デスゲーム

たぴおかしんたろう

2日目 その2(脚本)

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〇ファミリーレストランの店内
ぼく「あれ!」
  そのとき、地図上のファミレスの一角に大きく赤い光点が明滅し始めた
あきら「なんだ?プレイヤーが入店したのか?」
  あきらは入口のあたりを振り返ってみた
あきら「だれもいないな 交代のバイトがプレーヤーなのかな」
あきら「どうした?」
  顔を戻したあきらはぼくの顔をみて怪訝そうな顔をした
ぼく「あきら、ちょっと君のスマホを見せてくれないか?」
  あきらが差し出すスマホを半ば奪い取ると
  画面を確認した
ぼく「やっぱり・・・」
  スマホのアイコンをスクロールするとその末端にどくろマーク
  あのデスゲームのアイコンがあった
ぼく「おかしいと思ったんだ 新しくできた光点が画面の真ん中 ぼくの光点と重なりすぎていたんだ」
  あきらは深く腕組みしてすこし考え込むと
  おもむろにゲームのアイコンをタップした
ぼく「ちょ!」
  ぼくは慌てて止めようとしたが手遅れだった
あきら「どくろマークに「デスゲーム」の文字 利用規約にゲームスタートのボタンか」
  あきらは僕に確認するようにつぶやく
あきら「お前、利用規約は読んでみた?」
  ぼくはかぶりを振る
あきら「すっ飛ばすか流し読みが基本だよな」
あきら「みじか!」
  あきらは少しのけぞると画面をぼくに差し出した
  1・このゲームはあなたが死ぬまで消すことができません
  
  2・このゲームの内容をプレイヤー以外に口外してはいけません
ぼく「これだけ・・・」
  こんなに短い利用規約を始めてみた
  もしこれを読んでいたら同意しただろうか
  読んだとしても興本位で同意していただろうか
あきら「わからないな」
  ぼくが意味のない自問自答をしているとあきらがつぶやいた
あきら「俺のスマホに強制的にゲームがインストールされたのは」
あきら「お前が 規約2.このゲームの内容をプレイヤー以外に口外してはいけません を破ったからなんだろうな」
ぼく「ごめん」
  ぼくは肩をすくめた
あきら「いや、いいよ」
  あきらはスマホの画面を眺めながら続ける
あきら「でもさ、俺はお前よりも先にゲームの存在を知っていたんだ お前が知ったのは昨日なはずだろ」
  そうだ、規約2を破っただけで他人をゲームに参加させられるなら
  噂だけが独り歩きするのはおかしい
ぼく「君の学校にはプレイヤーがそれなりにいないといけないことになるのか」
あきら「強制インストールの条件はゲームを実際に見せることなのかもしれないな」
あきら「噂を故意に流してプレーヤーを増やそうとしている奴がいるとかな」
  あきらは語り終えると再び天井を見上げた
ぼく「そもそもこのゲームの目的は何なんだろう?」
ぼく「規約1のあなたが死ぬまで消すことができませんっていうのは」

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