大谷加古の憂鬱(脚本)
〇高い屋上
これは──二つの顔を持つ男達の日常──
あっ、BLあるんで気をつけてください~
──では、早速彼らの生活を見ていこう──
〇学園内のベンチ
女子達「キャアアアアアアアアアア!!」
女子A「今日もあの王子様は素敵だわ~!」
王谷加古「ああ、皆さんおはよう御座います」
王谷加古、高校三年生。現生徒会長である上、その美しい容姿のため、男女どちらからも『王子』と呼ばれている。
そんな彼の裏の顔は・・・
〇テーブル席
王谷加古「うう・・・もう嫌だ・・・。女の子ほんと怖い・・・」
古賀美海「あっはっはっ!相変わらずの女嫌いだなぁ王谷ぃ!」
王谷加古「・・・古賀ぁ~助けて・・・」
そう、この男、女性恐怖症なのだ!!!
度重なるストーカー!!
バレンタインの大量のチョコレートの中に入っている髪!爪!血!
そんなことが度重なり、女性恐怖症はどんどん進行していったのだ!!!
古賀美海「お前よく『王子』なんて呼ばれてて女嫌いでいられんな~」
王谷加古「・・・王子だからだよ・・・」
古賀美海「ハハッ、笑わせてくれるぜ。 あんな爽やかな笑顔で愛想振りまいて、よく言うよ」
王谷加古「学校はなんか・・・スイッチ入るんだよ・・・。 でも・・・怖いもんは・・・怖い・・・」
古賀美海「ま、何にせよ頑張れよ。王子サマ」
王谷加古「うう・・・」
一人目──大谷加古。