悪魔のメッセージの巻(脚本)
〇貴族の部屋
悪魔は脅威ではないと確信した私はこの屋敷を居心地の良い場所だと感じるようになった
悪魔の気配を感じると屋敷の散策をした
匂いや鳴き声が邪魔にならない悪魔は捨て置き不快な悪魔には去ってもらった
そのように過ごしていると
悪魔たちが私に何か伝えようとしている
所作をしだした
しだしたのではなくそれに私が気づきだしたと言った表現の方がふさわしいのかもしれない
変化がわかりやすいのはボーンくんであった
〇英国風の部屋
ボーンくん「こ・・・こ から たち・・・さ・・・・・・」
ボーンくん「はや・・・く そと・・・ ・・・られなく」
ボーンくんの表情をある程度理解できるようになった私は
ボーンくんの発する声が自分に対するメッセージであると理解した
おそらく悪魔たちに私は歓迎されていない
当然である私には彼らを消す力があるのだから
それでも私はここに居なければならない
なにしろ帰る場所さえ思い出せないのだから
迷子「記憶が戻ったら出て行くから我慢してくれないかな?ごめんね」
ボーンくん「きおく・・・けされ・・・て しま・・・た うすぎ・・・た・・・ない ・・・・・・・・・に」
迷子「今記憶が消されたって言った?僕の記憶が?」
ボーンくん「あ・・・・つ・・・らの・・・し・・わざ」
迷子「あいつら?」
迷子「僕の記憶が誰かに消された?」
ボーンくん「あく・ま・・のよう・・・や・・・・・・つらに・・・」
迷子「悪魔のようなやつら? 僕の記憶を消したのは悪魔ではないの? 誰に?」
ボーンくん「せい・・・しょ・・・・・・くしゃじゃ・・・・・・な・・・い」
迷子「聖職者じゃない?」
迷子「僕の記憶を消したのは聖職者じゃない?」
迷子「聖職者じゃない人なんてたくさんいてわからないよ」
ボーンくん「あいつ・・・ら・・ ま・・・じ・・・ゅつ・・・つか・・・う」
ボーンくん「せい・・・し・・・ょく・・・しゃ ・・・つか・・・わ・・ない」
迷子「魔術を使う聖職者じゃないやつら?」
ボーンくん「そう」
迷子「まったくわからない」
〇英国風の部屋
ボーンくんの言葉はかなり聞きとれるようになったが言っていることがなにを指しているのか
見当をつけることはできなかった
記憶のない状態で悪魔と会話をするのは骨が折れた・・・・・・
ボーンくんだけに