怪異と恋(脚本)
〇地下街
彼女との最初の出会いは僕の歪んだ行動からだった...
〇地下街
菊樂 功「そろそろ来る頃だな・・」
羽島 六花「ふふん♫」
羽島 六花「んっ?」
菊樂 功「ヤバイ!隠れろ!」
羽島 六花「気のせい?」
菊樂 功「ハァハァ、隠し撮りバレたらマズいからな!」
菊樂 功「東山高校1番の美女、羽島六花の写真ゲット」
大塚 尚人「おっ!菊楽!」
菊樂 功「わっ!バカッ!大声出すな!」
大塚 尚人「今、写真撮ってたろ?」
菊樂 功「いいだろ別に!」
大塚 尚人「ははっ!綺麗だもんな、羽島先輩!」
菊樂 功「まぁな、ヒッヒッ!」
大塚 尚人「でもよ!先輩って放課後なにしてんだろ?」
菊樂 功「何って・・」
大塚 尚人「気になるよな?後つけたら分かるかも!」
菊樂 功「先輩の秘密分かるかな?」
大塚 尚人「おう!尾行してみようぜ!」
この時はまだ、本当の先輩を知らなかった
〇地下街
大塚 尚人「早くしないと、見失っちまうぜ!」
菊樂 功「あ、ああ!」
〇駅のホーム
羽島 六花(誰かに付けられてる気がするわね・・)
菊樂 功「こんな時間帯に電車あったか?」
大塚 尚人「なに、ボケッとしてんだよ!はやく乗れ!」
菊樂 功「うわっ!」
〇電車の中
菊樂 功「だ、誰も乗ってない!?」
大塚 尚人「そんな小さい事、気にすんなよ!」
菊樂 功「で、でもここ大東京だぞ?」
大塚 尚人「んっ?まぁ、偶然だろ?」
菊樂 功「何か不吉な予感が・・・」
大塚 尚人「へ、変な事考えんなよ!」
〇田舎駅のホーム
羽島 六花「ふふふん♪」
大塚 尚人「こんな駅あったか?」
菊樂 功「とりあえず、尾行しよう!」
〇田舎駅の待合室
大塚 尚人「田舎過ぎだぜ!先輩ここから通ってるのかよ」
菊樂 功「お、おい!この時刻表見てみろよ!」
大塚 尚人「うそだろ・・・」
大東京時刻表 昭和47年 3月
菊樂 功「あっ!先輩は?」
〇山間の田舎道
大塚 尚人「み、見失った」
菊樂 功「か、帰ろう!」
〇森の中の駅
菊樂 功「さ、さっきと違う場所だ!」
大塚 尚人「マジかよ・・・レールが無い・・・」
菊樂 功「誰かいるかも知れない!探そう!」
大塚 尚人「お、おう!」
〇山間の田舎道
大塚 尚人「誰か居るか?」
菊樂 功「あっ!あそこ!」
???「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
大塚 尚人「すみませ〜ん!道に迷って・・・」
「うわぁぁぁぁ!」
ゾンビ「ひ・・・と・・・ちょう・・・だい」
菊樂 功「逃げよう!」
〇けもの道
菊樂 功「ハァハァ・・・」
大塚 尚人「何んなんだよここは!」
菊樂 功「とにかく!走ろう!まだ追ってくる!」
ゾンビ「ちょ・・うだい・・」
〇廃墟と化した学校
菊樂 功「うぐっ!」
大塚 尚人「泣くな!菊樂!隠れるぞ!」
〇教室
菊樂 功「来るんじゃ無かった・・・」
大塚 尚人「もう夜か・・母ちゃん心配してるよな・・」
「うううっ」
大塚 尚人「うわっ!み、み、み見つかった!」
ゾンビ「・・いた・・・ちょう・・・だい・・」
菊樂 功「いい子にするから!助けてぇぇぇ!神様ぁ!」
大塚 尚人「うぉぉぉん!母ちゃゃゃーん!」
ゾンビ「いただ・・き・・ま・・す・・」
「うわぁぁぁぁぁぁん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「メソメソとうるせぇんだよ!」
「えっ?─・・・」
???「なに、みてんだよ!この、クソがき共が!」
菊樂 功(タイプ!)
