バトルフィールド オブ ジョーズ(脚本)
〇幻想空間
目覚めよ
サメ「なんだ?? 体が重い??息が苦しい・・・?」
神「お前は一つの島で99人の敵と戦い、 最後まで生き残らなければならない」
サメ「バトルロイヤルのゲームみたいだな・・・」
神「そうじゃ、コレは ”魂選別の儀式” 暇潰し・・・いや、聖なる儀式であり」
サメ「今暇って言ったな?」
神「ええい、うるさい! サメよ!見事勝ち抜いたならなんでも一つ願いを叶えようぞ! さぁ行け!」
サメ「いや!? なんで俺サメになってんの!?」
サメ「チュートリアルなしぃぃ!?」
神「・・・最近サメ映画にハマっとるからの」
〇海辺
サメ「吾輩はサメである。 名前は忘れた」
サメ「前世は人間だった気がするがとんと思い出せぬ 今はあんよがジョーズである」
サメ「夢か分からんけど ここは水の中か・・・」
サメ「ビーチの水着美女とかを襲えばいいのかな」
サメ「サメ的に」
浜辺には一匹のモヒカンと勇者が戦っている
サメ「いや!?どういう人選!? サメ、モヒカン、勇者って??」
モヒカン「・・・・・・!! ・・・・・・・・・!」
勇者マン「────!!? ────!!」
サメ「何言ってるか分からねえし! 水から出れねえし!(エラ呼吸)」
サメ「と、とりあえず撤退〜!」
サメは逃げられない
サメ「水の中に見えない壁が・・・!?」
勇者からは逃げられない!
サメ「やかましいわ! ええい、やってやる!!」
サメ「波に乗って・・・ 漁夫の利、噛みつきィ!」
サメ「カプッ! カプッ!」
モヒカンを倒した!
勇者を倒した!
サメ「いや、強いな俺!」
サメ「!!なんだ体が・・・!?」
サメ(進化)「コレは・・・」
サメは進化した
サメ(進化)「喋れる・・・肺呼吸も出来る そうか・・・倒せば強くなれる・・・のか??」
サメ(進化)「こうなったら、最後まで生き抜いて 一言文句言ってやるぜ!」
生存者数 残り82名
〇海岸線の道路
サメ(進化)「二足歩行出来るようになったが、 取れる選択肢は2つか・・・?」
サメ(進化)「1、待ち伏せる 2、襲撃する」
サメ「普通のサメ姿にも戻れるようだし 水場で隠れながら、待ち伏せる?」
サメ(進化)「積極的に敵を襲いに行くか??? どちらもリスクはあるが・・・」
時間です、バトルフィールドが縮小します
サメ(進化)「なん・・・だと・・・」
〇海岸線の道路
サメ(進化)「なんか急に周りが暗くなって・・・!? 息苦しい!?」
明るい場所以外に居ると強制ダメージ入るます
明るい場所に移動してください
サメ(進化)「クソッ 隠れてやり過ごすのも無理か!」
〇霊園の駐車場
サメ(進化)「とりあえず、囲まれないように生き残ることだな・・・」
サメ(進化)「クンクン、血の匂いと空気の振動を・・・ サメ・レーダー!!」
説明しよう!
サメは血の匂いに敏感で遠くから獲物を嗅ぎ分けれるのだ!
というのは映画の演出で
実際には音波を拾ってる説の方が有力らしいぞ!
サメ(進化)「何か・・・木に隠れてる・・・!? そこか!?」
ソルジャー1「銃撃を避けた!? 速い!」
サメ(進化)「銃かよ! 俺には遠距離武器なんてねーぞ!」
ソルジャー1「サメの怪物! でもこの距離なら!」
サメ(進化)「魚っ(うおっ)!?」
〇荒野
ソルジャー1「倒した・・・」
サメ(進化)「甘い! カプッ!!」
ソルジャー1「っ痛! このサメしぶとい!一時撤退!」
サメ(進化)「クソッ 浅かったか!?」
サメ(進化)「イタタタ・・・ 鮫肌じゃなければ即死だったな・・・」
サメ(進化)「しかし、逃しちゃマズイ 生き残ったやつはどんどん強くなる・・・!」
ぬっ
サメ(進化)「キャー!? ビアーーーー!!!!!」
生存者数 残り43名
〇岩山の中腹
サメ(進化)「なん・・・とか 逃げのびた・・・」
フィールドが縮小します
サメ(進化)「!」
戦闘員「ハァッハァ・・・」
戦闘員「なんとかダメージゾーンからは抜けたか・・・」
サメ「カプッ」
戦闘員をたおした
サメ(進化)「ヨシ、この場所は良いぞ 水場から奇襲しやすい!」
サメ(進化)「時間がくるまでここで なるべく敵を減らす!」
生存者 残り13名
〇荒地
サメ(進化)「ちい! 狭くなって、全員集まってきやがった!」
ソルジャー1「くらえっ!」
サメ(進化)「うぉおお、もってくれ! 俺のフカヒレ!!」
大悪魔「我の後ろに逃げ込むな!? エエィ、「衝撃波」!」
サメ「おおおおお!? 爆風で飛ばれれれれれれーーー」
残り生存者数 2名
最終フィールドに転送します
〇近未来の闘技場
サメ(進化)「つつつ・・・ココは??」
メカ(20M級)「戦闘システム、キドウ」
サメ(進化)「ラスボスってワケか・・・!」
メカ(20M級)「射撃モード」
〇炎
メカ(20M級)「滅殺、完了」
「まだなんだなぁ」
サメ(進化)「コバンザメモードってなぁ! 張り付いちまえばこっちのもんよ!」
コバンザメとは鯨や大型の魚に
ひっついて寄生する魚である
なおコバンザメと日本では呼ばれるものの
サメの種では無い
サメ(進化)「細けえこたぁ 良いんだよ!!」
サメ(進化)「それ! 目潰しだ!コレでもくらいな!!」
メカ(20M級)「コレは・・・魚卵・・・キャビア・・・」
キャビアとはチョウザメの卵を加工したものである
なおチョウザメもサメの仲間では無い
サメ(進化)「システムメッセージでツッコムな!」
サメ(進化)「スキだらけだぜぇえええ」
サメ(進化)「ガジガジガジガジ!」
サメ(進化)「硬いよ!?」
メカ(20M級)「ダメージ一定量突パ 自爆モードキドウ」
サメ(進化)「!? さ、全パワーを鮫肌ガードに・・・!!」
・・・・・・
残り生存者数 0人
〇幻想空間
神「・・・まさか全滅とはのぉ」
神「いやー転生前の魂使ってデスゲームするのは なかなか飽きんワイ」
神「特にサメ君は面白かったのぉ どれ、好きな場所で転生できるようにしてやろう・・・」
神「こんな暇潰し、他の神に知れたら問題じゃからなぁ」
神「みんなには秘密じゃよ⭐️」
〇赤いバラ
カプッ!
いやー、強烈なタイトルと設定の”出オチ”の予感がしたのですが、しっかりと裏切られましたw 文章の熱量が後半に行くにつれて更に増していき、目が離せませんでした。
題名からしてなんて素敵なネーミング!!と思いました笑そしてまさかの主人公がサメというお話は初めて読みました。雑学やコメディ要素もあって面白かったです。
コバンザメとチョウザメについての雑学がうけました(笑) サメ君ご褒美の転生に何を望んだのかとても気になります。それにしてもたちの悪い神だなあ。