my day(脚本)
〇一人部屋
今野 真河「・・・・・・・・・・・・」
今野 真河(今日は木曜日か・・・携帯でもみるか)
今野 真河「今日も遅くなる、晩御飯代1000円置いてあるから好きなもの食べてね。あと朝飯は作ってあるからチンして食べてね。母より」
今野 真河(いつも通りね・・・支度して行くか)
私の父は海外へ出張に行ってて、母も大手会社の社長でいつも働きづめ。お金には困ってないが、何だかそれが辛かった。
今野 真河「・・・・・・・・・」
〇黒
〇おしゃれなリビングダイニング
今野 真河「ご馳走様・・・・・・」
今野 真河「さて片付けて行くか」
〇飾りの多い玄関
今野 真河「・・・・・・・・・・・・」
今野 真河(家族旅行したの何年前だろう・・・・・・ てか何考えてるんだろう私・・・・・・)
今野 真河(それより行かなきゃ)
〇学校の校舎
今野 真河(いつも通り学校に着いた・・・・・・)
夢岸 未来「おはよう真河ちゃん」
今野 真河「おはよう未来ちゃん」
???「オハヨーゴザイマスデース ミライ&マカ」
夢岸 未来「サニーおはよう!!」
今野 真河「おはよう」
サニー「キョウモグレイトなイチニチをタノシミマショー」
今野 真河「そうね」
別に私には友達がいないわけではなかった。幼馴染みの未来ちゃんと、高校から仲良くなったサニー。この三人で楽しくやってる。
〇教室
佐藤 進「こないだやった社会の小テストを返すぞ」
「えー」
佐藤 進「相川ー」
「はーい」
〇教室
佐藤 進「今野ー」
今野 真河「はーい」
佐藤 進「今回は74点だ 次も頑張れよ」
今野 真河「はーい」
〇学校の廊下
夢岸 未来「社会の小テストどうだった?」
今野 真河「私は74点だったよ」
夢岸 未来「いいなぁー私なんか32点だったのよー」
今野 真河「あらら」
私は別に頭は決して悪くはなく普通って感じだった。だが何かがいつも引っかかっていた。
サニー「ヘーイオフタリサンタチ」
サニー「キョウカラオケイキマセンカ?」
今野 真河「いいわね」
夢岸 未来「サンセー」
〇カラオケボックス
「てんごーくじゃなくてもーらくえーんじゃなくてもー」
こんな感じで毎日放課後遊んでいた。
これで空っぽの何かを埋めていた。
この時が一番好きな時間だ
「かぜにーなりーたい」
〇繁華な通り
夢岸 未来「楽しかったー」
今野 真河「そうね」
サニー「モウヨルデース」
夢岸 未来「明日も学校だしもう帰るわね」
サニー「ワタシモデース」
夢岸 未来「またね」
サニー「バイバイデース」
今野 真河「二人ともまたね」
今野 真河「・・・・・・・・・・・・」
今野 真河「・・・・・・・・・・・・」
今野 真河(コンビニに寄って帰るか・・・・・・)
二人が帰るといつもこんな感じだった
何かがぽっかり穴が空いて何もできないような感覚だった。
〇コンビニの店内
今野 真河(・・・・・・・・・・・・)
今野 真河(何も食べたくないな・・・・・・)
???「アラ? マカサン?」
サニー「コマッテマシタケドダイジョウブデスカ?」
今野 真河「サニーさん・・・」
今野 真河「大丈夫だよ。ちょっと夕食何食べようか迷っていただけ」
サニー「オウーソウデシタカ」
今野 真河「ははは」
正直なんでここで言わなかったんだろう。
ここで言えば辛い思いもなかっただろうにこれも何回目だろう。もう後悔しかなっかた。
私の・・・バカ・・・
〇飾りの多い玄関
〇飾りの多い玄関
今野 真河「ただいま・・・・・・」
今野 真河「・・・・・・・・・・・・」
〇飾りの多い玄関
今野 真河「ママー ただいまー」
「おかえり真河。 お腹空いたでしょ? おやつにホットケーキ焼いたわよー」
今野 真河「わーいありがとうママー」
〇飾りの多い玄関
今野 真河「・・・・・・・・・」
何だか昔を思い出した。
今野 真河「ママ・・・・・・」
今野 真河「何考えてるんだろう。ママは仕事で忙しいから仕方ないのよ」
今野 真河「飯を食べるか」
〇一人部屋
今野 真河「・・・・・・・・・」
今野 真河(今日も1日が終わったか・・・・・・・・)
今野 真河(私は一体何をやってたんだろう・・・・・・)
この座ぞの虚無感が毎晩私を襲っていた。
正直1日の中で一番辛い時間だった。
何なら全てがどうでもよくなった・・・
今野 真河(毎晩私は一人・・・いつになったら帰ってくるの・・・ママ・・・・・・)
今野 真河(何も考えても無駄だ・・・早く寝よ・・・)
〇黒
こんな感じで私の1日が終わった。
これが普通の生活なのか?これが当たり前なのか?正直私には分からない・・・
誰か答えを教えて・・・
この年頃は特に、家族が毎日一緒にいても友人が沢山いても心にポッカリ穴が開いたような時間を感じやすい人が多いと思います。そしてそれは大人になって新しい家族を持っても続くことがありますよ。人生とはそういうものだと思うしかないかな。
今の生活に満足していない部分はあっても、生活に困ることもなく過ごせることは幸せなんだと思います。
ただ、昔のように素直に甘えることが出来なくなったことが成長ってことかな?
下を見ればきりがないけれど、経済的に恵まれていることと、家族の愛情を感じられないということは、その精神バランスを保つためには上手く差し引きできないですね。状況はかわらないとすれば、自身でその居心地の悪さを改善するしかないかもしれませんね。