紅の華と青い風

にーな

エピソード7(脚本)

紅の華と青い風

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紅の華と青い風
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〇荒廃したセンター街
陽菜乃「・・・・・・ねぇ、静か過ぎない」
青蘭「うん。何時もならとっくに現れてる・・・・・・なのに、気配がない」
陽菜乃「此処に潜んでいる人喰いが居なくなったのかしら?」
青蘭「・・・・・・そもそも、此処に潜んでいた理由も分からないし」
青蘭「・・・・・・!」
陽菜乃「青蘭?どうしたの?」
青蘭「何か用?」
陽菜乃「お前は・・・・・・!!」
陽菜乃「青蘭!!」
  青蘭と男の右腕がぶつかる。男の片腕は剣に変わっていた。
陽菜乃「まさか・・・・・・武器なの!?」
???「・・・・・・元、だ。私は武器である事を止めた。お前達の武器では無い」
陽菜乃「・・・・・・関係ない。お前は斬る!!」
  何度もぶつかり合う青蘭と男。
???「青蘭、というのか」
青蘭「・・・・・・・・・・・・」
???「何故、武器であり続ける。花の名を持つお前なら・・・・・・」
陽菜乃「無駄なお喋りを・・・・・・」
陽菜乃「能力解放“鎌鼬”!!」
陽菜乃「!?」
  放たれた風の斬撃は、男の背後より現れた氷より防がれた。
???「・・・・・・驚いたな」
  氷で防ぎ切れなかった風の刃が、男の右目を切る。
青蘭(今の氷・・・・・・まさか)
陽菜乃「よりによって、お前も氷の能力なのか」
???「・・・・・・さてな」
  憎しみの表情で男を見る陽菜乃。それに対し、冷たく見返す男。
???「お前、真理亜の・・・・・・」
陽菜乃「っ」
  氷の壁が二人の間に割り込んだ。それにより、陽菜乃は咄嗟に距離を取った。
陽菜乃「能力解放・・・・・・!!」
青蘭「・・・・・・・・・・・・」
陽菜乃「青蘭!!」
青蘭「・・・・・・今、使おうとしたの奥義だよね」
陽菜乃「だから!?」
青蘭「今のヒナじゃ扱えない。死ぬよ」
陽菜乃「・・・・・・!」
青蘭「無駄死にする。それでいいの?」
陽菜乃「・・・・・・・・・・・・っ・・・・・・」
「近々、変わる時が来る。お前もよく考えておけ」
青蘭「・・・・・・・・・・・・無駄だね」
陽菜乃「・・・・・・戻るわよ」
青蘭「・・・・・・分かった」

〇豪華な社長室
リーダー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
青蘭「失礼します」
リーダー「陽菜乃は」
青蘭「指示通り部屋で休ませてます」
リーダー「そうか・・・・・・奴と接触したらしいな」
青蘭「奴?やっぱり知ってる人?・・・なんですか」
リーダー「無理に使わなくてもいい。奴は・・・・・・」

〇可愛らしい部屋
陽菜乃「まだ、私じゃ駄目なの・・・・・・!?まだ貴方の仇は取れないの!?」
陽菜乃「どうしたら、強くなれるの?」
陽菜乃「私は・・・・・・・・・・・・」

〇豪華な社長室
青蘭「へえ・・・・・・成る程」
リーダー「・・・・・・単刀直入に聞く」
青蘭「ん?」
リーダー「お前達武器は何を知っている」
青蘭「何を?」
リーダー「今、武器達の間である噂が囁かれているらしいな」
青蘭「・・・・・・それ、聞く相手間違ってるよ」
リーダー「何?」
青蘭「俺は其処まで興味ない。どちらだろうと関係ない。俺はヒナの武器だから」
リーダー「・・・・・・・・・・・・その言葉、違う事はないな?」
青蘭「ない」
リーダー「・・・・・・下がっていい」
青蘭「はい」
リーダー「武器の考えは分からんな」

〇可愛らしい部屋
青蘭「・・・・・・ヒナ?泣いたの?」
青蘭「・・・・・・泣かせてごめんね・・・・・・従わなくてごめんね」
青蘭「何だろう、これ。ヒナが死ぬの嫌だな」
陽菜乃「・・・・・・ん・・・・・・」
陽菜乃「・・・・・・ぅん」
陽菜乃「あれ・・・・・・だれか・・・・・・いた?」
青蘭「ヒナノ?起きた?」
陽菜乃「ぇ、ええ、起きたわ。入っていいわよ」
青蘭「今日は仕事も学業も休めって」
陽菜乃「・・・・・・そう」
青蘭「それだけ。じゃあ」
陽菜乃「・・・・・・珍しい・・・・・・私を気遣ってる?」
陽菜乃「まさかね。早く、彼をもっと扱える様にならないと」

〇廊下の曲がり角
青蘭「・・・・・・何か苦しい」
青蘭「・・・・・・こんなの、何がいいの。兄貴」
青蘭「苦しいなら、要らないよ。心なんて」

〇山中の川
黄花「・・・・・・呼び出しの理由は、分かるわね」
黄花「彼が告げたらしいわ。もうすぐ変わるって」
紫葉「という事は・・・・・・」
梨沙「ついに、あの日が来るんだ」
黄花「そう。私達も選ばないと」

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