1日目(脚本)
〇部屋のベッド
「デスゲーム」
appストアのおすすめに表示されたゲーム
評価数1万に対して★一つの圧倒的低評価
期末テストも終わって暇を持て余していた
ゲーマーの僕は
さっそくインストールしてみることにした
ぼく「ダウンロード完了っと」
スマホの画面にどくろのアイコンが表示される
タイトル画面には大量の骸骨とおどろおどろしいフォントの「デスゲーム」の文字
ぼく「ふうん、評価★一のだけあってタイトル画面もしょぼくれてるな」
スマホゲームにお決まりの利用規約への同意が表示される
ぼく「(利用規約なんてまともに読む奴いるのかね)」
ぽちっと
ぼくは即座にスタートボタンをタップした
〇地図
ゲームを始めると画面に広がったのは簡素なマップ
そのところどころに赤い光点が散らばっている
ぼく「(あれっ、ここはぼくんちかな?)」
画面の真ん中にひときわ大きく赤い光点が点滅している
地図の感じからすると
どうやら自宅周辺を表示しているらしい
ぼく「(位置情報ゲームか)」
評価★一のゲームだけあってチュートリアルのようなものは存在しないらしい
ぼく「(とりあえず手当たり次第にさわってみるか)」
ぼく「なんだこりゃ! 操作を何も受け付けないじゃないか!」
ぼく「(位置情報ゲームだから外を出歩けば何か起こるのかもしれないけど・・・)」
ぼく「(これから、あきらとネットゲームをする約束をしているし・・・)」
いくら暇を持て余しているとはいえ
友達との約束をすっぽかしてまで
こんなゲームに時間を使うほどぼくも
暇ではなかった
ぼく「(消すか)」
簡単に試せて
すぐにアンインストールできるのがスマホゲームのいいところだ
ぼく「(あれっ?おかしいな・・・)」
何度試してもゲームはアンインストールどころか停止させることもできなかった
〇男の子の一人部屋
ぼく「「デスゲーム」って知ってる?」
オンラインゲームのチャットを通じて
友達のあきらに今日インストールしたゲームについて聞いてみた
あきらとは別の中学に通っている
塾の夏期講習で一緒のクラスになった
あきらの友達にゲーマーがいなかったこと
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