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〇古い倉庫の中
森くん「いるんだろ~」
森くん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
森くん「出てこねーならよー」
森くん「俺の必殺技」
森くん「神七位階最上位魔巧遠隔支配型魔法 「ハート・エビル」」
森くん「で、 お前が死を予感するよりも先に 死に至らしめてやろう」
???「神七位階上位魔防自己防衛型魔法 「プロテクト・ガーター」」
???「を、 展開しておりますので 私の第四神鋼精神には到達しません」
森くん「神鋼使いと申すのか、女?」
???「はい、森 唯人さん 十八神官の一人、神鋼神官の位を持つ アシュベーテの娘」
アニス「アニス、とでも名乗りましょうか」
アニス「ちなみに この様子はミア三柱大司様方々の 傍受を受けております」
森くん「そうか・・・・・・ 計画は着々と進んでいたか」
森くん「私を殺しに来たのだろ、神鋼使いの娘」
アニス「はい、ミア三柱大司様の命を受けております」
森くん「それは理解している。 しかし、神鋼使いの娘・・・・・・」
森くん「私を殺せると思っているのか?」
アニス「いいえ、思いません 最上級魔法を会得しておらず 神鋼を使えど恐らく瞬殺でしょう」
アニス「勝利する妄想すら 自身の深層意識が拒否するほどです」
森くん「ならば何故、私の前に立っている? 何故、お前は私の視角に入っている?」
アニス「それは森さんが出て来いと 言われましたから、出て参ったわけで すでに、お忘れですか?」
森くん「違うな・・・・・・ちがうちがう」
森くん「私はお前を不憫だと思っているのだ 同情を、している」
森くん「容易に想像できるぞ、お前の状況」
アニス「っ・・・・・・」
森くん「私ではなく アニスが殺されるのではないか?」
アニス「その、通りです」
森くん「神官の子供は最上位を会得できなければ 殺される」
森くん「寿命が長いからこそ、良血を保つための 神々自身に課される天命なのだ」
森くん「それでアニスは 私に助けを乞おうと降臨したのだな」
アニス「そうです 私は最上級魔法を習得できぬまま 死刑の日を迎えようとしていました」
アニス「しかし、頓挫していたある計画を耳にし 私が名乗りを上げたのです」
アニス「森さんも知っている通り 降臨には多くの手続きを得て 行われるのですが・・・・・・」
アニス「幸いと言ってよいのか・・・・・・ このような身の上 難なく降臨したわけです」
森くん「うん、アニスは私に殺される 予定だった、訳だな」
アニス「左様です ですから・・・・・・え?」
森くん「もう何も言わなくていい 結論はただ一つ」
森くん「我々を追う天からの使いが来るまでに アニスは最上級魔法を覚えろ」
アニス「待ってください 今は傍受を受けていて」
森くん「大丈夫」
森くん「まかせろ!」
森くん「我が父、ミア! 錆びた鎖に縛られた腐れ脳を卑下しろ!」
森くん「成長には時間が必要だ 神にも人間にも違いがあって 秀才の尺度で比べるのは全く間違っている」
森くん「私はそれを この人間の下界で学んだぞ!」
アニス「途中で傍受が切断されてました」
森くん「ならば行くぞ!」
アニス「どこに行かれるのですか!」
森くん「秀才の領域だ・・・・・・」

コメント

  • 彼の存在が気になります、何だか不思議な存在ですね、、、ストーリーも楽しく読ませて頂きましたが、彼の今後が気になります、どうなるのでしょう。

  • 森くんの正体というか、何をしようとしているのかすごく気になりました。
    見たところ普通の少年のようですが違う気がしますし。
    これから二人どうなるのか楽しみです。

  • 森くんって何者なの?神様の使い?それとも悪魔の使い?正体が分からず気になってしまいました。この先の展開を見てみたいと思います。

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