにかかってるぞ!
  おしまい

コメント

  • 5人5様の変身過程と決め台詞の描写が丁寧で見入ってしまいました。ペンと手帳を使って描いた絵を武器に使うとは、アイデアがユニークです。漫画家のお母さんの遺伝子のおかげかもしれませんね。

  • お昼休みはきょうだいみんなでご飯を食べたり
    同じ部活動に入っていたり、仲のいい兄弟だなあ
    ってほっこりしていましたが、何かあった時いつでもみんな揃って出動するためなのかなあ?と思いました😂
    これからも平和を守って頂きたいです。

  • 子供の頃よく戦隊物をよく見ていました。
    しかし五つ子がそれぞれの色を受け持っている作品は見たことありませんでした。兄弟の絆で無敵な感じがしますね!

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