〇入り組んだ路地裏
ヒロ子「いっけな〜い！遅刻遅刻〜っ！」
　　私、ヒロ子！
　　花も恥じらう中学２年生！
　　そして今日から楽しい新学期！
　　...のはずなんだけど.....
ヒロ子「も〜っ！ ママってばなんで起こしてくれなかったの〜!?」
おかん「起こしたで」
ヒロ子「とにかくクッソ急がないとっ！ 先生にクッソ叱られちゃう！」
　　ドゥン!!
ヒロ子「キャッ!! な、何かぶつかって...」
ゴリ太郎「...」
　　そこには、
　　見たこともないような美ゴリラが
　　不服そうな表情で座っていた。
ヒロ子（やだ...何このかっこいい霊長類...）
ゴリ太郎「ウフォ... ゴリ、ゴリーラ」
ヒロ子「あっ...！」
ヒロ子「ごめんなさい、私のせいで...」
ヒロ子「大事なお弁当が...」
ゴリ太郎「ウッホ!! ゴゴリゴリゴリ、バナーナ!!」
　　カッ!!
　　シュイン シュイン シュイン...
　　ゴリ太郎は
　　怒りでスーパーゴリラ人へと変化した
ゴリ太郎「バ ナ ナ ！」
ヒロ子「ひ...ひええ〜っ！ ごめんなさ〜いっ!!」
ヒロ子「代わりに私のお弁当あげるから、 許して〜っ!!」
ゴリ太郎「ハァ!???」
ヒロ子「あっこっちはおやつだった」
ヒロ子「本物はこっち！ 受け取ってくださーい!!」
ゴリ太郎「ウフォ...!?」
　　ヒロ子がチョコレートを差し出した瞬間、
　　ゴリ太郎の姿が元に戻った
ヒロ子「あっ...！」
ヒロ子「やだ、私ったら 間違えて本命チョコを...！」
ゴリ太郎「...ウッホッホ」
ゴリ太郎「そんなに言うなら、 お前と...付き合ってやるよ」
ヒロ子「え...っ!?」
ヒロ子「よ...よろしくお願いします...！」
　　そして二人は結ばれた
おかん「おわり」