《読切》猫化しちゃった!?(脚本)
〇黒
〇明るいリビング
真央(まお)「お母さぁぁん!」
真央(まお)「見てぇぇ! これ!」
真央(まお)「こ~ぉれぇ~~!!」
千華(ちか)「なぁに~? 真央ちゃん。 騒々しいわよぉ?」
千華(ちか)「あらぁ♪ 可愛い♡」
真央(まお)「お・か・あ・さ・ん!」
千華(ちか)「やぁん、真央ちゃんたら怒らないで~?」
千華(ちか)「Nyandaウイルスに感染しちゃったのねぇ」
真央(まお)「・・・え、Nyandaって、あの?」
千華(ちか)「猫化は珍しいのよ~♪ 若い子しか猫化しないらしいし!」
千華(ちか)「いいな! いいな! 真央ちゃんいいな~♪」
真央(まお)「全然よくなぁい!」
真央(まお)「これ・・・いつ治るの?」
千華(ちか)「2、3日くらいかな?」
幸司(こうじ)「千華~、なんか急にくしゃみと、目の痒みで涙が止まんないんだけど」
千華(ちか)「幸司さん♡ それは真央ちゃんのせいね♪」
真央(まお)(あ・・・お父さん、猫アレルギーだぁ)
幸司(こうじ)「え?」
幸司(こうじ)「へっくし!」
幸司(こうじ)「ま、真央、その姿!?」
千華(ちか)「真央ちゃん、Nyandaウイルスで猫化しちゃったみたい♪」
幸司(こうじ)「・・・参ったなぁ」
幸司(こうじ)「っくし!」
幸司(こうじ)「もう涙が止まんないし、くしゃみも」
幸司(こうじ)「はぁっくしょん!」
真央(まお)「えっとぉ・・・お父さんだけホテルに泊まるのは、どう?」
千華(ちか)「ダメダメ~!幸司さん、今日はお休みで一日中一緒にいられる日なんだから~!」
真央(まお)「は?」
幸司(こうじ)「千華~♡ そうだな! ホテルに行くなら、真央だよな!」
真央(まお)(むぅ!?)
千華(ちか)「それも違う・・・かな?」
千華(ちか)「だって私、真央ちゃんとも離れたくないんだも~ん♪」
「・・・」
千華(ちか)「あ、ちょっと待ってて?」
真央(まお)「お父さんてば、私をホテルに、なんて酷くない?」
幸司(こうじ)「し、仕方ないだろ! ほら見ろ、この涙!」
幸司(こうじ)「ぶぇ~くしょん!」
千華(ちか)「真央ちゃんのお泊り先、決まったよぉ♪」
真央(まお)「え?」
千華(ちか)「お向かいの~、幼なじみの克人くんのお宅で~す!」
千華(ちか)「克人くんのお母さんに、快くOKもらえたの~!」
千華(ちか)「猫アレルギーの心配もないし♪」
千華(ちか)「妹の翠ちゃんも喜ぶって♪」
千華(ちか)「お向かいだから、すぐに会えるし♪」
千華(ちか)「幸司さん・・・私って凄くない?」
幸司(こうじ)「凄い凄い! さすが千華♡」
千華(ちか)「えへへ♡ 幸司さん♡」
幸司(こうじ)「千~華♡」
千華(ちか)「幸司さん♡」
幸司(こうじ)「千~華♡」
真央(まお)(・・・また始まった)
真央(まお)(・・・準備しよ)
〇一戸建て
真央(まお)(あのラブラブっぷり、慣れてるとはいえ、こっちが恥ずかしくなるよ)
真央(まお)(でも、ああいうの・・・羨ましい気持ちもあるんだよなぁ)
???「おい、おぬし」
???「入らぬのか?」
真央(まお)「え!? キミって」
翠(すい)「あ~! 真央ちゃん! 来てたならピンポンしてよ~♪」
真央(まお)「翠ちゃん♪」
翠(すい)「あ! 猫耳めちゃカワ~♪」
真央(まお)「あ、ははは」
翠(すい)「ママから話は聞いてるよ! 入って入って~♪」
翠(すい)「あ、ルミもいたんだ。 お帰り~♪」
ルミ(真央ヴィジョン)「うむ」
真央(まお)「・・・ルミ?」
ルミ(真央ヴィジョン)「なんじゃ?」
真央(まお)「克人の飼い猫の?」
ルミ(真央ヴィジョン)「そうじゃ」
真央(まお)「美少女じゃん!」
ルミ(真央ヴィジョン)「大声を出すな」
ルミ(真央ヴィジョン)「猫化した人間には、擬人化して見えるようじゃな」
真央(まお)「ほぇ~」
翠(すい)「ちょっと真央ちゃ~ん? 早く~こっち~」
真央(まお)「は~い」
〇シックなリビング
翠(すい)「ママ、買い物に出かけてるんだけど」
翠(すい)「私、友達と遊ぶ約束してて~」
翠(すい)「兄ちゃん、まだ寝てるけど適当に起こして留守番お願い! 真央ちゃん♪」
翠(すい)「じゃあ、よろしく~!」
真央(まお)「え!? ちょ! 翠ちゃん!?」
ルミ(真央ヴィジョン)「・・・あやつは平常運転じゃな」
ルミ(真央ヴィジョン)「克人の部屋に行くぞ」
真央(まお)「あ、うん」
〇学生の一人部屋
真央(まお)「克人~?」
真央(まお)「わぁぁ・・・」
ルミ(真央ヴィジョン)「これ、ボーっとするな」
真央(まお)(はっ、起こすんだった!)