???「あん?」
大塚 尚人「さ、さっきのゾンビは?」
???「蹴り殺してやったよ!」
菊樂 功「こ、こ、殺した?」
???「暫くたったらまた復活するから安心しな!」
大塚 尚人「そ、そんな・・・」
???「おい!そこのおかっぱ太郎!」
菊樂 功「僕?ですか?」
???「テメェ、俺の写真撮ってたろ!コソコソしやがってブッ飛ばすぞ!」
大塚 尚人「あ、あんた!もしかして・・・」
羽島 妖「羽島妖だよ!」
菊樂 功「羽島なまめ!?」
羽島 妖「呼び捨てすんな!蹴り殺すぞ!」
菊樂 功「す、すいません・・・」
大塚 尚人「・・・六花先輩は?」
羽島 妖「それは昼の名前だ!覚えておけマザコン!」
大塚 尚人「なっ、マザコン・・・」
菊樂 功「ぷぷっ!」
羽島 妖「笑ってんじゃねぇぞ!おかっぱ太郎!下手な尾行しやがって!」
菊樂 功「す、すいません・・・」
大塚 尚人「妖さんはここで何をしてるんです?」
羽島 妖「・・・しょうがねぇな着いてきな!」
〇カプセルのある体育館
〇カプセルのある体育館
菊樂 功「何だ・・・カプセル?」
大塚 尚人「異様な光景だな・・・」
羽島 妖「おう、さっきのゾンビみたろ?」
菊樂 功「はい見ました!」
羽島 妖「簡単に言うと、ここは国の実験室だった所さ」
「実験室ぅぅ?」
羽島 妖「ああ!それは死んだ人間を蘇らせる装置だ! まぁ実際は生きてるとは言えないがな」
菊樂 功「そ、そんな馬鹿な!」
羽島 妖「そんな馬鹿な事も世の中にはあるんだよ!」
大塚 尚人「なんてこった・・」
羽島 妖「ここは立ち入り禁止の場所なのに、テメェ等よく入れたな?上級な結界貼ってんだぜ?」
菊樂 功「よ、呼ばれた・・のかな?」
羽島 妖「かもな!」
大塚 尚人「あんなゾンビになりたくないぜ!」
羽島 妖「だな、意識もなく永遠に死なない身体なんてまっぴらごめんだぜ!だから破壊して終わりにする」
大塚 尚人「は、破壊って?」
羽島 妖「ここを爆破すんだよ!テメェ等もさっさと 逃げないと身体が吹っ飛ぶぞ!後3分だ!」
菊樂 功「3分!?」
大塚 尚人「はやく!離れるぞ!」
羽島 妖「・・・またな!」
〇廃墟と化した学校
「死ぬ気で走れぇぇぇ!」
〇白
〇田舎駅の待合室
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「2人共!起きて下さい!」
「んっ・・?」
「・・あれっ・・・朝?・・」
菊樂 功「あっ!本は?」
大東京時刻表 令和4年 3月
大塚 尚人「あれ?」
羽島 六花「おはようございます!」
菊樂 功「羽島先輩!」
羽島 六花「私、夜には大胆になるんです!秘密ですよ♡」
大塚 尚人「そうなんすね!驚きました」
羽島 六花「お二人共、今日は授業が終わったらお時間 空いていますか?」
「はい!大丈夫です!」
羽島 六花「良かった!では、屋上にてお待ちしてます!」
「分かりました!」
羽島 六花「フフフッ!」
〇まっすぐの廊下
菊樂 功「授業終わったし!早く屋上行こうぜ!」
大塚 尚人「おう!」
〇学校の屋上
「すいません!遅れました」
羽島 六花「大丈夫です!いきなりですが、昨日の出来事を名づけるとしたら、何て命名しますか?」
菊樂 功「え?・・廃校の実験室!?」
大塚 尚人「俺は、国が見捨てた魂!とかかな?」
羽島 六花「いいですね!私は名前=記憶だと考えてますでは、要件を手短に伝えますね!2人共私の部活に入部して下さい」
「へっ?部活?」
羽島 六花「昨日の夜の出来事のように内密に葬られていく人や噂、そういう出来事に名を命名し記憶として残すそんな部活です!いかがですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「是非!喜んで!」
羽島 六花「ありがとうございます!頼もしいですわ!」
〇黒
羽島六花の二つ名 羽島妖 一人称は「俺」態度最悪 口が悪い しかし・・・
〇黒
しかし、僕を二つ名で呼ぶ彼女の声と笑顔に恋をし、心を掴まれたのは確かだ「二つ名」命名部 副部長 菊樂 功
〇白
羽島 妖「いくぞ!おかっぱ太郎!」
お久しぶりです!!
タップノベルの背景とアイテムを最大限活用されていて、
うまく纏められていて、とても良いお話でした😆
二面性のある彼女が、どちらも魅力的ですね💛
そんな彼女に惹かれる主人公の気持ちがよく解ります!
また面白いもの書いてください😁
冒頭からグッと作中に引き込まれるようでした。羽島先輩のキャラが魅力的でイイですね!六花さん、妖さん、いずれも存在感のあるビジュアルで、お話とジャストフィットですね!
「二つ名」を付ける事で記憶を残すというストーリーで最後は締めくくり、キャラも合っている気がしました!夜の羽島さんに高圧的に言われたいです!w