エピソード1 「裏側の世界」(脚本)
〇明るいリビング
響「はぁ・・・親は離婚するし私一人だし・・・」
響「最悪・・・」
響「あれっ? こんなとこに鏡あったっけ?」
〇黒
「うわぁぁぁっ!」
???「・・・・・・!」
???「大丈夫・・・?」
〇女性の部屋
響「・・・・・・」
響「ハッ!」
響「・・・」
響「ここは・・・?」
カヨ「良かった・・・ 目が覚めましたか?」
カヨ「あなた・・・倒れてたから 家に連れてきたんです」
響(そういえば私・・・ 鏡に触ったらクラっとなって・・・)
響「グウゥゥぅぅ」
カヨ「そうだよね・・・ お腹空いてますよね・・・ ご飯食べましょう」
カヨ「こっちです」
〇おしゃれなリビングダイニング
カヨ「さあ! 召し上がってください!」
響(これ・・・ なに・・・? でも食べるしか・・・ない!)
ぱくっ
響「んっっ!!!」
響「うま〜〜〜いっ♥」
カヨ「良かったです そういえば・・・ まだ名乗っていませんでしたね」
カヨ「わたしはカヨです あなたは?」
響「私は響」
カヨ「ヒビキ? 聞いたことない感じですね・・・」
カヨ「ところで・・・ なんであんなところで倒れてたんですか?」
響は鏡のことを話した
カヨ「ん〜 聞いたことないな・・・」
カヨ「リウ〜 ちょっとこっち来てくださ〜い」
リウ「なんだよ〜! 今いそがしいって言ったじゃん!」
リウ「ん! 誰だよそいつ!」
カヨ「さっき言ったじゃないですか! 倒れてた子ですよ!」
カヨ「ヒビキ! この人はリウです わたしとシェアハウスしてます」
リウ「お前ヒビキっていうのか なんか・・・変わってるな!」
響「変わってるってなにさ!」
カヨ「まあまあ・・・ ヒビキ、リウにも聞かせてあげて?」
響は鏡のことを話した
リウ「うーん・・・ どこかで聞いたことがあるような・・・」
響「ほんとに!?」
リウ「とりあえず俺の部屋へ来てくれ なにか分かるかもしれない」
〇学生の一人部屋
リウ「たしか・・・ ばあちゃんに貰った本があったはず・・・ どこだ?」
カヨ「うへぇ・・・ こんなに散らかって・・・」
響「なんていうか・・・ 予想通りっていうか・・・」
「あったーーー!!!!」
カヨ「魔導書・・・?」
響「怪しげな・・・」
リウ「と、とりあえず読んでみるぞ!」
〇古い本
大昔
神々が世界を創った
そこは生命に溢れ
様々な生物や
人が生み出された
人々は神々に与えられた力を
生まれつきもっており
幸せに暮らしていた
しかし人々は
日ごとに
この世界に不満を持つようになった
そこで
人々は神に願い
世界の裏側にもう1つ
世界を創らせた
そして
裏側の世界に
人々や生物が移っていった
しかし裏の世界に移った人は
神に与えられし力を
代償として失ってしまった
神々は
裏側の世界への入り口を封じ
人々は元の世界と裏の世界の
行き来ができなくなった
〇学生の一人部屋
響「私は裏の世界から来たってこと・・・?」
カヨ「出入り口は封じられたのよね・・・ なんでヒビキは入って来られたんでしょう」
リウ「・・・・・・??!?」
リウ「お前ら分かったの・・・??」
リウ「全然わかんないんだけど・・・ まって・・・・・・え?」
響「ていうか・・・ 神から与えられた力って何?」
カヨ「そっか、ヒビキ知らないのか。 こっちの人は生まれつき持っていて みんな違うんです」
カヨ「例えば・・・ 私は霊感がすごくて、幽霊が見えます」
響「えっ・・・・・・ 幽霊見えるの・・・?」
カヨ「はい! ヒビキの横にも・・・」
響「いやいやいやいや もういいよ! もう言わないでっ!」
リウ「いや待ってよ! 無視すんなって!」
響「みんな持ってるってことは・・・ リウもあるの?」
リウ「無視すんなって!」
カヨ「ごめんごめん」
カヨ「リウの力はまだ分からないんですよ・・・」
リウ「力の発現には個人差があるんだとよ」
響「へ〜・・・」
リウ「それより・・・ ヒビキ、家に帰れんのか?」
カヨ「出入り口を探さないとだめですよね」
リウ「とりあえず・・・ 元の所へ帰れるまで この家にいればいいんじゃないか?」
カヨ「わたし達はいいですけど・・・ ヒビキはここにいていいんですか?」
響「私は・・・」
響「帰っても誰もいないし・・・ ここにいていいなら居させてくれたら・・・ 嬉しいな」
リウ「決定だな! 帰り方はみんなで探そう!」
カヨ「見つかるまでここで一緒に過ごしましょう!」
響「2人共・・・」
響「ありがとう」
カヨ「さっ ヒビキ、コッチです お部屋を案内しましょう」
響「うん!今行く!」
リウ「カヨ・・・ 楽しそうだな」
リウ「いつも男と2人きりだから ヒビキが来てくれて嬉しいんだろうな」
響「うん・・・良かったよ 私もここに来れて」
リウ(・・・ちょっと可愛い・・・)
〇簡素な部屋
カヨ「ここがヒビキのへやでーす!」
響「結構ひろーい ありがとう!」
カヨ「まだベッドしかないんだけどねぇ・・・」
響「大丈夫だよ 私、家具は自分で買うし」
カヨ「わたしたちもフォローしますからね」
カヨ「でも・・・」
カヨ「やっぱり学校とか行かないとですよね」
カヨ「実は3日後わたしとリウが行く予定の高校の入学式があるんです!」
カヨ「ヒビキも一緒に行きましょう!」
響「高校行けるの!? こんなにいきなりで大丈夫かな?」
カヨ「これ制服です! 着てみて!」
響「すごいかわいい!」
響「ほんとありがとう!」
カヨ「めっちゃかわいいです! 似合う!」
〇部屋の前
リウ(あいつも同じ学校いくのか・・・!?)
おばあちゃんの本を手掛かりに、3人がまとまっていく道筋がみえたようですごくわくわくします。響に関する謎をときながら、3人の関係がどう変化するのか楽しみです。