野菜と危険(脚本)
〇応接室
キューカンバー大明神「・・・今日は待ちに待ったお笑いグランプリやな」
キューカンバー大明神「失敗は出来へん・・・全力で挑むで」
リコピン「おん」
キューカンバー大明神「なんや やる気無さそーやな? どうしたんや表情も固まっとるし」
リコピン「緊張してん・・・どうしてもこういう所に来ると緊張すんよ」
キューカンバー大明神「あーそゆことか・・・まあお笑い披露してれば緊張も解れるで 大事なのは出だしって事やね」
リコピン「あーうん」
キューカンバー大明神「・・・さっきからなんなん?」
リコピン「トマト食べたい」
キューカンバー大明神「は?急に何言うとん?これから本番だってんに・・・トマトなんて何処にもないんやけど」
リコピン「トマト食べると緊張解れるからさ トマトが大事なんよ 何事もトマト TOMATOisGOD」
キューカンバー大明神「・・・英語苦手だったりする?」
キューカンバー大明神「まぁええ ネタは覚えとるな?ネタ覚えとらんかったら終わりや 文字通り「終わり」」
リコピン「覚えとるよ」
キューカンバー大明神「なんか信用ならんな・・・ 相方なのに信用出来へんとは 訳分からん」
キューカンバー大明神「とにかく最初んとこ言ってみ」
リコピン「どーもーリコピンです よろしく」
キューカンバー大明神「お前だけ紹介してどないするん! 何?そう言うボケなん?今ボケとか要らへんから しっかりせぇ」
リコピン「ふぁ?」
キューカンバー大明神「ふぁ?じゃないねん!もうすぐ本番や 気合い入れてけよ」
リコピン「はぁ?」
キューカンバー大明神「お前空気読めんやろ コンビ結成した時から薄々気づいとったけど」
━━━━━━シャイニングイーター シャイニングイーター まもなく本番です
キューカンバー大明神「出番や!ほな行くで!」
リコピン「うぃ」
〇オフィスの廊下
なんか心配やけど・・・
リコピンはちゃんとやってくれるはずや
相方を信じるんや 自分!
3年間一緒やったんや 大した喧嘩もせずに仲良く・・・
信じる者は救われるとか言うしな
ほな 行くで・・・!
〇ライブハウスのステージ
それでは次はシャイニングイーターさんです
キューカンバー大明神「どーもーキューカンバー大明神と」
リコピン「リコピンでーす 2人合わせて〜」
シャイニングイーターだッッ!!
キューカンバー大明神「さてさてリコピンさん!今日はいいお天気やね〜日本晴れって感じやな!」
リコピン「・・・」
キューカンバー大明神「・・・んあ?」
リコピン「っう」
キューカンバー大明神「え!?どないしたん急に倒れて・・・」
・・・・・・
キューカンバー大明神「あかん 返事せんわ・・・ど、どうしてぶっ倒れたんや?」
キューカンバー大明神「お おい目覚ましな!覚まさんとぶっ叩く!」
・・・
キューカンバー大明神「あーもーテレビも叩けば直るし! 人間も殴れば復活するはずや!」
キューカンバー大明神「この人参で・・・」
キューカンバー大明神「・・・」
キューカンバー大明神「あかん・・・効果無しや 体に傷跡付けただけで終わってしもた」
キューカンバー大明神(・・・観客みんなこういうネタやと勘違いしとる どうやって緊急事態やと伝えればええんや・・・)
キューカンバー大明神(こーなったら一か八かや!リコピン抱えて1回ここを出るで!)
〇応接室
「はぁ、はぁ・・・」
キューカンバー大明神「重い・・・当たり前やけど」
キューカンバー大明神「とりあえずソファに寝かせとくか」
キューカンバー大明神「よっ・・・っと」
リコピン「・・・」
キューカンバー大明神「さて、倒れた原因を探らんとな それが分かったら復活させれるかもしれん」
キューカンバー大明神「でもどうやって・・・メスとか使うわけにもいかんし」
キューカンバー大明神「まぁとりあえず調べれば出てくるやろ スマホポチポチ」
〇応接室
キューカンバー大明神「あはははは!なんやこのゲームおもろいな〜 一生これで遊べるで!」
キューカンバー大明神「・・・」
キューカンバー大明神「あ、いかんリコピンの事忘れてもうた」
キューカンバー大明神「うーん よく分からんかったが 対人恐怖症とかがそれっぽいな」
キューカンバー大明神「でも対人恐怖症でぶっ倒れる事ってあるんか? ・・・ぶっ倒れる事あっても無くても、」
キューカンバー大明神「リコピンは何度も一緒にステージに立って活躍してきたはず・・・ どうして・・・?」
キューカンバー大明神「・・・」