Dramatic 青春 ディレクターズ Club

あえうぇあw

エピソード1(脚本)

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あえうぇあw

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〇学園内のベンチ
  彼女の周りにはいつも人がいる
  その誰もが精一杯笑いかけ、彼女はそこそこの笑みで応える
  その差が印象的だった
  それが当然のこととして収まるほどに彼女はキレイで・・
  あれだけ美人なら毎日楽しいんだろうな、なんて思いながら・・
  なんや? 璃々(りり)でも見とんか?
  うぉ!!
???「美人やもんなぁ・・分かるで」
  え?
???「でも普通に告ってもまずムリやろーな」
???「なんやったらウチが力貸したろか?」
  え、いや・・
???「ん?」
  ・・誰?
???「は?」
???「いやいや・・。 ・・え、ウチの事知らんの!?」
  し──
???「こんな目立つ格好しとんのに!?嘘やろ!?」
???「入学して一か月やで!? ウチらタメやねんで!?」
  そ
???「この服見てみぃ!? ずっとこんな感じで学校来とったでウチ!!」
  ちょっ
アカネ「名前知らんだけならまだしもやなぁ・・ あぁ、ウチ アカネな」
  こ・・
アカネ「あぁ~!萎えた! ショックやわ!」
アカネ「はぁ・・」
  お、おい・・
アカネ「放課後・・家庭科室な」
  え、待てよ!
「はぁ~・・」
  ・・行きやがった。なんだよそれ・・
  ってか
  俺にも喋らせろよ・・

〇家庭科室
  結局、言われるまま来てしまった家庭科室で
  アカネは二言目に─
アカネ「なんで朝園璃々の事好きなったん?」
  ─と言った。
  は!好きとか・・
アカネ「(じーーーっ)」
  まぁ・・付き合えるなら付き合いたい・・
  隣のクラスにあんな奇麗な子がいたら好きになるだろ!
アカネ「一目惚れやん!ウザいわー・・」
  なんでだよ・・
アカネ「朝園璃々・・なぁ」
  ・・?
アカネ「あんな美人そうそうおらんよな」
アカネ「彼氏おらんのが奇跡やで」
  いないのか
アカネ「そやで、告るなら今しかないやろ」
  ・・・
  でも色んな人に告白されて、全部断ってるんだよなぁ
アカネ「あの子、今までもうホンマ嫌になるぐらい告られてきたはずや」
アカネ「やからこそ、今まで見たことないような事されたらキュンキュンしてもーて」
アカネ「ヤバ、この人アリかも!」
アカネ「ってなるんやん」
  そんなもんなのか?
アカネ「そんなもんやって。女子のウチが言うんやから間違いない」
アカネ「・・・」
アカネ「・・それに自分、そんな悪ない思うで? 顔面」
  いや顔面って・・
  マジ?
アカネ「イヤやっぱ調子乗んな!」
  あハイ。
アカネ「なんにせよ、そのまま普通にジブンが告ってもあかん」
アカネ「特別なことしてこそ、ワンチャンあるんや」
  特別なこと・・
アカネ「つまりな・・」
アカネ「演出が必要や」

〇黒背景
  ここの屋上にはフェンスがない
  でも綺麗に清掃されてる
  不思議な感じだ
  緊張で心臓がドクドク鳴っている
  階段を上る音が聞こえてきた
  肝心の朝園とは、少し話をしたことがある程度だった。

