オリジナルストーリー「如月に煌めく月」

空白

ギルド依頼完遂編(完結)(脚本)

オリジナルストーリー「如月に煌めく月」

空白

今すぐ読む

オリジナルストーリー「如月に煌めく月」
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇島国の部屋
  とある住宅の一室
如月ハク「やっべ・・・・寝過ごした・・! 早くしねぇと遅れちまう!」
  彼は如月ハク
  日本ではボカロPとして活動していたが
  ある日、橋の上から転落し異世界に転移した
  なんとも不運な男である
声音レイ「ハク!今何時だと思ってるの!? もう10時過ぎてるよ!」
  彼女は声音レイ。
  ハクが創った人造人間(ホムンクルス)にしてハクの相棒だ。
如月ハク「わ、悪いって・・・・・・ 昨日も遅くまで起きてたのは否定しねぇけど レイだって起こしてくれたらいいだろ!」
声音レイ「はぁ・・・・何回も起こしたわよ・・ 起きなかったのはハクなんだからね? 先に行って待ってるから、早く来てよね?」
如月ハク「嗚呼、分かったよ」
  その後、急いで準備をしたハクはレイが待つ王国ギルドの元に走っていった

〇兵舎
  ギルド本部
如月ハク「はぁ、はぁ、やっとついた・・・・・・ ここは道が複雑で困るな・・・・・・」
声音レイ「わっ!ハク!? なんでそんなに疲れてるのよ!」
如月ハク「迷いに迷って結局跳んできたんだよ・・・ 朝っぱらから制御が難しい魔法を使うのは堪えるな・・・」
声音レイ「まさかとは思うけど『空中歩行』でも使ったの? あんな制御も覚束ない魔法使う方がおかしいわよ・・・」
文樹ナツミ「はいどーん!!!!」
「うわぁぁっ!? ナ、ナツミ!?」
  彼女は文樹ナツミ。
  ハクと共に転移した元ボカロPでハクの幼馴染み。
  異世界ではレイと同じくハクの相棒として活躍している
文樹ナツミ「二人が遅いからずっとここで待ってたのよ! 待ちくたびれちゃった」
声音レイ「わ、私に言われても・・・ 起きなかったハクが悪いんだし・・・」
如月ハク(悪いのは認めるがこうも真っ正面から言われると複雑な気分になるな・・・)
文樹ナツミ「ほら、二人とも、行くよ! 今回の依頼は危険なんでしょ? 気持ち切り替えて頑張ろ!」
如月ハク「嗚呼、そうだな。 それじゃあ、行くか!」
「おぉーっ!」
  そうしてハクたち三人はギルドからの依頼を完遂するためにとある場所へと進んでいった

〇草原の道
  王国から少し離れた草原
如月ハク「あのさ、もう少し離れてくれねぇか? 歩きづらいんだが」
声音レイ「あら、こんなに可愛い女の子が腕に抱き付いてるのに離れろと言うのね?」
如月ハク「いや、そうじゃなくて・・・ もし奇襲に遭ったら即座に対応出来ねぇだろって話だ」
如月ハク「確かに『時空の狭間』に着くまでは平気かもだが・・・」
  時空の狭間とは
  ハクたちが住む世界の時空と別世界の時空がぶつかり合う事で生まれる時空同士が混ざり合った異空間の事である
如月ハク「そもそも、今回の依頼がどんな感じなのか把握してるのか?」
「うっ・・あ、あんま覚えてない・・・」
如月ハク「しっかり把握しとけよな・・・」
如月ハク「今回の依頼の危険度はAクラスで、中規模の発生だそうだ 中に魔族が閉じ込められていて、ソイツのランクは推定Aクラス」
如月ハク「んで、本来の依頼がその時空の狭間を閉じる事だ 分かったか?」
声音レイ「把握したけど・・・魔族が入るのが辛いわね・・・ 最悪接敵することも考えないと」
文樹ナツミ「そうね・・・Aクラスだからと言って油断は出来ないからね・・ この前もそうやって油断して結局ハクの足引っ張っちゃったし・・」
如月ハク「まぁ今は気にすんなよ 別に足引っ張ったくらいで怒るほどキレ性じゃないからな」
如月ハク「ほら、もうすぐ着くから、準備しとけよ」
「は~い」