真央(まお)「克人~! 起きなさぁい!」
克人(かつと)「へ!? なに? なに?」
克人(かつと)「ん? ・・・真央? どしたの、その猫耳」
克人(かつと)「なるほどなぁ、Nyandaか」
克人(かつと)「で、治るまでウチに? へー」
真央(まお)「よろしく」
真央(まお)「てか、いつまで寝てんの? もう昼すぎだよ?」
克人(かつと)「朝までゲームしてたから」
真央(まお)「か、髪の毛、寝ぐせだらけじゃん! も~!」
克人(かつと)「わ! なにす──」
真央(まお)「これでよし♪」
克人(かつと)「おお♪ すげー!」
真央(まお)「ホ、ホントだらしないんだからっ」
ルミ(真央ヴィジョン)「素直じゃないのぉ?」
真央(まお)(う・・・)
ルミ(真央ヴィジョン)「真央、見ろ♪」
ルミ(真央ヴィジョン)「克人~♡ 抱っこ~♡」
克人(かつと)「どうしたぁ? ルミ~♡ 抱っこか、よしよし♪」
真央(まお)(はうぅ、私もくっつきたい・・・)
ルミ(真央ヴィジョン)「にゃ!?」
克人(かつと)「ど、どーした!? 真央」
真央(まお)(か、身体が勝手に!)
真央(まお)「ち、ちょっとこの部屋寒くない!? だから! くっついたの!」
克人(かつと)「あ、ああ、ゴメン。暖房の温度上げるわ」
真央(まお)(こんな言い方したくないのに)
ルミ(真央ヴィジョン)「ホント、素直じゃないのぉ」
真央(まお)「へ?」
ルミ(真央ヴィジョン)「身体が勝手に動くのは、本能じゃ。猫化の特徴じゃよ」
ルミ(真央ヴィジョン)「心も本能に従った方が、楽じゃと思うがな~」
克人(かつと)「温度上げたよ」
真央(まお)「あ、ありがと・・・」
ルミ(真央ヴィジョン)「克人~♡ なでなでして~♡」
克人(かつと)「ルミ~♡ なでなでしてほしいの? よ~し♡」
真央(まお)(あ・・・あ~~)
ルミ(真央ヴィジョン)「にゃ・・・」
克人(かつと)(ちかっ)
克人(かつと)「ま、真央~!?」
真央(まお)「わ・・・私のほうがモフモフだし?」
克人(かつと)「それって、触ってもいいってこと?」
真央(まお)「触りたいなら、別に」
ルミ(真央ヴィジョン)「意地っ張りめ」
克人(かつと)「じゃあ・・・」
克人(かつと)「わっホント! モフモフ♪」
真央(まお)「と、当然でしょ!?」
真央(まお)(気持ちいいなぁ)
真央(まお)「(ジィー・・・)」
克人(かつと)(な、なんか、めっちゃ見られてる!?)
真央(まお)「(ジィー・・・)」
克人(かつと)「・・・真央?」
真央(まお)「はぅあ!」
真央(まお)「ち、ちちち違くて!!」
真央(まお)「猫化したら本能で勝手に身体が動いちゃうみたいで!」
克人(かつと)「・・・もしかして、真央って、俺のこと好き?」
真央(まお)「はひぃ!?」
克人(かつと)「だって真央、猫が好きな人に対してする行動ばかりしてるよ?」
克人(かつと)「なんか今日ずっと機嫌いいし♪」
真央(まお)「は、はぁ!? なに言ってんの!? 機嫌がいいのはルミでしょ!」
真央(まお)「ずーっとずーっと、うるさいくらいゴロゴロ言ってるじゃん!」
「・・・」
真央(まお)「・・・え?」
真央(まお)「・・・この音、私?」
「うん うむ」
真央(まお)「ひ・・・ひぇぇぇ!」
真央(まお)「私の気持ち、バレバレってこと?」
真央(まお)「ありえニャ~い!」
真央(まお)「いやぁぁ! 恥ずか死ぬ~!!」
克人(かつと)「ぷっ、可愛い♡」
克人(かつと)「真央、待てよ~」
ルミ「人間って難儀じゃの」
ルミ「素直が一番、じゃよ?」
可愛いスチル攻勢にすっかりやられました😍 笑
真央ちゃんの、デレながらもツンとした態度がまた猫っぽいですね!😆
まさか本物のゴロゴロ音まで聴けるとは…癒されますねぇ✨
真央ちゃんのご両親の激甘っぷりも素敵でした 笑
にゃ、にゃんて素敵な猫ウィルスにゃんだ🐾
スチルのウィルスそのものも猫だし、ネコミミにもなれるし、猫が擬人化してるように視える!
しかも猫と話せるようになるので素晴らしいウィルスですね✨
猫のボイスも喉を鳴らす音も違和感なくて良かったです!
最初から最後まで、てぇてぇストーリーで面白かったです♪
凄く楽しげな家族(?)ですねw
こんな日常が自分も欲しいですw
所で猫耳キャラはどこに居たのでしょうか?
探してみましたが見つからず……
教えてくださると幸いです