高嶺の花の髪飾

マシュウ

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高嶺の花の髪飾

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高嶺の花の髪飾
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〇教室
佐久間 誠「好きです! 付き合ってください!」
髪飾 南「・・・・・・えっと?」
佐久間 誠「好きです。付き合ってください」
髪飾 南「うん、それはわかった。私が言いたいのはそう言うことじゃなくて・・・・・・」
髪飾 南「私と佐久間くんは、一回も私と話したことないよね」
佐久間 誠「うん」
髪飾 南「確かに、私、告白されること多いけど、入学直後はなかったなぁ」
佐久間 誠「え、本当に?」
髪飾 南「当然でしょ・・・・・・」
髪飾 南「そもそも、学生は恋愛より学業優先じゃない?」
佐久間 誠「オッシャルトオリデス・・・・・・」
髪飾 南「それで、どうして私のこと好きになったの?」
佐久間 誠「一目惚れ」
髪飾 南「そ、即答・・・・・・」
髪飾 南「じゃあ、私のどこが好きなの?」
佐久間 誠「全部」
髪飾 南「そ、そう。ぐ、具体的には?」
佐久間 誠「顔がいいのと、運動ができて、頭がいいこと」
髪飾 南「そう・・・・・・」
髪飾 南「気持ちはありがたいのだけどね・・・・・・」
髪飾 南「ごめんなさい」
髪飾 南「今は誰とも付き合うつもりないの」
髪飾 南「今のうちから受験の準備したいし」
佐久間 誠「そ、そんな・・・・・・」
髪飾 南「ごめんなさい。じゃあ、私はこれで・・・・・・」
佐久間 誠「あ、待って!」
佐久間 誠「俺、絶対諦めないから!」
髪飾 南「・・・・・・」
髪飾 南「そう。では、また」
佐久間 誠「・・・・・・」
同級生A「あちゃ~、振られたね」
同級生B「そりゃあ、当然だよ」
同級生C「でも、よかったわ」
同級生C「俺、髪飾いいなぁと思ってたから」
同級生A「だな。お陰様で恥じかかなくてすんだわ」
同級生B「まあ、佐久間は可哀想だけどなwww」
一同「アハハwwwwwwwww」

〇整頓された部屋(ハット、靴無し)
佐久間 誠「はぁ、疲れた」
髪飾 南「おかえり、遅かったじゃない」
佐久間 誠「なんだ、その新婚みたいなセリフ」
佐久間 誠「てか、なんでいる」
髪飾 南「決まっているじゃない」
髪飾 南「恋人だからよ」
佐久間 誠「へいへい」
佐久間 誠「・・・・・・なあ、思うだけど」
佐久間 誠「俺たちが付き合ってる、て話せばいいと思うのだが」
佐久間 誠「わざわざこれやる必要ある?」
髪飾 南「あるわよ」
髪飾 南「だって、私は高嶺の花よ」
髪飾 南「彼氏がいたら人気がでないじゃない」
佐久間 誠「はいはい、ブランド名「高嶺の花」さん」
髪飾 南「なによ! 別にいいでしょ!」
髪飾 南「私はそういう戦略で売っていくということよ!」
髪飾 南「セルフプロデュースと、セルフプロデュース!」
佐久間 誠「そのために、俺は初日から突撃して死んだ兵士役をしなくちゃならんとは・・・・・・」
髪飾 南「そしてさらっと、付き合う気がないと明かす」
髪飾 南「そうすれば、告白してくる馬鹿はぐんと減るという算段」
髪飾 南「完璧でしょ?」
佐久間 誠「ソウデスネ、ハイ」
髪飾 南「ちょっと! 真面目に返事しなさいよ!」
髪飾 南「じゃあ、あなたは私が告白されても平気なの?」
佐久間 誠「そりゃあ、困る」
佐久間 誠「南は俺の彼女だ」
佐久間 誠「正直、高嶺の花として男たちに見られていることさえ、我慢ならない」
髪飾 南「あら? 意外と嫉妬深いのね」
佐久間 誠「だが、南に振られた可哀想な奴とも思われたくない」
髪飾 南「・・・・・・複雑ね。男のプライドというやつかしら」
佐久間 誠「だから、告白は思いのままぶつけた」
髪飾 南「ちょ、ちょっと! 思い出させないで!」
髪飾 南「しょ、正直、演技でも恥ずかしかったんだから・・・・・・」
佐久間 誠「俺も恥ずかしかった」
髪飾 南「・・・・・・本当に、あの時と変わらないんだから」
髪飾 南「いきなり告白してきて、それを毎日、毎日・・・・・・」
佐久間 誠「俺も本気だったから」
佐久間 誠「でも、まさかOKが出るなんて」
髪飾 南「・・・・・・根気負けしたのよ」
髪飾 南「めんどくさいし、付き合うかみたいな」
佐久間 誠「ひどい!?」
髪飾 南「だけど、付き合ってあなたを知って・・・・・・」
髪飾 南「・・・・・・本当に好きになった」
佐久間 誠「・・・・・・」
髪飾 南「あなたが私をこんなにしたんだから」
髪飾 南「ちゃんと、責任取りなさい・・・・・・」
佐久間 誠「・・・・・・」
佐久間 誠「わかってるよ」
佐久間 誠「だから今日芝居をしたわけだから」
髪飾 南「・・・・・・そう。わかってるならいいのよ」
佐久間 誠「あ、そういえば」
佐久間 誠「最後、俺のセリフ必要か?」
佐久間 誠「絶対に諦めないて、やつ」
髪飾 南「・・・・・・」
髪飾 南「それは・・・・・・」
髪飾 南「そう言えば、あなたはまだ私を好きだと思って・・・・・・」
髪飾 南「他の女子からの告白、へ、減るでしょ?」
髪飾 南「か、勘違いしないで!」
髪飾 南「別に私はあなたが告白されようが・・・・・・」
佐久間 誠「・・・・・・!」
佐久間 誠「なあ、南」
髪飾 南「なによ?」
佐久間 誠「あの告白、足らなかったわ」
佐久間 誠「顔がいいのと、運動ができて、頭がいいことて、言ったけど」
佐久間 誠「俺はそうやって少し独占欲が強いとことか、可愛くて好きだぞ」
髪飾 南「・・・・・・!」
髪飾 南「も、もう!」
髪飾 南「・・・・・・バカ」

コメント

  • 恋人同士なのに彼女の高嶺の花を維持向上する為に彼の犠牲が必要なんだ。何だか彼が可哀想だな。彼も別の女性から告白があったら彼女はどうするんでしょうか?

  • 女の子のちょっとした独占欲ってかわいいなぁと思いました。
    他の人からの告白避けって名目ですが、ちゃんと彼の女避けもしてるあたりが好きです。

  • かわいらしいカップルでした!告白に失敗して同級生にからかわれるパターンかと思いきや勝ち組だったとは。
    この二人の邪魔は誰にもできませんね!

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