デスゲーム

たぴおかしんたろう

4日目(脚本)

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〇部屋のベッド
  月曜の朝
  
  昨日は結局、ゲームのロビーであきらを待ち続けるという無為な一日を過ごした
  結局約束が果たされることはなかった
  とても学校に行く気になれなかった僕は
  出勤する両親をやり過ごすと
  また布団にくるまった
  何も考えず惰眠をむさぼりたい気分だった
  時折、友人から様子をうかがうように着信が入ったけれど
  応対する気にはなれなかった
  繰り返すまどろみと覚醒
  心地よい睡眠を鳴りやまない着信音がぶち壊した
ぼく「うるさいな」
  苛立ちを覚えつつもスマホをのぞく
  本田哲也
ぼく「本田?」
  予想外の名前に少し驚く
  本田とはクラスメートだが特別仲が良いわけではない
  はっきり言うと所属するクラスターが違う
  しいて言うならあきらみたいなやつだ
ぼく「なんだろ?」
  意外な人物からの着信に布団から体を起こすと
  鼻をすすって立ち上がった
  辺りはもう薄暗い
ぼく「もしもし?」
本田「あっ!やっとつながったよ おまえふざけんじゃねえよ」
  その口調に攻めるような語気はない
  半笑いだ
本田「お前の言ってたゲーム、本当に消えねえのな!」
本田「ゲームのせいで パニックになってさけびだすやつやら ひきつけ起こして救急車で搬送されるやつやらで 学校中大変だぞ」
ぼく「は?」
  状況が呑み込めない
本田「まあいいや これから体育館で保護者を呼んでの説明会だ」
本田「生きてるんならいいんだ 必ず明日は来いよ じゃあな」
  スマホが切れた
  わけがわからない
  そもそも本田にゲームの相談をした覚えはない
  状況がつかめないぼくはとりあえずゲーム画面を開いてみることにした
  そのとき

〇黒背景
  ずしん!
  という衝撃を感じた
  天地がひるがえった
  ぼくは意識を失った

〇黒背景
  しばらくして
  ぼくは意識を取り戻した
  辺りは真っ暗だ
ぼく「ううう」
  激痛のあまりうめき声をあげた

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