Original創作story

Helen

チャプター3 「行方」(脚本)

Original創作story

Helen

今すぐ読む

Original創作story
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇殺風景な部屋
  ────???、P.m.11
???「──────」
???「申し訳ありません、少し手こずりまして魔導師特殊部隊1人の捕虜に失敗致しました・・・」
???「あら!まさか貴方が失敗してしまうなんて! ふふ、堕ちたものですわね♪」
???「────────?」
???「・・・失礼しましたわ、取り乱しましたの」
???「私の方は1人の拘束に成功致しましたわ どうやらサブサポートの1人だったようで」
???「────」
???「かしこまりましたの!」
???「ん゙ぅ・・・ッ!」
???「────────」
???「承知しました、すぐに開始致します」
「・・・ッ!?ん゙ん゙ん゙ぅ゙!!!!」
???「あらあら〜取り掛かることがお早いこと〜♪」
???「ふふ、さて・・・ 私のお次の任務は何をすれば良いんですの?」
???「──────────────」
???「・・・・・・それは・・・」
???「────────?」
???「・・・承知しましたの ですが、そればかりは私の自己判断で退かせて頂きますわ」
???「──────」
???「Yes sir. 良き報告をお楽しみにお待ち下さいな」

〇研究所の中
瑠衣「・・・・・・────────」
瑠衣「────・・・・・・──────」
TERA「・・・瑠衣」
瑠衣「・・・どうしたの?」
TERA「・・・あの人は?」
TERA「青髪の・・・男性・・・」
瑠衣「そういえば昨日から帰ってきてない様ね 遅ければ連絡するとは聞いていたのだけど」
瑠衣「何か彼に用事があるの?」
TERA「・・・嫌な・・・誤動作を起こしたから・・・」
TERA「・・・今まで・・・こんな事無かったから・・・怖くて・・・」
瑠衣「そう・・・大丈夫よ、私を信じて 大丈夫、きっとすぐに戻ってくる」
TERA「・・・本当?」
瑠衣「えぇ、本当よ もし不安なら搭載している生命感知センサーを使ってみて」
TERA「・・・分かった」
TERA「・・・・・・生命感知センサー、作動」
TERA「対象──サブサポート所属、青髪の男性」
TERA「GPS──不可、細胞──不可、血液型──可、位置情報を収集します」
TERA「・・・・・・・・・・・・」
TERA「・・・・・・」
TERA「痕跡・・・・・・あった・・・・・・ ・・・けど・・・・・・・・・」
TERA「・・・・・・その先が・・・・・・・・・ 無い・・・?」

〇施設の展望台
  ────展望台・P.m.20
キル「・・・・・・・・・」
キル「・・・余裕を持って残り半年、ってところか」
キル「・・・時間が無いな」
ヒーズ「何ゴニョゴニョ言ってんの?」
キル「ヒーズ?どうしてここに?」
ヒーズ「ちょいちょい、今はあたしが質問してたんだけどー?」
キル「あ、あぁ・・・」
キル「ごめんごめん、先にヒーズの質問に答えないとだな」
キル「・・・少しな、俺がこうやって活動できる時間を考えてたんだ」
ヒーズ「あぁ・・・そうか お前が活動再開した時が3月だもんな 時の流れは早いもんだ、本当に」
キル「ははっ、本当、早いよな あっという間に今日が来た、今までの出来事が昨日の様に思い出せるくらいだ」
ヒーズ「あははっ キルにとってはそうだな」
キル「──で?僕の質問には答えてくれないのか?」
ヒーズ「そうだったな 今は丁度仕事終わりだよ」
キル「そうなのか? あの内容は長期任務になりそうだけど・・・」
ヒーズ「思いのほか活発的に動いていたから すぐに情報をある程度集める事が出来たんだ」
キル「なるほどな、向こうも準備しているって感じか」
ヒーズ「分からない でも何かしようとしているのは確かだ」
キル「動かれるなら、せめて僕がこうして起きている間にして欲しいな」
ヒーズ「キルの「体質」は厄介極まりないからな」
ヒーズ「キルが起きてれば百人力だ」
キル「そこまで使い勝手の良いものでもないよ それにそれを言うなら」
キル「ヒーズの「体質」だって強力な力だ」
ヒーズ「あたしの事は褒めなくても別に良いよ」
ヒーズ「じゃ、あたしは先に報告に行ってるよ」
キル「あぁ、俺はもう少し街の様子を見てから報告に向かうとするよ」

〇研究所の中
瑠衣「・・・・・・あら、少し雰囲気変わった?」
キル「はは、まさか 過去も今もいつも通り変わっていないつもりだ」
瑠衣「あら、そうなの で、報告しに来たんでしょ?」
キル「あぁ、これ見てくれ」
瑠衣「・・・思った以上に数が多い上に範囲もデカい・・・」
キル「・・・あいつらから聞いたが、これが一斉に始まるとなると俺らでも全市民を守る事は不可能だ」
瑠衣「・・・そうね、何か策を考えなければ──」
TERA「・・・!」
キル「・・・ん?あぁこの子が噂の?」
瑠衣「えぇ、そうだけど・・・どうしたの?TERA」
TERA「・・・・・・ううん・・・ 人違い・・・・・・だった・・・」
キル「人違い・・・?」
瑠衣「TERAに親しくしてくれたサブサポートの1人が居たんだけど、昨日から連絡が取れなくてね」
TERA「・・・・・・痕跡が・・・・・・無くなってる・・・・・・巻き込まれた・・・かも・・・」
キル「・・・・・・なるほど、それなら捜索に打ってつけの子に任せようか」
瑠衣「ちょっと、配置員じゃないでしょうね? 配置員を勝手に動かす事は私でも許さないわよ?」
キル「配置員じゃない、予備員に居る1人だ」

〇広いベランダ
ノイズ「『明日サブサポート員の捜索を手伝ってくれ』」
ノイズ「・・・・・・・・・」
ノイズ「・・・なんでこういう面倒な事はスマホで知らせてくる訳・・・?」
ノイズ「意味わっかんない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「・・・・・・ど、どうしたの・・・? 何か・・・・・・あった・・・?」
ノイズ「あ・・・っ」
ノイズ「な、何でもないですの〜!!」
ノイズ「はぁ・・・・・・どの道、受ける他無いよなぁ〜・・・」
ノイズ「・・・チッ、こっちだってアイドルって仕事があんのよ」
ノイズ「明日、研究所に向かう事になったから明日の仕事は来週に先延ばしか全部パスしちゃって!」
「ぇえ!?そんな急に!!」
ノイズ「頼んだわよ」

〇研究所の中
  ──────翌日。
ノイズ「来たわよ」
瑠衣「この子が予備員の・・・?」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

ページTOPへ