久しぶり(脚本)
〇音楽室
響川天音「(すず、また聞きに来るって言ってたけど・・・)」
響川天音「今日も来ないのか?」
響川天音「(って、どうでもいいだろ、そんなこと)」
響川天音「弾く曲は、あれだな」
やっぱり彼のピアノの音色は綺麗だ。
羽宮鈴音「響川くん、遊びに来ま、来たよ」
響川天音「すず、久しぶり」
羽宮鈴音「久しぶり、なかなか来れなくてごめんね」
羽宮鈴音「勉強で躓いちゃって、 30位以内をキープしたいから 頑張らないとって思って勉強してたら 来れなくなっちゃった」
羽宮鈴音「ごめんね」
響川天音「いや、」
そういうと彼はまたピアノを弾き始めた。
前に会いに来た時と同じ曲を、
羽宮鈴音「ねえ、ちょっと気になったんだけど・・・」
響川天音「なんだ?」
羽宮鈴音「この曲って歌詞とかあるの?」
響川天音「ない、」
羽宮鈴音「ちなみにそれはなんで?」
響川天音「俺が作詞すると 曲の雰囲気が壊れるからだ」
羽宮鈴音「だったらさ、私が作詞してもいい?」
響川天音「大丈夫だが、作詞できるのか?」
羽宮鈴音「一応、趣味程度だけどね・・・」
響川天音「やってみてくれ」
羽宮鈴音「うん!」
羽宮鈴音「書けたら送りたいんだけど・・・」
羽宮鈴音「アドレスって教えてもらっても大丈夫?」
響川天音「大丈夫だ」
羽宮鈴音「あ、じゃあスマホ取ってくるね!」
羽宮鈴音「ちょっと待ってて!」
〇音楽室
響川天音「遅いな・・・」
羽宮鈴音「遅れてごめんね、 先生に捕まっちゃって・・・」
響川天音「先生?」
羽宮鈴音「うん、よく頼みごととかされるんだよね」
響川天音「そうなのか、俺もよく授業準備の手伝いとかやらされるからわかる」
羽宮鈴音「響川くんも?奇遇だね」
やっぱり響川くんはいい人だ。
ピアノが好きだから
ピアノの話がいっぱいなだけで、
彼は悪い人じゃない
羽宮鈴音「早速だけど、 アドレス入れてもらってもいい?」
響川天音「ああ、」
響川天音「はい、」
羽宮鈴音「ありがとう!早速今日帰ってから書いてみるね!」
響川天音「フッ」
羽宮鈴音「(笑った?)」
羽宮鈴音「(あれ?気のせい?)」