〇白い校舎
璃々「えっ!」
  朝園は、季節外れの雪を見て目を輝かせてくれた。その横顔が・・綺麗だ
  ドアの横で待っていた俺は、朝園に傘を差し出した
  これ、使って。
璃々「あれ・・わたし違う人に呼ばれたんだけど・・」
  それ、俺なんだ。俺が頼んだ。
璃々「そうなの・・・?」
  傘を手に取ってくれた彼女は、雪を見上げながら踏み出す
  嬉しそうな顔。
  それを見れただけで最高だ。
  俺はもう片方の手に持っていたものを後ろ手に隠しながら
  自分は傘を差さずに近づいていった
  もう時間がない
  曲が流れるまであと5・・4・・
  朝園!
璃々「・・!」
璃々「・・なに?」
  俺と・・
  俺と付合ってくれ!!
  顔は見れない・・!
  どんな顔してるんだ・・
璃々「・・すごい・・! 素敵・・!」
璃々「でもごめんなさい」
  !
  ・・・。
  (そっか・・)
  (やっぱだめだったか・・)
アカネ「やっぱあかんかったかー!」
  お前!
璃々「えっ?」
璃々「何それ・・」
  朝園!こいつは・・
璃々「そういうこと・・」
璃々「どんな反応するか見てやろーって、私の反応で遊んでたんだ・・」
璃々「ショックだな・・」
璃々「本当に感動して・・真剣に考えたのに・・」
璃々「サイアク・・」
  ちがう!からかってたわけじゃないんだよ!
璃々「死んでやる!!」
  はああっ!? なんで、朝園っ! おいっ!!
  まさか、と思ったときにはもう
  朝園は屋上の端に立って下を見て
  そして・・
璃々「きゃああああ!!!」
  足を滑らせて落ちていった
  ・・?
  恐る恐る下を見てみる。
璃々「びっっくりした〜〜!」
  すぐ下で、マットに座り込んでる朝園が、笑いながらこっちを見上げていた。

〇家庭科室
  知り合いだったのかよ・・
アカネ「ぷっ」
アカネ「思い出してもうた・・おもろすぎる!」
アカネ「ガチで足滑らせて・・璃々の・・迫真のきゃあああっっ!!」
アカネ「あーははは!ツボった!!あかん!ずっとおもろい!!」
璃々「アカネ!はやく治まれ!もう!」
アカネ「はぁ」
アカネ「ぷっ」
璃々「ん”ん”っ・・」
璃々「・・で、どうかな?さっきの話」
アカネ「ふう・・」
アカネ「色々あったけど、なんだかんだ楽しかったやろ?」
アカネ「そのクラブで、ああゆう感じのことやっとんねん」
  人を弄ぶ感じのことか?
アカネ「そこちゃうって!もう半分の方や!」
アカネ「さっきの告白みたいに」
アカネ「この学校のこと何でもかんでもドラマチックに演出する!っちゅークラブや!」
アカネ「それに勧誘したくて・・」
アカネ「百聞は一見に如かず、言うやろ?やからまずは体験してもらったわけや」
  はぁ・・
アカネ「で・・どうやろ?」
アカネ「ウチとしては是非・・」
アカネ「入ってほしーんやけど・・」

〇教室
アカネ「──なあ」
アカネ「一目惚れしてきた男子と同じクラブってどんな気持ち?」
璃々「別に・・どうせ私のこと本気で好きなわけじゃないでしょ?お互いよく知らないんだし」
璃々「なんとも思わない」
璃々「多分お互いに」
アカネ「ほ~~ん」
璃々「そういえばアカネ、まだ教えてもらってなかった」
璃々「彼ってなんで誘ったの?」
アカネ「あー・・」
アカネ「なんでってゆうか・・まぁ・・その・・」
アカネ「一目惚れ・・」
璃々「!」
アカネ「─っ!」
アカネ「うっさいわ!」
璃々「──何も言ってないでしょ・・」

コメント

  • 全く違うキャラクターの璃々とアカネのコンビがいい味出してますね。この二人の出会いとクラブ設立までのエピソードも見てみたいなあ。これからクラブ内で三角関係になるけれど、その展開も気になりますね。

  • 次から次へと読み手を裏切る展開が楽しいです。アカネさん、とってもいいキャラしてますね。ラストにはニヤリとしてしまいました。

  • 作品の中にたくさんの青春が詰め込まれていますね!
    死んでやる!って言った時は読んでいるこっちも慌ててしまいましたが笑
    演技で良かった!演技ではなかったですが!

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