〇闇の闘技場
  時空の狭間 内部
如月ハク「うげ・・・ 今回の時空の狭間は広いな・・・ こりゃ苦労しそうだ」
声音レイ「そうね・・・探索に苦労しそう・・・」
如月ハク「いや、そうとも行かねぇみたいだ・・・」
如月ハク「二人とも、臨戦態勢 来るぞ・・・」
文樹ナツミ「えっ!? 来るって・・・」
  私の気配に気付くとは・・・
  今回の冒険者は少しやるようですね・・・
文樹ナツミ「今、頭に直接声が・・・!」
如月ハク「そこだな・・・先手必勝ッ! 『妖刀漆ノ太刀:連魔剛剣』ッ!」
謎の魔族「フフッ、不意打ちとは卑怯ですね・・・ 姿を現さなかった私も悪いですが」
如月ハク「お前・・・ここにいる魔族だな? ギルドに貰った情報と一致している 覚悟しろ!」
アレス・ヴァンフォーレ「おお、怖い怖い・・・ それに、私には「アレス・ヴァンフォーレ」という名があるんですよ、魔族呼びは止めて頂きたい」
アレス・ヴァンフォーレ「ここは私の土地ですからねぇ 貴殿方には立ち去ってもらいますよ! 『骸魂ノ狂想曲(デスオブロンド)』!」
如月ハク「効くかッ! 『星煌剣技:星詠(ほしよみ)』!」
  ハクはアレスが放った剣技を星が流れるような速度のステップで避けるとレイとナツミに『念話』を使って作戦を伝える
如月ハク「レイ!ナツミ!俺がコイツと撃ち合ってるから二人はサポートを!俺が合図をしたら全力で叩き込んでやれ!」
  二人はハクからの作戦を聞くと頷いて抜剣しサポート出来る位置に動く
声音レイ「『氷結槍貫突(アイシクルランス)』!」
文樹ナツミ「『焔魔爆裂斬(フレイムノヴァ)』!」
  レイは遠くから氷の槍を飛ばして
  ナツミは接近して炎をまとった剣で
  それぞれ攻撃する
アレス・ヴァンフォーレ「くっ・・・・・・中々やるようですね・・・ 大方、Sランクと言ったところ・・・」
アレス・ヴァンフォーレ「では私も少し力をお見せしましょうか! 『影剣(スパーダ)』!」
  すると、地面から闇色の剣が何本も現れてハクたち三人に傷を付ける
如月ハク「うわっ!? なんだこれッ!?」
声音レイ「地面から、影の剣が・・・!」
  ハクたちは視野の外だった地面からの攻撃に戸惑いつつもなんとか回避していく
アレス・ヴァンフォーレ「あっはっは! 滑稽ですねぇ! 何時まで避け続けられますかね!?」
如月ハク「くっ・・・このままじゃジリ貧だ 悪いが、ここで決めさせてもらう! 『砕牙蒼天(さいがそうてん)』!」
  ハクは攻撃を避けつつ次に何処から影の剣が出てくるかを予測、現れた影の剣を足場にして一気にアレスに接近、上段から斬り捨てる
アレス・ヴァンフォーレ「なっ・・・!私のスキルを見切って・・・! ぐあぁっ!!」
  アレスは真正面から突っ込んできたハクに驚いて反応が遅れ、抵抗なくハクの剣に斬られ、大量の出血とともに倒れ込んだ

〇草原の道
  依頼終了後
如月ハク「今回の依頼はなかなか骨が折れるものだったな、流石に疲れた・・・」
文樹ナツミ「そうね、時空の狭間が広かったってのが大きいかも」
如月ハク「こりゃ、当分は休暇だな・・・このまま連続で依頼を受けるのも身体的に良くないしな」
声音レイ「それじゃあ、明日は私とデートね!デート!」
文樹ナツミ「何言ってるのよ!明日は私とデートなんだからね!?」
声音レイ「この前はナツミがハクとデートしてたじゃない!次は私の番なの!」
如月ハク「頼むから二人とも落ち着いてくれ・・・」
  そんなことを話ながら、ハクたちは自宅へと歩いていくのであった
  fin

コメント

  • ホムンクルスであるレイには、普通の人間とは異なる特徴が何かあるんだろうか。ちょっと気になりました。三人が駆使する技の名称も凝っていてカッコよかったですね。 

  • 異世界ハーレムは誰しも憧れる…。
    私ももし命が尽きたら是非異世界転生したいものです。
    短編では勿体ないので、これからのストーリーも楽しみにしています!

  • 転移先の異世界の世界観が伝わってきて面白く読ませてもらいました。3人のキャラクターも個性が立っていて魅力的に感じました。

成分キーワード

ページTOPへ