悪役令嬢の復讐

尊死

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〇宮殿の門
ラディア・アドラメレク「・・・ここからよ」
ラディア・アドラメレク「絶対に許さない──」

〇謁見の間
ラディア・アドラメレク「リヒト様!!」
ラディア・アドラメレク「この私に罪人のような格好をさせてどのようなつもりですの!?」
リヒト・ローガン「『罪人のような』だと?」
リヒト・ローガン「次期 皇太子妃を危険に晒したんだぞ!?」
ラディア・アドラメレク「危険に晒す!?なんのことですの?」
ラディア・アドラメレク「それに妃とは・・・貴方様の婚約者はわたく──」
リヒト・ローガン「とぼけるな!」
ラディア・アドラメレク「ッ・・・!?」
リヒト・ローガン「賊にメルを攫わせるよう命令したのはお前だろう!?」
ラディア・アドラメレク「え・・・?」
ラディア・アドラメレク(わ、私はメルフィーナ・ジュンに何もしてはいないわ・・・)
メルフィーナ・ジュン「うっ・・・ヒクッ」
リヒト・ローガン「メル!出てきて大丈夫なのか?」
メルフィーナ・ジュン「大丈夫です・・・しっかり私も見ておきたいので」
リヒト・ローガン「よしよし怖いな・・・」
メルフィーナ・ジュン「リヒト様ぁ・・・」
ラディア・アドラメレク「何の茶番ですの・・・?」
リヒト・ローガン「茶番だと!?お前のせいだぞ!」
ラディア・アドラメレク「何を言ってらっしゃるの!?私よりこの女の言葉を信じると言うんです!?」
リヒト・ローガン「信じるだと?お前のせいでメルは大変な事になったんだぞ!俺があそこに行かなければ今頃・・・」
ラディア・アドラメレク「そんなこと言われましても私には身に覚えがありませんわ」
リヒト・ローガン「ない・・・?これを見てもそう言えるか?」
ラディア・アドラメレク「なんですのこれ・・・」
リヒト・ローガン「証言者たちの言葉をそのまま移した紙さ」
メルフィーナ・ジュン「ラディア様!早く罪をお認めになって!」
ラディア・アドラメレク「認めろですって?ありも無い罪を認めろとは横暴すぎるわよメルフィーナ・ジュン!!」
メルフィーナ・ジュン「ひっ!!」
メルフィーナ・ジュン「うっ・・・ヒクッ なんでそんなこと言うんですかぁっ」
ラディア・アドラメレク「こんなモノでこの私がこんな辱めを──」
  バチン!!!!
ラディア・アドラメレク「いっ!?」
リヒト・ローガン「メルを泣かせるな」
ラディア・アドラメレク「今、私に平手打ちしまして・・・?」
リヒト・ローガン「したさ、それがなんだこの悪女め」
ラディア・アドラメレク(もう、名前すら呼んでくれないのですね)
リヒト・ローガン「お前は、学園でもメルを虐めていたそうだな」
ラディア・アドラメレク「・・・いいえ」
メルフィーナ・ジュン「嘘をつかないでラディア様!私はあなたに・・・あなたにっ」
ラディア・アドラメレク「何をバカな・・・あなたが私の前で何回も転んだだけでしょう」
ラディア・アドラメレク「それを私が転ばせた、跪かせた と言ったのはあなたよ・・・」
メルフィーナ・ジュン「だって本当のこと・・・だからっグスッ」
リヒト・ローガン「メルフィーナ・・・辛かったな」
メルフィーナ・ジュン「リヒト様っ」
リヒト・ローガン「ははっあんまりくっつくなメル、照れるだろ」
メルフィーナ・ジュン「ふふふっ、つい嬉しくって」
ラディア・アドラメレク「・・・」
ラディア・アドラメレク(もう・・・無理ね)
ラディア・アドラメレク「──気持ち悪い、吐き気がするわ」
リヒト・ローガン「な"っ!!」
ラディア・アドラメレク「公衆の面前で恥ずかしくないのかしら」
リヒト・ローガン「この!貴様は毎度毎度そうだ!」
リヒト・ローガン「何かにつきずっと文句を言う!」
ラディア・アドラメレク「それは!!貴方が王太子の名にらしからぬことをするからで──」
リヒト・ローガン「うるさい!!!」
リヒト・ローガン「その血のような赤い髪・・・俺は昔から気持ち悪いと思っていた!」
リヒト・ローガン「だから近ずきたくもなかったのだ!」
ラディア・アドラメレク「これは・・・先祖返りの髪の色だと説明致しましたわ!!」
ラディア・アドラメレク「・・・それでこの女狐と浮気をしたんですの?」
リヒト・ローガン「う、浮気では無い!」
ラディア・アドラメレク「じゃあなんだと言うのです?そこの平民の成り上がりが誘惑したとでも?」
メルフィーナ・ジュン「リヒト様ぁ・・・」
リヒト・ローガン「まだ言うか!」
リヒト・ローガン「父上!この悪女・・・いいえ悪魔に断罪を!」
国王「ふむ・・・」
国王「アドラメレク嬢、貴殿は良くやってくれた」
国王「証拠がある、罪を認めるがいい」
ラディア・アドラメレク「・・・」
リヒト・ローガン「この罪は重い、故に死刑が妥当だ」
ラディア・アドラメレク「なんですって!?」
ラディア・アドラメレク「それはあまりにも横暴すぎ──」
リヒト・ローガン「決定事項だ文句あるか?」
ラディア・アドラメレク(ありありよ・・・)
リヒト・ローガン「兵!抑えろ」
  はっ!
ラディア・アドラメレク「え、ちょ・・・離しなさい!」
ラディア・アドラメレク「ッ・・・どうか!死形以外の刑を!」
リヒト・ローガン「決定事項だと言っただろう、いいですよね父上」
国王「──いいだろう」
ラディア・アドラメレク「陛下!?」
リヒト・ローガン「覚悟を決めろ」
リヒト・ローガン「首をはねる、しっかり押えておけ」
メルフィーナ・ジュン「ニコッ」
メルフィーナ・ジュン「さ・よ・う・な・ら」
ラディア・アドラメレク「!?」
ラディア・アドラメレク「待って!リヒト様っ」
  ザンッ!!
国王「リヒトよ、満足か」
リヒト・ローガン「それはもう──」
メルフィーナ・ジュン「キャァッ」
リヒト・ローガン「メル!すまないこんな汚い場面を見せてしまって──」
メルフィーナ・ジュン「いえ・・・でもやっと悪魔は居なくなりましたね!」
リヒト・ローガン「あぁ・・・メル、結婚してくれないか」
メルフィーナ・ジュン「ッ・・・!!」
メルフィーナ・ジュン「はいっ!!」

コメント

  • タイトルに「復讐」とあるから、ラディアは転生してリヒトとメルフィーナに復讐するんだろうか。殺された理由が理不尽であればあるほど復讐の方法も苛烈になるでしょうから、今後の展開がより一層楽しみです。

  • きっとラディアは嘘をついてないと思うし
    性格だってラディアの方が絶対良いだろうから
    とてもラディアが不憫で仕方ないけれど
    結局、メルのような人の方が世の中上手く生きていけるんだろうなあと思いました🥲

  • 真実とは一体何なのか…。
    大勢が有罪と言ったら有罪になってしまう。
    現代の日本でも無いことは無いだけに、恐ろしい人は敵に回したくないものです。

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