グッドジェネレーション

アシッドジャム

エピソード5 Good adolescence(脚本)

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〇古いアパートの一室
  乙女川翼はアパートで先週買った数字選択式の宝くじが当選していないか確認していた
乙女川 翼(どうせ当たってないんだろうな〜)
乙女川 翼「え!マジかよ」
乙女川 翼「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!! 当たってる!!!!!!!!」
乙女川 翼「やべー!やべー!やべー!!!!! 俺どうする!俺どうする!」
乙女川 翼「よし落ち着け俺! まずは当選金の確認だ」
乙女川 翼「ああ? 35円だと・・・」
乙女川 翼「一等当選金が35円ってどういうことだよ?」
乙女川 翼「一等当選者数・・・5632806人 ありえねぇ」
乙女川 翼「560万人以上の奴が同じ数字を選んだってことかよ・・・? そんなことあり得るのか?」
乙女川 翼「くそ! さっきからうるせーな!?」
乙女川 翼(そういえば俺は何で宝くじなんか買ったんだ?)
乙女川 翼(先週、たしかライブの後に打ち上げに行って、そこで知り合った女の家に行って)
乙女川 翼(名前なんだっけな、 結局酔っ払いすぎて二人とも寝ちまって)
乙女川 翼(夜中に一回便所に行きたくて起きて)

〇けばけばしい部屋
乙女川 翼(よく寝てやがるな)
乙女川 翼(ん? なんだろうなこの音? どっから出てんだ?)
?「にー       はち」
乙女川 翼「ん?寝言か?」
?「2 8 10 13 27 30」
乙女川 翼(数字?)

〇古いアパートの一室
乙女川 翼(そうだよ、あん時あの子が寝言で6つの数字をいってたんだよな)
乙女川 翼(一晩中寝言で数字言ってて眠れねぇし怖いしで始発が出る時間ですぐ帰ったんだよな)
乙女川 翼(でも数字がやたら頭の中に残ってて、普段買わない宝くじをその数字で買ったんだったな)
乙女川 翼(どうなってんだ? 全くわかんねぇ つーか35円って! 6等より安いじゃねぇーか・・・)

〇図書館

〇まっすぐの廊下

〇美術室

〇教室
  「訳がわからない?青春はそういうものなのよ」と彼女は言った

〇教室
ニシキザカ ユメ「ちょっと! いつまで寝てんのよ!」
ハンダ シュウ「めっちゃ寝たわ〜!」
ニシキザカ ユメ「あんた何しに学校来てんの?」
ハンダ シュウ「うるさいな〜」
ニシキザカ ユメ「もー!心配してあげてんでしょ! ありがたく思いなさい!」
ハンダ シュウ「全くいつもいつも・・・」
ハンダ シュウ(あれ?こいつ誰だっけ?)
ニシキザカ ユメ「何ぼーっとしてんのよ? さっさとお昼ご飯食べに行くわよ! もうお腹減ったし!」
ハンダ シュウ「え?ああ・・・」

〇学校の屋上
ニシキザカ ユメ「はい。どうぞ」
ハンダ シュウ「え?作ってくれたの?」
ニシキザカ ユメ「何言ってんの? いつも作ってんじゃない?」
ニシキザカ ユメ「まぁ一応彼女だし・・・ ありがたく食べなさい!」
ハンダ シュウ「うん、ありがたくいただきます」
ハンダ シュウ(ええ!?俺の彼女なの?なんで俺は自分の彼女の名前も顔も知らないんだよ?)
ハンダ シュウ(そんなことありえるか?)
ハンダ シュウ「美味しいよ。ありがとう・・・」
ニシキザカ ユメ「そ、そう?まぁ当然ね!」
ハンダ シュウ「そういえば今日はタイチとユウジは来てないのかな?教室でも見なかったけど・・・」
ニシキザカ ユメ「タイチ?ユウジ?誰よそれ?」
ハンダ シュウ「え?昔からの友達で同じこの高校に入って、さっきまで一緒にいたはずなんだけど?」
ニシキザカ ユメ「私はそんな人たち知らないわよ?」
ハンダ シュウ(え?なんだ?何かおかしい)
ハンダ シュウ「そんなはずないと・・・。 うわ!あれなんだ!」
  シュウは空を見て指差した

〇UFOの飛ぶ空
  上空に巨大な物体が浮遊していた
ハンダ シュウ「ちょちょっ!あれ!UFOじゃん!」
ニシキザカ ユメ「何言ってんのよ? あんなの私たちが産まれる前からあるじゃない?今更どうしてそんなに驚くのよ?」
ハンダ シュウ「ええ!?」
ニシキザカ ユメ「本当に今日のあんた変だよ?大丈夫?」
ハンダ シュウ「ああ、ちょっとトイレ行ってくる・・・」
ニシキザカ ユメ「うん・・・」
ニシキザカ ユメ(本当に大丈夫かしら?)

〇個室のトイレ
ハンダ シュウ(どういうことだ? 何かおかしい気がするけど、 でも何が?)
ハンダ シュウ(ん?誰だよ?)
ハンダ シュウ「入ってますよ!」
ハンダ シュウ(なんだよ、しつこいな)
ハンダ シュウ「入ってますって!」
ハンダ シュウ(なんだ?)
  ノックが続いた後に誰かが倒れたような音がした
ハンダ シュウ「あのー、大丈夫ですか?」
  呼びかけても応答がない
  シュウは急いでトイレから出た

〇学校のトイレ
  トイレから出ると床に誰かが倒れていた
ハンダ シュウ「おい!大丈夫か!?」
  シュウはうつ伏せに倒れている人を仰向けにした
  自分にそっくりな男が倒れていた
ハンダ シュウ「どういうことだよ・・・?」

〇学校のトイレ
  シュウにそっくりな男から煙が出てきた
  シュウはその煙を吸い込むと意識が遠退き気を失った

〇学校のトイレ
  シュウが気がつくと外が暗くなっていた
  身体中から筋肉痛のような痛みがあった
  なんとか起き上がった
  トイレにある鏡を見た
  鏡に映ったのは見知らぬ男の姿だった
近藤「なんじゃこりゃ!!!!!」

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